![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80664298/rectangle_large_type_2_d36bd47b7feaccc7ac4c2383aa4766d5.png?width=1200)
【40%に勝てない】ていねいに書く雑文~その21~20220618
【40%に勝てない】
40%は100回中40回。だからその確率が来ないことの方が多い。しかし、40%の壁のなんと高いことか。
模試を受けて合格可能性が40%。入試の日が近いならヤバイ。これは「受からないぞ」という意味でヤバイ。
手術の成功確率が40%。これも「助からないぞ」という意味でヤバイ。
このように40%という割合は「パターンが来ない」ことの方が多いのでピンチ。といったイメージがある。わたしにはある。
しかし「40%なのにめっちゃ来そう」という場合がある。それは降水確率だ。
明日の降水確率が40%と聞いて、あなたはどう思うだろうか。わたしは「うわー、明日雨か」と思う。少なくとも布団や洗濯物を干したまま出かける勇気はない。出かけるときに雨が降っていないどころか、たとえ晴れ間がのぞいていても。
ほんとかどうかは知らないが、天気予報の降水確率はこれまでの統計で決まると聞いたことがある。これまで気象庁が100年以上にわたって蓄積したデータをもとに「この雲や風の感じだと、〇万日中、△回雨が降った。だから明日の降水確率は40%」みたいな感じで。
この話の真偽はさておき、毎日毎日天気のデータは蓄積されるので、その精度は恐ろしいものになっているはず。わたしたちが子どものころよりもずっと精度は上がっているに違いない。
そう考えると降水確率40%は、割と自信を持って「降らない」と言っていいはず。10回中の4回とか、そんなもんじゃない。50万回中の20万回ぐらいなんだから。
でもわたしは40%に勝てない。「だって割と降るじゃん」だし「雨パラつくじゃん」だから。そして「洗濯物濡れるじゃん」だ。
降水確率40%のいやらしいところは、「え?40%なんだから割と降らないですよ」という顔もしているところだ。こっちがビビって洗濯物を部屋干ししてるところに微妙な晴れ間をのぞかせて「あらー、だから降らないですって。」みたいな感じを出してくる。こっちがしまったと思って外干しに切り替えるとまた曇る。
一番残念なのは「結局降らない」パターンだ。40%と聞いた時点で、もうこっちは雨が降る気でいる。休みなのに外出も諦めた。遠くの安いスーパーに行って帰り道に雨に降られたらいやだから、家から近い割高スーパーで済ませた。それなのに降らない。マジでふざけないでほしい。
「割と降ります」と「意外と降りません」を自在に行き来し、2つの顔を見せる降水確率40%。ほんとうにいやらしい。
最後にひとつ。降水確率70%は絶対降る。30%どころか1%も希望はない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?