【ラーメンとライス】ていねいに書く雑文～その227～20230121

【ラーメンとライス】
子どもの頃は意味不明に思っていたけれど、すっかりおっさんなうな今、ラーメンとライスの組み合わせが好きです。

ラーメンとライスで定食風にするのは、炭水化物と炭水化物なので「お好み焼きとご飯」的な違和感がありそうなもの。子どものときは「ラーメンがご飯のおかずになるわけない。意味不明。デブの食い物。」と思っていたような気がします。
そのくせ、ラーメンと半チャーハンの組み合わせは、メインが2つみたいな感じでOKだと、なんならチャーハンに半ラーメンをつけたいと思っていました。それができる店はなぜか少ない。うどん屋さんでは、うどんとミニ丼ではなく、丼とミニうどんが食べたいです。

ラーメンとライス。たしかにあっさり醤油ラーメンにライスをつけられても困る、というところはあります。ライスが輝ける場所は、あっさり醤油ラーメンの横じゃないんです。こってりとした味の濃いラーメンの横なのです。

わたしはそれほど好きってわけはないんですが、家系ラーメンだとラーメンとライスがセットになっています。セットというよりはラーメンを頼んだらライスももらえるという感じ。お店によってはライス食べ放題だったりします。

地域によって家系ラーメンの認知度は違うと思いますが、家系ラーメンは「しょっぱいラーメン」です。豚骨醤油ってやつでしょうか。ダクトからは獣のにおいがします。

しょっぱいラーメンは、それはそれでおいしいのですが「ライスがないとキツイ」っていう感じ。「クッキー食べるならブラックコーヒー欲しいよね」って感じと同じ。家系ラーメンは、単なるこってりラーメンではなく、やたらと味が濃いラーメンなのです。

それなら、ライスがつくのは必然とも言えるわけです。個人的にはライスが別料金なら、そのお店には行きません。ライスあっての家系ラーメンなのです。家系ラーメンには海苔やチャーシューやほうれん草が入っていますが、それらは米のためにあるもの、と個人的には思っています。家系ラーメンは、ご飯をおいしく食べるためのもの。そこまで言うと言い過ぎです。

家系ラーメンの不思議なところは「じゃあ天下一品のどろどろのこってりラーメンみたいに、汁にご飯ぶちこめば最高なのでは？」という思いが叶わないところです。家系ラーメンの汁は意外とドロドロしておらず、ご飯をぶちこんでも「お味噌汁にご飯入れた感じ」みたいになって、意外とマッチングしないのです。これは不思議。でもやっちゃう。

「お味噌汁にご飯入れた感じ」だと、ちょっと例えが分かりづらかったかもしれません。「掛け算ではなく足し算」といえば分かりやすいでしょうか。相乗効果を生まないのです。不思議と。

ラーメンとライスの組み合わせ。あなたは好きですか？おじさんはみんな好きなはず。