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小さな校則論争

春から中学生になる1人目さん。

環境の変化に弱い彼女は、
ここ最近毎日の様に

「中学怖い」「変わるのが怖い」

と言っています。


「怖い」ものの1番を占めているのが、 

校則

とのこと。


彼女は前髪を長く伸ばしていて、
片目がわざと隠れる様にしています。
人目を気にする彼女の防御の意味と、

片目を隠すスタイルが、彼女自身の自分らしさを表しているとのことです。


中学の校則では、前髪は眉より上と決まっています。


さぁ、この校則


どう乗り越える⁉️


彼女は、絵を通して沢山の素敵な大人達、個性的な子ども達との交流があるため、

そこに集う大人達は、中学の校則に対して、様々な意見を言っています。


芸術性と感性が豊かな人達が多いためか、校則については、肯定的な意見はあまり聞かれません。


さらにここ最近、東京からの移住者も増えているため、私が先日行った中学校の説明会でも、

東京から来たお母さんが、校則について、痛烈に批判と質問をしていました。


私は、校則については何も言いません。
小心者と卑怯者なので。
(これは生きるために身につけた能力なので、自分を卑下も擁護もしていません)


さぁ、大半が校則に反対な大人の意見を聞いて、彼女はどう思ったのか。


彼女「やっぱり、校則あるのがおかしいんだよ」

私「そうかぁ。まぁ、私が説明会に行った時は、前髪は眉より上って説明があったよ。
とりあえず、美容院予約(定期的なカット)してるから、その時に前髪切るか、切らないか、また決めてくれる?」



彼女「なんで前髪を切らないといけないの!校則なんて、何であるのよ」



私「そしたらさ、今度、体験入学があるから、髪を切る予約はキャンセルして、その時に、今の髪型で良いか、先生に聞いてみたら?」



彼女「絶対切れって言われる!」

私「それは分からないやん。とりあえず私は美容院を延期するのか、しないのか、それが知りたいだけやから、また返事ちょうだいね」


その後、お母さんは校則については、どう思うの?と聞かれたので、


私は校則を、守らないといけない立場じゃないから、あっても無くても、私には関係ないよ。と答えました。
おそらく先生側も、校則はどちらでも良いだろうし、先生側から、「校則を変えましょう」という事は無いんじゃないかな。
もし変えたいというなら、それは生徒側であって、生徒会などを中心に、対話を重ねる事なのかもしれない。と伝えました。



しばらく考えた彼女。


ふと


彼女「あ〜。私は変わる事が不安なんだ。前髪を切る事で、みんなから、どう思われるかが気になったり、皮膚が見える面積が増えるから、皆んなから見られる面積が増えるって、思っちゃうんだ。

前髪の事だけに注目して、この私の不安は、校則のせいだと思っていたけど、

今の自分の髪型が変わる事の不安、環境が変わる不安があるんだ。知らない子も増えたり、知ってる子とも、今までみたいな関係性じゃなくるかもしれない不安があった、、、」


彼女「うん。私、体験入学とか関係なく、前髪切るわ!切っても似合うよね?」


私「すごい似合うと、私は思うよ(^^)」


そんなこんなで、美容院は延期せずそのままで、前髪を切ることになりました。


実はこのやり取り、何日も何日も同じ会話を繰り返していました。

でも、最後の彼女の気づきと、前髪を切る!と言ったのは、この日が初めてでした。


本人が抱える不安は、本人が自分と対話する事で、だんだんと、不安の形や中身が見えてくるのかもしれません。


私は彼女達が小さいときは、ヒステリーがひどく、私の不安を、すべて小さい彼女達にぶつけていました。

大切な玩具を捨ててしまったり。
(今、少しずつ中古品サイトを見ながら、捨ててしまった玩具と同じものを集めています)


私の犯してしまった罪の贖罪として、
せめて、彼女の課題と、私の課題は、分けて考える様に努めています。


実は彼女の進学する学校には、髪の毛をカラフルに染めている素敵な美術の先生がいるのです。


彼女の人生、やはり絵を通して、素敵な人達と出会う運命にあるのかもしれません。


不安いっぱいだけど、大丈夫‼️
応援してるよ。

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