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明晰夢

犬が死んでもうすぐ1ヶ月

犬が居なかった、
3人家族だった時の夢を最近よく見る。


犬の病状が少しずつ進行し始めた頃、
明晰夢という言葉とそれをテーマにした歌に出会った。

なんとなく、別れを覚悟しないといけないと思っていた自分に、それは救いだった。

『夢でまた逢おう』

もしかしたら、その言葉は
社交辞令でもファンタジーでもなく、
現実であり得るのかもしれない。

夢の中でなら、止まってしまうであろう時を進め続けることができるかもしれない。

それは僅かな希望だった。


火葬前、花に埋もれて横たわる犬に向かって
囁いた。

「夢でまた逢おう」

それなのに

1ヶ月経ってみる夢は
犬がいない、3人家族の夢ばかりだ。

まるで、4人家族になる前の関係性を
思い出せと言わんばかりに。


P.S.モコちゃん

安心してね。
あなたで家族の仲も会話も取り持っていたことが多々だったから、いなくなって心配なんだろうけど。
案外仲良くやってるし、会話もしてる。
あなたの写真を送り合うことも多くて、
結局あなた頼りなことも多いけど。
それでもうまくやってるよ、見ててね。



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