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高校の教科担当として考えること
高校の教科内容は、中学までのそれとは段違いである。
公立中→高校であれば、受験もあって学力層ごとに進学となる。
義務教育までの内容とは、その量も質も桁違いに多い。
これをどうするかというと、各教科、宿題を出したり、ホームルームで小テストを行ったりという対策をすることが増えてくるのではないだろうか。
自分自身も経験があるが、小学校、中学校、高校、大学で一番時間と勉強する内容の割合のバランスが取れていないのは高校のような気がする。
大学は自分次第でいくらでも勉強もできるし、遊ぶこともできる。
合わなければ単位を修得しないとか、そもそも履修しないというような選択肢も一部では出てくる。
しかし、高校はまだ専門も分かれていなくて、やる内容もある程度決まっていて、それを3年間で完成度を高めていかなければならない。
というところで、生徒の時間の奪い合いをしているような学校が少なくないような気もする。
英語や数学を中心に、ゴリゴリやってもらうのは、ある意味では必要だと思う。
しかし、必要以上に放課後の活動時間を束縛したり、課題を与え過ぎたりすると、実は弊害のほうが大きい。
学校生活そのものや、その他の教科の崩壊が始まってしまうことも無いとは言えない。
このへんのさじ加減がとても難しいような気もしている。
中学校までであれば、基本的には学年付きの教員が授業を担当するし、マンモス校は減っているように感じるので、教員間のコミュニケーションも取りやすく、負担も調整しやすいように思う。
しかし、高校だと、中高一貫校だったり、マンモス校だったりすると、教員間のコミュニケーションもとりにくくなるようにも思う。
加えて、理科や社会も物理・化学・生物や日本史・政治経済などの科目にわかれるので、単純に担当者の数も増える。
非常勤で勤務している人も中学校より増えることもあるかもしれない。
こういう観点もあってか、全体(全教科)でどれくらいの宿題が出ているのかも見えにくくなっているだろう。
とすれば、やることは1つ。
自分の授業からムダをできるかぎり排除して効率的に学習内容を履修できるようにする。
宿題を出すにしても、必要最小限だったり、自分の話す流れに必要不可欠なものに絞ったりするなどの有用性と効率を常に意識する。
内容が重たくなっているので、2回3回と繰り返すことも必要になってくる。
これをどのようなタイミングでどのように行うのかも意識しながらやるしかない。
時間の奪い合いという観点では、奪えるなら奪えたほうがいいのかもしれない。
が、ただ奪うだけの教科担当にはなりたくない。
生徒の時間に対してその費用対効果が大きくなるように心がけていきたい。
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