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京津畑日記 第65週 9月27日〜10月3日

改めまして2023年7月に岩手県一関市大東町に移住しました。一関地域おこし協力隊の丸谷誠司(マルターニ)です。

自伐型(小規模)林業を通して、里山と経済の循環を起こす山守、自伐林家を目指しています。山を元気にする森の散策路や木材の面白い使い道を考えています。

経営の勉強と木材の出口になり得る板倉造りを勉強しています。
天気の良い日が勉強日になっているので、山に入れない秋晴れが悩ましいです。

それではどうぞ。


9月27日(金曜日) 石の鑑定結果

昨年度の研修林(一関市萩荘脇田郷)から出てきた石が、どうも気になるものたちだったので東山町にある「石と賢治のミュージアム」に持ち込んでいました。この施設には、学芸員の方は在籍していないため所長さんの計らいで、月に一度集まられる「石っこの集い」の方にお願いをしておりました。

鑑定依頼した石たち

結果、大=安山岩 火山岩の一種

ブレーカーで刺しても砕くのが難しい硬い安山岩

中=ホルンフェルス 火成岩の一種

小=凝灰岩 堆積岩の一種
火山灰が堆積して固まったもの 栗駒山周辺で見られる

色が違うのは化石ではない

「石っこの集い」の方、所長、ありがとうございました。

インターネットで調べると倉敷市の博物館の情報が詳しくて参考になりました。

9月28日(土曜日) 板倉作り in 九戸村

地球のしごと大学 九戸キャンパスで行われている「板倉工法を学ぶ」に参加してきました。
午前中は、安藤邦廣 筑波大学名誉教授の講義。畳の座敷なので気持ちが良いのか、裸足で講義をされました。

ふるさと創造館

講義は、木が持っている含有率。水分/絶乾木材。
水の乾きと木の育ち、クセによって割れたり捻れることがある。しかし、それらは弱点ではなく使い方次第でコントロールしてきた知恵がある。

夏(春)目 4、5、6、7月の土用まで成長し、
冬目 8、9月硬くしまる 年輪の間になる

木の外側に近い辺材は、成長するためにおいしい澱粉質、糖分がある。柔らかく未熟で強度が低い。雨の当たらない天井や家具、腰板に使えばよろし。

割れる材は嫌われるが、割れるくらいの木の方が内部応力が強い。
学校ではバリバリ不良だったが、社会に出ると社長になりバリバリ人の役に立つみたいな感じ。例えが古くて申し訳ない。。。

基本になる図面の見方と継ぎ手。

アリのお尻に似ているからだそうです。

鎌はカマキリの首。蟷螂拳も自然の動きを模してますね。観察の力でしょうか。

昼の弁当に、経木が引いてありました。薄く削った木の板です。木の香りがほんのり付いたり、湿度調整にもなるそうです。

午後からは、場所を大工さんの建築倉庫に移動。ノミ、ノコギリ、墨付けを実践研修。

竹の板(墨付け)で墨を引く。竹が新しいから角をノミで少し削る。

物差しの差金も厚みの形状によって、大工用、鉄鋼用と種類があるのですね!
12cm角の土台にホゾを刻んでいきます。
渡りアゴという組み技法
いろはに、一二三四の組み合わせで材がどこかを記す
ホゾの線に沿って切る
ホゾの内側から刃を入れていく
ホゾ用の治具もありました
大工の共通言語 理解しておかなければ、家にならない
砥石に浮き上がる「砥くそ」名前は汚いけれど、立派な研磨剤
しっかり研いだノミ(本職の大工さん)で間違えた線を薄く削り取ることができる
間違えて線を引いた時は、開くほうが正解ですよ。の印

9月29日(日曜日) 板倉作り in 九戸村

2日目
加工の続き
大工さんが使うのは、「叩きのみ」枝の名残である節も叩き削ることができる。一方、ホームセンターで自分が購入したノミは、造作用で柔らかいところにしか使えない。道具も様々だ。

大工さんのものを借りている。
差金を当て竹べらで解釈。
節のあるところは、多くノコ筋を入れてノミで削りやすくしておく

9月30日(月曜日) ミーティング、経営の計画書

浄化槽のブロアーが修理から戻ってきました。上下水道が無いところですから浄化槽です。

市役所にて月例のミーティング。

その後、カフェにて経営の勉強。一ノ関駅にあるカフェなのに18時閉店。勿体無い気がしますが、経費や人の流れを考えるとこんなものか。

宿題

10月1日(火曜日) 経営とブランド戦略の学校 TOC

TOCというゲーム。
ゲームでは、製品に見立てたチップを第6工場まで流さなくてはなりません。第4工場は他に比べて製造機械が1台しかありません。すると第3工場がフル稼働すると、順番待ちの製品が流れずに溜まってしまいます。

どうしましょう。

青いチップが第3工場に溜まっています
改善した結果

売り上げがマイナス(▲)61,000円から11,100円にV字回復!ボトルネックを意識して流れる仕組みを変えただけ。機械やシステムは、変化していません。

忘れてならない質の高いコミュニケーション
雑談を繰り返すことでコミュニケーションは取れますが、質を高めるなら

皆で相談。

ゴールの共有。コントロールできることに集中し、pdsサイクルを回す。
計画→実行→検証→Plan→Do→See→P→D→S→計画→

しゃちょうー挨拶 笑

結果は回復しましたが、よく理解できず解説はできませんでした。

10月2日(水曜日) 経営とブランド戦略の学校 TOC

2日目

京屋染物店 蜂谷悠介さんからの話
「人は自分が興味あるところで動画編集をしている。」
街を歩いて時計が気になっている人には時計が、流行りのファッションが気になる人には服が、姿勢が気になっている人には姿勢が見えます。

昨日のゲームで体感したボトルネック。そして改善。

自分たちの仕事においてボトルネックは、どこなのかを考えます。いかようにすれば解消できるのか、洗い出し。

付箋を貼って洗い出し
昼食時間は、恒例のシェアタイム

共有のゴール=質の高いコミュニケーション

アフリカの諺
「遠くへ行きたければ、みんなで行け」
チームとグループの違い。

10月3日(木曜日) 大東町興田市民センター文化祭、報告書

午前中、興田市民センターにて文化祭の打ち合わせに行ってきました。昨年同様に「自伐型林業と里山整備」の括りで、安全環境部会さんに展示させていただくことになりました。

打ち合わせ
お世話になっております。

興田文化祭は、11月2日、3日です。

おまけ 木の実

九戸村で見つけた山桃。良く熟れていました。

野生味と旨味の間くらい

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


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