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苦戦するSES3年目の転職活動

今回は転職活動や転職理由について書きます。
(下書きのまま放置していて投稿が遅くなってしまいました)

未経験からSESに転職して3年が経ちました。
「石の上にも3年」という古い考えが私にはあって、他人には強いないけれど、どんなに向いていないと思っていても3年やってみないと本当のことは分からないと思っています。

それでも、最初の1現場、2現場はつらく(※過去記事参照)、ずっと辞めたいと思っていた1年半でした。
退職を止めてくれた同期たちが先に辞め、3年も続けられるなんて思いもしなかったです。

これは3つ目の現場のおかげかもしれません。
3つ目で自分がこの業界に向いているかを判断しようとしていました。
今まで2つの現場で学んだことを生かしながら一人称で仕事ができる実感と自信がついてきて、人から「明るくなった」と言われるほどでした。

転職を決めたきっかけ

私は今年の目標を「次のステップに向けて、今は留まってガリ勉すること」としており、1月時点では転職するつもりはありませんでした。

しかし2月頃、所属会社でどうしてもやりたくない社内業務が始まりました。持ち回りで1回1時間の作業と言えども、絶対にやりたくありませんでした。

どうにかしてなしにならないか、代案をたくさん出しました(今までにも始めてみたけど辞めた取り組みはいくつかあったので)。
「嫌だ」と思う人は他にたくさんいるでしょうが、やらない方向に持っていくことがとても難しいというのは感じていました。

そこから転職エージェントの登録と会社探しを始めました。

転職活動に難航

はじめこそどれもいいように見えてしまうのですが、実際口コミを見ると求人と違うということが多々あり、行きたいと思える会社がありませんでした。

私は飽き性で1年同じ環境にいるとモチベーションが下がるのを感じます。
そのため、自社サービスの会社よりも受託やSESが合うと思っています。

業界・技術問わず何でも挑戦できそうで、チーム参画で切磋琢磨しながら働きたい、社内勉強会が盛んなのがいいなと思っていました。
また、3つ目の現場の経験から、自分もお客様と関わったり、リーダーを目指せる環境がいいなと思っていました。

そういうのは求人上たくさんあるのでどれも同じに見え、志望度が上がりませんでした。
エージェントに聞いてみても、求人以外の+αの情報はありませんでした。

5月に7社受けたのですが、口コミで判断しすぎてしまったのと、面接準備の時間が取れずカンペ頼りにしていたので全然話せませんでした。

2社SESから内定をいただいたのですが、1回面接でどれもまともに話せなかったので「誰でもいいんじゃないか」と思い、これなら現職に留まろうと考えました。

プロジェクトの切れ目が8月9月頃かもという話だったのでまだ時間はあるし、ここで承諾はしませんでした。

エージェントも何社も使ったのですがどれも同じで、行きたいと強く思える会社はありませんでした。

転職活動にプライベートの時間を使ってしまうので、全く勉強もできませんでした。

現職にいた方がいいのではないか

やりたくない社内業務がなければ、あと1現場は経験してもよかったなと思っています。

Java、Spring系の現場に入ってみたかった。
4年目になるので後輩の面倒も見たい。
社内のシステム開発をするボランティアみたいなのもあるのでやってみたい。
管理職になってみたい。

嫌だと思っていることもいざやってみれば「楽しい」になるかもしれない。
何もやらずに判断するのはよくないのではないか。
逃げたくない。

そんな気持ちもありました。
社内業務も一巡すれば「やめよう」ってなるかもしれないし、年に1回1時間くらい耐えられるのではないか。

給料は自分の中であまり重要度の高いものではないですが、現職に留まる方が高かったです。

3年目の転職。
現実は甘くないことを知って、あと1現場やることが得策だという思いがありました。

しかし、どうしても譲れないものが新たに出てきました。

資格受験料の精算依頼がとてもめんどくさい。
これも私にとってはとてもやりたくないものでした。
管理職になったら頻繁に経費申請をすることになるので毎回自腹を切るのかぁと思いました。

他にも以前から社内業務のシステム化が進んでいないことを問題視していました。
こんなにいろんな会社があるのだからもっと楽にできる会社が他にあるはず。

引越しが落ち着いた7月下旬に転職活動を再開しました。

内定が出る前に退職を申し出る

プロジェクトが9月末までと聞いていたので、そこで退職するなら8月中旬、上長との月次ヒアリングで話さなければなりませんでした。

本当は内定が出て、オファー面談を受けて、現職も選択肢に入れて充分考慮した上で決めたかったです。

もし現職に留まるとした場合の次の現場も気になっていました。
数ヶ月前に仲の良かった同期が退職しているので、流失を防ぐために「良い現場へ優先的に行けるカード」がありました。
Pythonができるかもしれないということで揺らいでいましたが、退職した同期からの「それって確定じゃないし」という言葉で留まりました。

このタイミングを逃したら退職する機会を失うかもしれない。
そう思って言いました。

上長に対しては泣かなかったです。
退職理由は改善することが厳しいので、引き留めもあまりされませんでした。

その後営業との面談だったのですが、本当に私を良い現場に入れるためにがんばっていたとのことで涙が出そうでした。
(営業の方は本当に良い人でした)
後日退職届を書いた時に聞いたのですが、本当にPythonの現場は実現しそうだったようです。しかも、一緒に行く先輩も尊敬できる人です。
今後これと比べて後悔することになるのだろうか。
(それでもやはり一つの言語を極めたい私にとってはミスマッチでした)

転職活動は1ヶ月くらい

5月は10社応募して9割の確率で書類が通り面接が大変だったので、今回は4社応募しました。7月下旬のことです。
8月上旬に一次面接、下旬に最終面接で内定をいただきました。
5月もそうだったのですが、1ヶ月で書類選考から内定までいきます。

前回の反省として、カンペなくても話せるよう練習し、スムーズに話せるようになりました。
転職理由とか定番の質問はスムーズに回答できるようになったのですが、技術的な質問はどんな角度から来るかは読めず、それでお見送りになることも多かったです。

GitHubからソースコードを褒められ、面接中も盛り上がっていたのに「受け身な回答が多かった」という理由にお見送りされ落ち込んだりもしました。

「リーダーになりたい」、「お客様と関わりたい」というのはあまり良い印象となりませんでした。
今できることで何が貢献できるのかが求められていたと思います。

転職の裏の理由

転職理由なんてあげれば切りがないほどありますが、誰にも言っていない転職理由があります。

もう不満や愚痴を言うのが嫌でした。

現場でも社内でも立場上の問題でできないことがあります。
意見や改善案を言うことはできても、何もできなければただ不満を言っているのと変わらないのではないかと感じました。

会社によってはリーダーになりやすい会社があるので、そういうところで自分の力を試してみたい思いがあります。
前職で管理職の経験があると言えども、30を超えているので35歳までにはIT業界で管理職を経験したいです。

また、他を知ることで比べることができます。
実際転職して失敗するかもしれませんが、他の会社を知ったことで「前職のここがよかった」に初めて気づくのかもしれません。

私は「前の方がよかった」って思いがちの人間なので、「いつものきた」と思うようにします。

直近では引越しに失敗して、「前の方がよかった」と思ったのですが、二度目は諦めがつくんですよね。
どうにか改善できないかといろいろ試してなんとか生きています。

3年目症候群からの脱却

3年の経験の中で「常識」となってしまったものも一回ぶち壊したいです。

例えば、私より経験があって技術力があるのに、修正漏れ等のケアレスミスが多かったり、変数名や固有名詞が適当な人に対してイライラしたり、「クズ」だと判断する尖った部分が出てきていました。
体調不良で頻繁に休む人に対して「管理がなっていない!」と思ったりしていました。

前職でも3年目はこのような厳しい感じだったので「3年目症候群」と呼んでいます。
仕事に慣れて、早く上の立場になりたい現れであるとも言えます。

SESは前職や現場経験などバックボーンが違う人たちばかりです。
その人たちの良いところから学ぶことができたんじゃないか、もっと話せばよかったと後悔しています。

環境のせいにするのはよくないけど、人の悪い評価とか改善案を出すのを評価する会社でした。
それが自社の良いところであり、風通しがよいとも言えるのかもしれません。
評価されるからどんどんエスカレートしてしまい、悪いところ探しをしているようなところがありました。

一度リセットして、人の良いところに目を向けて、リスペクトして、吸収していきたい。

さいごに

私は現場経験も比較的に整っていて、個人開発や技術記事の投稿もしていましたが苦戦しました。
同期は自社サービスの会社やWeb系受託開発など内定をいくつももらっているので、面接でいかに話せるかだと思います。
元々話下手なのもありますが、業務が忙しくて練習の時間が取れず、カンペ頼りだったのは大失敗でした(カンペがない方が話せます)。

幸い第一志望の1社から内定をいただきましたが、「求人と違う!」と内定ブルーに陥ります。
これはもう入社してみないと分かりません。

もう少し現職に留まってもよかったかもしれませんが、これもタイミングです。
自分が変わるチャンスと思ってこれからも精進していきます。




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