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人間性と授業力
本日の記事は以前の生徒との会話をベースに構成されています。
場面としては放課後の雑談というようなものなんですけれども。
これは主に中学・高校の教科担任制の校種に当てはまるような話だとは思いますが、やっぱり担当者(教員の人間性)によって生徒の反応は違ってきます。
かなり極端な例でいくと、「文系の女の子が授業担当者のファンになってしまったあまり、受験に使うわけでもないのに理科の授業をめちゃくちゃ頑張ってしまう」とか(実際に経験したことがありますが)。
これは別に女の子に限った話ではなく、もちろん男の子でも一緒です。
男子クラスを担当していたときの放課後の雑談だったりするのですが、生徒がざっくばらんに「俺らだってある程度教科の担当者のことが好きになれないとやっぱ勉強する気にはならねぇっすよ」みたいなことを言ってたわけですよ。
これが今日のお話の本題。
別に生徒に迎合しろというわけではありません。
かといって、生徒を置いてけぼりにした授業でいいわけでもありません。
宿題が少し多くても明らかに力がついたのが実感できたとか、日々のレポート課題が重たくても論理的な思考をする練習にちゃんとなっていたのが実感できるとか。
授業をやっていて生徒側がモヤモヤするタイミングはどうしても出てくるのかもしれませんが、それを上手に汲み取って解消していけると、生徒側も親しみやすくなるのかもしれない、と最近思っています。
ざっくりと「如何に生徒目線に立てるかだよ」なんていうような言い方はよく現場でもいろんな先生方がされるとは思うのですが、もう一歩踏み込むとこういう側面(上手に汲み取って解消云々)もあるのではないか、と思ってnoteにまとめてみています。
半分は気持ちの問題といってもいいのかもしれません。
同じ授業内容を同じペースで同じようにやっていても、生徒がついてこれるかついてこれないかというのはちょっとしたメンタル面のケアなのかもしれないな、みたいな。
実際、以前別の学校でベテランの先生と、ある学年を半分ずつ担当した時に似たような話はあったのを思い出してしまいました。
そのベテランの先生は、シンプルなのですが、とりあえず宿題を出してみたり縛ってみたり、単調な動きをされていたような気がしています。
定期考査のクラスの平均点の違いが何かと話題になることも多いとは思うのですが、申し訳ないと思いつつもいつもベテランの先生の担当クラスよりもいつも高かったです。
露骨な差がついたりはしなかったので特に大きな問題にはならなかったですが、あまりにも差がですぎてしまったり、周囲から叩かれてしまったりなんかすると、事前に定期考査に似たような問題を授業中に扱ってしまったり、まとめの対策プリントを内緒で配ってしまったりみたいなことにも繋がりかねない学校もあると思います。
そういう小手先のことをしてしまうと、生徒経由で情報がまわってしまい、最終的には相方の先生にも迷惑になったりもっと大きい問題にもなったりしてしまいますよね。
授業力ももちろん大切ですが、今日はそれ以上に人間性の面も併せ持ちたいよね、というお話でした。
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