円の弱体化がもたらすもの
いつも読んでいただきありがとうございます!今回は最近話題の円安について考えをお伝えします。
ドルと円の価値を10年前を比べると
アメリカドルと日本の10年前の4月26日のレートは、およそ1 USD = 102 JPY
今年の4月26日のレートは、およそ1 USD = 156 JPY
少々乱暴ですが 、円の価値は10年前を100%とすると約65%まで下がっています。1ドルを買うためには多くの円が必要になっているということです。
ドルと円の金利差
ドルの政策金利は現在5.25%~5.5%、円は0~0.1%です。一般の人から見ればドルを持っていた方が多く金利があるのでお金が増えていきます。円を持っていてもあまりお金は増えません。そうすると必然的にドルを欲しがる人が増える、円を売る人が増えます。
カロリーベースでのアメリカへの依存度
農林水産省の数値で学ぶ『日本の食料』によると、日本の食料の23%(カロリーベース)はアメリカに頼っています(2023年2月号)。つまり、その23%を得るためにアメリカドルが必要になります。同じ食料を買うにも10年前より多くの円が必要です。そうすると必然的に輸入される食料品は値上がりします。
円の価値が下がるということは・・・
円の価値が下がると、ずっと同じ給料をもらい続けているのに買えるものが減り続けるということです。日本円で収入を得ている人は、どんどん貧乏になっているのです。
円の価値を上げるためには・・・
ずばり世界的に円が必要な状態にすることです。
・円の金利が上がる
円の金利を上げるとその分円に対する魅力は高まりますが、日本国内で円を借りることが難しくなるので、倒産する企業が増えます。また、積極的な投資が減っていきます。
・日本の商品をたくさん売る
日本製の商品やサービスがたくさん売れる=多くの円が必要になる。魅力的な商品やサービスが多くなるほど円の価値は上がります。
今後の日本の展望
少子化が進む中、数で多くの商品やサービスを提供するというよりも、世界的に質の高いものを提供できるようになることが大切です。そのためには、新しいことにチャレンジしていく、過去のデータを生かした新しいサービスを生み出していくことが必要です。
だからこそ全ての人が、生活がよりよくなるための考えをしっかりと伝え合う。そして過去の風習に囚われずに、これから必要かどうかの視点で受け止めていくことが大切になるはずです。
未来は予想するのではなく、自分たちで主体的に創り上げるものです。もう一度これから大切にしていくものをしっかりと考えていきたいです。
参考サイト
どこよりも正確な為替レート (exchange-rates.org)
数字で学ぶ「日本の食料」:農林水産省:農林水産省 (maff.go.jp)
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