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スマホゲームのガチャ課金の罠を考察する

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2010年代から猛威を振るうスマホーゲームアプリ。
パズドラ、モンスターストライク、白猫プロジェクト、ポケモンGO、ドラクエウォークetc
2020年現在も、数多のゲームアプリに、天文学的なガチャ課金が現在進行形でなされています。
*私自身も少額ですがたまにしています。
特にアジア、日本では多いようです。

しかし!
その額が、今までのいわゆる昔ながらの家庭用ゲーム機のソフトとは文字通り桁違い!
ゲームソフト制作会社の利益はソフト販売価格の40~50%と言われています。
つまり
定価6000円で売られているゲームソフトが1本売れると利益45%とするとゲーム会社に入る金額は2700円
かなりのヒットといえる10万本売り上げて2億7000万円
年間に全体で何本でるかどうかというメガヒットの100万本で27億円です。

それに対して
パズドラなどの売上ランキングトップレベルのスマホゲームアプリの売上は「1か月」で50億円以上と言われています。
*パズドラ全盛期には100億円を超えるとも言われていました
多くはパズドラの魔法石のようにアプリ内課金という形式ですが
補足すると各アプリの開発メーカーは「アップルストア」や「グーグルプレイ」にプラットホーム使用手数料として30%もっていかれています。(100億円売上があったとして実際のメーカーに入る売上は70億円となる。30%分も外資にもっていかれているわけです)
*手数料のデータは数年前のものなので、今は違っているかもしれません

各メーカーで、黎明期よりヒット作を出すのが大変になってきていますが
それでも売上ランキングトップレベルのゲームは凄まじい利益を生み出すドル箱というわけです。
ミクシィなどはモンスターストライクの大ヒットで、会社全体の業績が何年間も支えられています。
その集金の根幹となるのが「ガチャ」システム。
ゲーム進行上有利になるアイテムなどが抽選のガチャガチャで手に入るというシステムです。
無料でゲームをダウンロードできるかわりに、強くなるには課金が近道というわけです。
このガチャの罠に多くの人がはまり、そして散っていった(?)

例えば
だいたいこのガチャは★3、★4、★5などのレアリティにわかれていて
最高レアの★5が出る確率は、0.5%~10%程です。
最高レア以外は、ゴミ(ほぼ使用価値なし)というゲームが多いです。
そして1回のガチャの相場は300円。10回で3000円です。

確率が10%なら、10回まわせば100%になって1つは出る?と一瞬思いがちですが、確率の罠?があり、実際の計算は
全体から10%が出ない確率の10乗
1ー0.9×0.9×0.9×0.9×0.9×0.9×0.9×0.9×0.9×0.9=34.87%となり約35%の人は10連ガチャをしても10%の★5をひけません。

確率が1%になると同じく100回引いたら100%当たるわけではなく
1%が1個以上当たる確率は100回引いて63.4%
200回引いても86.6%
400回引いても98.2%と、天井がない以上、理論上何回やっても当たらない可能性はあります。

私がよくやっている『星のドラゴンクエスト』というゲームの場合
1点狙いの★5の出現率は0.5%のことが多いので
100回やっても60.58%の人は1個も当たりません。
200回でも36.7%
200回ガチャ=約6万円でも100人中36~37人は狙ったものが出ないという計算になります。

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6万円で、ですよ!?ただの自己満足のためのゲームのデータで。そうなったら泣くしかないですよね。
6万円といったらそれこそ、ニンテンドースイッチ本体(35000円程?)+αソフト4~5本は買えます。家族旅行にも行ける金額です。

ガチャ確率計算の参考ページ↓

私自身は、お金もないのでたまに数千円を課金するくらいですが、若い頃、『白猫プロジェクト』というゲームで「ラーウェイ」というキャラが欲しくなり、同ゲームの制作会社「コロプラ」株で儲かっていたこともあり、調子にのって3万円近く課金したりしたことがありました。


最近だと、2019.9月に『ドラクエウォーク』というゲームがリリースされ現在2020.6月も大ヒットしていますが、このゲームをやった初期の感想として、流石スマホゲームのベテラン「スクウェア・エニックス」と「コロプラ」の共同開発だけあり、課金させるポイントを上手く作ってゲームデザインしているなと感じたものです。メーカーもどうした時にユーザーがよく課金するかデータをとっているので、やり方が老獪というか抜け目なくなってきています。


メーカーも当然、儲けるためにやっているわけで、運営費+利益分としてどうしても集金する必要があるわけですが、このガチャ課金はクレジットカード決済などで一気にそれこそ10万円以上課金することも容易なので、一時の感情に惑わされないで、無理のない範囲で楽しんでいきたいですね。
結局自己責任で、自分が楽しめる分課金するというのは良いとは思いますが、多くの人は湯水のごとくお金を持っている富豪ではないと思うので、やるとしても金額を決めて課金することがおすすめです。スマホゲームも人気がなくなれば、サービス終了してしまう類のものですし。

最大知名度のガンホーの「パズドラ」などは、サービス開始の2012年からの総売上が前人未踏の1兆円に迫っているのではと思いますが、果てしないですね。ここまでくると、多少人気がなくなってもサービス終了はしばらくはなさそうな気もします。

*例えば月に10億円売上があるゲームでアクティブユーザーが30万人いるとすると(課金ユーザーは全体の3分の1程とも言われていますが)仮に33%の約10万人が月に平均1000円課金して1億円、10000円で10億円という計算になりますね。


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