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生徒の質問の頻度もレベルも上がってきた

2学期になって、明らかに生徒の質問のレベルが上がってきたように感じています。

一筋縄ではいかないような問題だったり、ちょっと複雑に条件が絡み合った問題だったり、質問を受けるこちらが面倒くさいと思うようなものが増えてきました。

そして、こういう一歩踏み込んだような質問を、たくさんの単元にまたがって聞いてくる生徒も増えました。

10分休みでも昼休みでも放課後でも、生徒の質問対応で時間をとられることがものすごく増えました(トイレにいけないとか仕事が進まないとかいう弊害ももちろんあるのですが‥)。

これらの生徒は、やはり夏休みにまとめて自分で勉強することができたからという生徒が多いです。

勉強は自分でゆっくり丁寧に向き合って、疑問を解決しながら進めていくもの。

学問に王道なし。

夏休みを有効活用できた生徒(しっかり自分と学問と向き合えた生徒)は一皮むけたような印象があります。

または、長期休暇で宿題をこなす中で、全教科を俯瞰して見ることをしたという生徒もいるようです。

日々、授業が進んでいる学期中は、目の前の新しい学習内容に目を取られがちで、なかなか全体を俯瞰して見る余裕は与えてもらえないという感じだと思います。

特に高校生はそうだと思います。

そして高校生くらいの内容であれば、どうにか頑張って時間をかければ、ちゃんと理解することができるくらいの内容になっていると私は思います。

ただ、内容も多いしペースも圧倒的に速いので、どれだけ取りこぼすことなく勉強してこられるかで高校3年間は大きく差ができてしまうのではないでしょうか。

その時間をどうやって確保するのか、自分で作り出すのか。

自分を甘やかすことなく、妥協することなく取り組めるのか。

この繰り返しですが、3年間という期間はその後の人生を(ある程度)左右するのに与える影響は少なくないと思います。

これは単純に学歴云々ということではなくて、問題に対応する力だったり、自分で勉強する習慣という側面だったり、という意味でです。

もちろん、単純な基礎学力という観点もありますが、自分で勉強するスタイルを確立するのは高校生のときの影響が大きいと思っています。

大人になってからも、資格試験を受けたりすることはあると思いますが、こういうときになって「どうやって勉強していいかわからない」という状況に陥ってしまう人も意外に少なくない。

書店で過去問を探す、テキストを探す(○日間完成テキストみたいなやつとか)とか経験したことがないと、本当に自分の実力とか目的に合ったものを探すことができないと思います。

受験でも資格試験でも、最初に敵を知りゴールを見定めた上で、自分の実力を客観的に分析して、残りの期間から逆算することが必要なはずです。

高校の教育課程はいろいろな教科の基礎学力を身に着けながら、今後大人になってからも使えるような「勉強のしかた」とか「自分との向き合い方」を学ぶ最初の関門のようなものかもしれないと思ってしまいます。

そして、夏休みでしっかり自分と向き合えた生徒は、この関門を少しずつ突破しようとしている‥

だからこそ質問のレベルも頻度も上がってきているのかもしれませんね。

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