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わかる→解ける→モチベーションアップの好循環に入ると一気に伸びる
ここ5年ほど、毎年高校3年生を担当していると思うことでもありますし、何も大学受験生に限った話でもありません。
Twitterなどでも時々、わからないとか解けないままだとモチベーション低下につながるというような議論は見かけたりもします。
内容を、どれだけ解りやすく意味のあるものとして教え伝えていけるのか、その授業デザイン力は我々教員に求められていると日々感じています。
そしてただの公式暗記でもなく、語呂合わせの暗記でもなく、学問の中の体系的な流れと知識のネットワークを形成できると、爆発的にできるようになる(その入り口に立てる)ような気がしています。
様々な校種での子どもとの関わりをもってきましたが、やはり爆発的に伸びるのは大学受験を控えた高校3年生であることが多いです。
もちろん、それぞれのタイミングで大小「わかる→解ける→モチベーションアップ」の循環はあると思います。
単元ごとにこれが来たり来なかったり、得意教科ではこのサイクルが早かったりと、こればかりは人それぞれでしょう。
大学受験に話を戻しますが、対応しなければならない教科・科目数の負担感は(もちろん人によりますが)並大抵ではありません。
加えて、高校課程であれば、時間をかけて落ち着いて理解すれば、どれも理解してやれなくもないような内容が大半だと思っています。
それゆえ、いかに自分が勉強に時間を割いてきたか、効率よく勉強してきたかの集大成として大学受験というものがあるように思うこともあります。
当の受験生たちは、やはりその範囲の広さとやらなければいけない内容の深さに戸惑うことが多いと思います。
学校によっては、高校3年生の1学期で授業内を終える学校もあれば、2学期いっぱいかかってしまう学校もあるでしょう。
学んだものを自分の中で練度を上げて、それを既存の知識と結びつけて知識体系の一部にする作業は、やっぱり時間がかかります。
でも、やっぱりこれが速いのは、獲得した知識を何らかの形で試したときに上手く使えたという実感とか手応えを感じられることだと思うのです。
大学受験生だとやっぱり問題演習であることが多いでしょうか。
もちろん、日常生活の中で不意に思い出すこともあるとは思いますが‥
獲得した知識を使いこなせた時の歓びってやはり大きいもので、そこを起点にもっともっとという欲も出てくることもあるわけで。
そして、更に獲得した知識を使いこなせると、自分の中でも満足度も増え、勉強も楽しくなってくると同時に、学問的な知識も積み上がっていくのだと思います。
この好循環に入ることができると、どんどん伸びていきますよね。
自分が担当している生徒たちが今、ここに向かっています。
既に何人かはゾーンに入っているようにも思います。
現役生は直前まで伸び続けるとよく言われるのもこのあたりが関係しているのではないでしょうか。
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