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教材の誤字脱字ですら授業のネタにしてしまうお話

本日は、少し教科の内容のお話を含んでしまいます。

さて、高校2年生の化学の授業も担当しています。

学校によっては、状態変化のところを扱ったり、結晶格子のところを扱ったりしているのではないでしょうか。

もっとも、高校1年生のときに結晶格子のところもまとめてやっちゃった、という学校なんかは、気体の単元にも突入している頃かも知れませんね。

かくいう私もちょっと前に蒸気圧の内容を扱ったりしているのですが、なかなか鬼門ですよね。

最初はなかなかイメージしにくい生徒も多い。

何の話かというと、トリチェリーの真空実験とかそのあたりのお話です。

こんなやつですね。

水銀で真空を作るやつ。

そこで起こった一幕を紹介させていただきます。

ある日のこと

作成したプリント教材で授業をしていたんです。

自分で作っていて、予習というか教材研究をしたときには気づかなかったんです。

水銀の液体で、柱を作るんですよね。

よく水銀柱とかって表現しますよね。

ところが、これを誤字で水銀中と作ってしまっていたんです。

そして、あろうことか、授業が始まってかなり経ってから気付くんですよね。

ちょっと先の説明の内容を確認しているときに、目に入ってしまう、的な。

最初はね、とりあえず普通に訂正していたんです。

「ごめーん、そこ漢字が間違ってる!中(なか)じゃなくて柱(はしら)に書き直しておいてー!」

みたいな感じで。

で、そこでふと思いついちゃったんですよ。

だって「柱(はしら)」ですよ。

元ネタは私もよく知らないんですけどね。

1組「鬼滅の刃とは関係ないぞー」

2組「鬼を倒しに行く偉い人のことじゃないからなー」

3組「水銀柱(ばしら)壱の型・蒸気圧」

まぁ、クラスによって、こそっと笑いが漏れたり、大爆笑を誘ってみたり、盛大に滑ってみたり、そこから更に笑いにつなげたり、ということを無事に成し遂げました。

まぁ、昨年も担当した生徒たちだったので、ある程度の信頼関係が出来ているとか、単元の内容としても、ややこしいところだとか、授業開始後35分かつ重たい内容でちょっと休憩が欲しいタイミングだったとか、いろんなことは計算してしゃべっているんですけれど。

もちろん喋りたい内容と取り扱いたい問題が後ろに控えているので、ちょっとガス抜きして、すぐ本筋には戻しました。

結果として、ちょっとメリハリの効いた授業に持ち込むことが出来ました。

偶然の産物とはいえ、誤字に感謝。

容量用法を守って使用してください

なお、誤字については、同僚に多い先生もいるのです。

結果として、生徒は誤字を見つけると、「またかよー」と文句を言ったり(気持ちはわかる)、マウントをとったりしがちな雰囲気ができあがってしまっていました。

私もなんか言われるかなーと思っていたのですが、今回ばかりは何も言われませんでした。

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