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募集要項を見てて思った文学部生の雄叫び

昨日やっと生き急いでたことに気づいた。

そろそろ就活を考える時期なのだ、大学3回生というのは。

私には、最終的には絶対に、被虐待児に無償の愛を擬似でもいいから体験して貰えるような本を、被虐待児に手に取って貰えるような形で世に出したいという夢がある。

(自分で書きたいのもやまやまだが、このイマイチな文章力とどうやったら無償の愛の疑似体験を被虐待児にしてもらえるのか今のところ経験不足で浮かんでこない)

なんで本かと言うと、児童相談所に駆け込めない、誰にも言い出せない、貧困家庭でお金が無い、そんな子供たちでも平等に情報を掴むチャンスは義務教育中の学校の図書館か、県や市が運営する図書館しかないと思ったからだ。

文字や絵からの疑似体験を売りにする本くらいは子供たちに平等であってほしい。


成人するまで(成人してからもしがらみだらけだが)自分が助けてと声をあげない限り、逃げ場がないし何も出来ない無力な子供たちの唯一の逃げ場であってほしいと思うからだ。本は。

が、しかし。その道のりは険しいもので。

出版社に入れたら万々歳だが、特にweb関係など何もスキルを持っていない新卒を快く雇おうと思ってくれる会社がどれほどあるのか怪しいところ。

そこでもうひとつ、私がやってみたいのが、プランナーや企業ブランディング。

突飛な新しいことを考えるのが好きだし、クライアントの要望をしっかりと聞き込み、それを形にするのがとても魅力的で、何より喜んでもらえているのを直接感じることのできる仕事だと思っている。

その道を通って出版を……とも考えたが、どちらも経験を積まないとなかなかその世界で自分の意見を言えるようになるのは難しいところ。

つまり、今。

夢だけを大演説している井の中の蛙状態なのだ。


が、そこで思った。

なんでわざわざ学びたいことを学びに大学に行って一生懸命研究してるのに、それとは違うやれwebデザインだのイラレだのPhotoshopだのを必死こいて独学で学ばないかんのやと。

そもそもパソコンが嫌いな奴からしたら地獄なわけで、金もないからスクールも通えんし、周りに使えるやつもおらんし……。

パソコンが苦手なヤツがやりたかったはずの大学の勉強そっちのけでやりたくもないけど将来にはいるからと必死こいて独学で身につけようとする意味を教えてくれ……。

ほとんどの中小企業、ベンチャー企業が即戦力が欲しいということは、募集要項を見れば1発で分かる。ほとんど、「○○を扱える人」「○○の経験がある人」のオンパレードだ。

でも、それを書いてる大人の方々。

ちょっと待ってくれ。

何をそんなに今の学生に高望みをしとるんや。

あなた方が大学生の時、そんなことしてたのなんてほんのひと握りのはずだ。

学びたいことを4年間、死ぬ気で研究し、バイトをし、疲れて寝ては友達と遊び、恋愛をし、思春期の頃に残った未熟さにもやもやし、将来の自分に思いを馳せては今の自分に不安を覚える。そしてそれを取り払うように友達と呑むか遊んで夢を語る。

大学生なんてそんなものの繰り返しじゃないのか?

どれだけ今の学生に財力と時間に余裕があると思ってるのか?

大学生の時にしか学べない、社会に出れば何の役にも立たないようなことを学んで何が悪い?

大学生でしか出来ないことを思う存分やった人間と、生き急いで大学生の頃から社会人の真似事をしていた人間と……。私は後悔しないとも経験が深くなるのも前者だと思う。

社会人になってから学ぶことなんて、社会人になってからのその後の何十年で嫌という程学ぶんだ。

大学の4年間というチャンスをせっかく貰ったのに、なんでやりたくもないけど将来のために……を考えて行動しないといけないんだ。

そう考えていたら、「あぁ私は生き急いでる人たちとは気が合わない。私の人生はいつだって各駅停車だ」ということに気づき……。

やりたいことよりも、社会人の自分への投資の1歩となりそうな人間としてのスキルを学ばせてくれる会社を選ぼう、募集要項にごちゃごちゃ書いてある会社は絶対に選ばないと心に決めました。

ヽ(‘ ∇‘ )ノ

(偉く強気ねこの人)

でも、もう既に機能不全の家庭に生まれた時点で人生各駅停車は決まってるんだから、いっそこれを楽しんだ方が勝ちでは……?

だって夢なんて、人生かけて叶えた方が楽しいじゃないか。

すぐ叶えれる夢なんてそんなんいずれ飽きてしまうだろ?


(これ、ただの愚痴説)



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