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【ブーメランを意識する】ていねいに書く雑文~その174~20221118

【ブーメランを意識する】

「お前が言うな」とか「どの口が言う」という意味で「ブーメラン」と使うことがある。簡単な例を挙げれば、遅刻常習犯が「遅刻はいけない」と言うとか。よくあるのは与党を批判していた野党の政治家が、その批判している内容のことを自分もしていたとか。これは特大ブーメランだ。

SNSをやっていると「あなたずい分ドヤ顔でしゃべってるけど誰なん?」とか「誰に対して言ってんの?」みたいなことを思うことがある。

大体、いわゆる意識高い系とか「~すべき」論調の人にそう思うことが多い。まぁ、それはいいとして、自分自身が気を付けたいのは「自分も何者でもない」ということだ。だから基本的にドヤらないし、○○すべきとも言わない。

本当にそんなことはないんだけど、たとえば、お金持ちっぽく見られてもいけないなと思う。たとえば行きつけのカフェとかご飯屋さんで2000円のランチしてきましたー!みたいなことは普段の生活としては、本当にしてないんだけど、たまにそんなことがあった場合、普段からそうしてると思われてはいけない気がしている。お金持ちだと誤解されてはいけないというか。本当に違うとしても。
わたしがグラム50円の鶏むね肉を週7で食べる一般ピーポーであることは、ここで声を大にして言っておきたい。

ブーメランを意識するというのは、人の振り見て我が振り直せってやつだ。でも、ドヤ顔ツイートは、個人的にあまり好みでないだけで、悪だとは思わない。一生懸命何かを宣伝してる人とかも、あえてそうやっているのかもしれないし。たぶんそういうツイートをする人は「何者かになるのを諦めていない人」なんだろうと、ふと思った。なんというか、わたしとは土俵が違うというか、わたしが土俵をおりたというか。

わたしは毎日noteというチラシの裏に、自分が思ったことをつらつらと書いている。PVは始めて1か月過ぎたあたりから、あまり気にしなくなった。PVで一喜一憂するのもいやだし、好きなことを書きたいからそれでいいんだけど、それはつまりPV競争からはリタイアしたってことで「何者かになるのを諦めた」とも言える。わたしはアフィリエイトをあまり好まないけど、それについては「ブログ収入を諦めた」とも言えるだろう。

「アフィリエイトは好きじゃない」と発することで「諦めてしまった」というマイナスの感情から逃げているのかもしれない。正直に言えば、ブログで1000円でも500円でも、入ってくるなら嬉しくないはずはないんだから。

「読まれなくてもいいや」というスタンスのチラシの裏は、裏を返せば「読まれなかったときの言い訳」にもなるのかもしれない。そんな自分の感情に気づき、ちょっと心がざわついた。

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