【モノより思い出だけど。】ていねいに書く雑文~その23~20220620
大分昔のCMに「モノより思い出」というキャッチフレーズのものがあった。何のCMかは覚えてないが、体験が大事、時間をいっしょに過ごすのが大事というような感じの主旨だった。関係ないけど、そういうときの「モノ」の代表はなぜか大きなクマのぬいぐるみだ。
モノより思い出。分かる。なんとなーくそうよねという気がしているので、出かけた際は写真をたくさん撮るようにしている。ライングループで共有とかもして。
しかし、不思議なことにわりと「写真は見返さない」ことに気づいた。それでも撮るんだけど。特に風景は見返さない。家族が映っているものなんかは「お気に入り」にして見返すことはわりとある。でも風景はドスルーだ。桜の季節には桜を撮るけれど、それを今振り返って見ることはない。
だから、風景の写真は「いいのを何枚か」パシャパシャっと撮ったらそれでいいような気がしている。
逆にモノが思い出になるパターンもある。ウチでは、ちょっと遠出した際に「ご当地マグネット」を記念に買うことがある。雷門やらビール工場やらのマグネットがペタペタと冷蔵庫に貼ってある。
もちろん言われれば「行きましたねぇ」となるけれど、目に見えるところにあれば自然と思い出される。まぁ「マグネットを買った思い出」みたいになってることもあるけど。
写真を撮っても意外と見返さない。つまり意外と「思い出は思い出されない」ということ。まぁ、忙しい毎日の中で、思い出の世界にあんまりひたっているわけにもいかないけれど。
思い出を思い出すのは一瞬だ。2泊3日の旅行を思い出すのに3日かかるわけじゃない。これはわりと不思議。10分ぐらい思い出の世界に浸れてもいい気がするが、それはもうトリップになる。
思い出は思い出さない。思い出すとしても一瞬。じゃあ楽しい思い出は、なるべく見えるところに置いておくといいのかも。時間が取られるわけじゃないから。
たとえば結婚式の写真は目に見えるところに飾る定番。でもそれだけじゃなくて、あんまり思い出してあげられない思い出のために、月ごとに飾る写真を換えていってもいいかもしれない。順繰りに。
スマホのなかにはいくらでも思い出の画像データがあるが、現像することはほぼない。1か月に1度とか3か月に1度ぐらいのペースで「これだ!」という1枚を現像して、それを飾るなんてステキかも。
最後に1つ。スマホの中にあるものは「画像」なのか「写真」なのか「データ」なのか、呼び方に困るよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?