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【ついでに済ませたい】ていねいに書く雑文~その110~20220915
【ついでに済ませたい】
何かのついでに何かをしたい。そんな気持ちわかるでしょう。
外出するついでに通帳の記帳するとか、コンビニで公共料金の支払いするついでにスーパー行くとか。別になんでもかんでも効率重視ってわけではないけど、「こうやったらいいよね」と思うことは割とたくさんある。
家の中でもそう。家事なんかはそればっかり。お湯沸かしてる間に野菜切るとか、まな板何度も洗うの面倒だから肉は最後に切るとか。
ついでに済ませられることを忘れたときのショックは大きい。「ミスった!」ってなる。ついでなんだからあくまでおまけなんだけど、本来の目的ぐらいの気持ちでショックを受ける。これは不思議。
たぶん多くの人は「ついで好き」だと思う。効率よく物事がすすむのを嫌う人は少ないはずだから。
ただ、こないだ「ほーん」と思うことが実家であった。なんかのついでにアレしてコレしようと母に提案したら「一度にアレコレやるのがしんどいんよ」と。いや、別に体調が悪いとかそういうわけではなくて、用事を詰め込むのがしんどくなるらしい。一度に一個がいいらしい。「ほえー。そうなんか」と。
これはたぶん高齢者あるあるなんだろう。こちらとしては、ついでに済ませた方が「楽」だと思っているんだけど、あっちはそれがむしろしんどくて、日を分けてやりたいらしい。その方が楽だと。「ついでがしんどい」という、逆のことが起きてる。
なるほどなるほど。これはなんというか、知っておく必要がある情報な気がする。
別にお金をもらう仕事をしていないってだけで、老後がめちゃくちゃヒマってわけでもないだろう。だから「ヒマだからゆっくりやろうや」という話とは微妙に違うような気がする。手帳好きの人なんかはタスクリストを作って、それに「済」のチェックを入れるのが快感ってことは多いと思う。でもたぶん歳を取ると許容できるしんどさの限界みたいなのが浅くなってくるのかも。
そもそもタスクとしてこなせる数が違うというか。タスクの量というよりは「数」なのかなと。
「あらあら、母さんも老けちゃったな」とかいう思いよりも、なんだか新しいことを発見した気持ちになった。知らんかったわ。
となると、歳を取ると性格も少し変わったりするんじゃろか。そんな風に思った帰省でした。
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