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【継続しててすごいって言わないで】ていねいに書く雑文⑳20220617

【継続しててすごいって言わないで】

「継続は力なり」と言います。
したいと思うことを挑戦する人が1%で、さらに継続できる人はそのうちの1%だと。つまり継続できるのは1万人に1人の才能だと。

今日は「継続自体はそんなすごいことじゃない」というお話。

たとえばわたしはブログの更新を続けています。今は新記事をあまり書いていませんが、開設して1年半で記事数は300ぐらいあるのでそれなりに継続していると言えるでしょう。そしてこのnoteも100日くらいは連続投稿するつもりです。

ただ、それが1万人に1人の才能とはとても思えません。これはライターとかブロガーといった、周りがいろんなことを継続している「継続環境」にあるから感覚がマヒしているとかいう話でもないと思っています。

もう少し身近な例として、中高6年間部活を続ける人は割といるでしょう。6年間の継続となればかなりのものですが、割といますよね。

PDCA(Plan、Do、Check、Actの頭文字)というビジネス用語があります。計画して、実行して、振り返って、振り返りをふまえて改善してさらに実行してという行動の流れを示すものです。PDCAは何度も何度も繰り返し行うほど理想に近づきますので、「PDCAを回すのが大事」とされています。

よく「PDCAのD、「DO」こそ大事!DODODODO!」と言っている人をみかけますが、わたしはCheckが最重要かなと思っています。

「継続は力なり」という言葉には「継続さえしていればいつか花開く」というようなニュアンスを感じます。「そもそも継続しているのがすごい」といったニュアンスを。

「継続」には「改善する」という意味は含まれていません。改善しながら継続していくからこそ成果につながるはずなのに、継続こそ王道で至高のような雰囲気があります。実際にわたしはそういう風に思っていました。「とりあえず継続しよう」と。

継続することばかりに心がとらわれると、中身がおろそかになります。わたしの例で言うと、ブログを更新するために更新していた節が正直あります。「どうしたらいいのか分かんないけど、続けていればきっと」と思っていました。だって「継続は力なり」だから。

わたしはWebライター向けのブログと、京都のスポット紹介ブログの2つを持っています。開設当初は気づかなかったのですが、Webライター向けブログというのは意外とたくさんあると知り、そして、あることに気づきました。「なるほど。ライバルが多いからこのブログは芽が出ないのか」と。

しかし、これは間違いだと今は思っています。なぜなら「Webライター」よりも「京都」のことについて書いたブログの方が市場規模は大きいはずで、ライバルも多いはずだからです。しかし、わたしの京都ブログは、大したものではありませんが自身のWebライター向けブログよりはずっと見られています。

Webライター向けに特化したブログで、記事数が300以上あるものはそう多くないでしょう。仮に継続こそ力であるならば、とっくに花開いているはずです。

少し愚痴っぽい言い方になってしまったかもしれませんが、言いたいことは
「継続だけ」に囚われないでほしいということです。継続なんて、毎日歯を磨くのと大して変わりません。

逆に言えば、あなたが仮に継続できないタイプで悩んでいるとしたら、その悩みは不要です。継続することよりも、いかに改善するかに頭と時間を使った上で実行した方がきっと成果が出ます。

ありがたいことに「ブログを毎日更新しててすごい」とたまに言われますが、好きで継続していること、自分で決めてやっている継続は、ほめられるほどすごいことではありません。眠い中早起きして毎日家族のために朝ごはんやお弁当を作ることの方がよっぽどすごいです。

恐れ多くも1つだけお願いしたいのは、周りの人に対して「継続していること自体をほめない方がいいんじゃないか」ということです。「毎日続けててエライ」のは、続けるのが大変なことを続けているときだけです。続けていることそのものよりも、何を試行錯誤し続けているか。そっちの方がずっとずっと大事だとわたしは思います。

ものすごーくひねくれてて申し訳ないんですが「継続しててすごい」には「(中身は知らんけど)継続しててすごい」とか「(結果はどうあれ)継続しててすごい」みたいなニュアンスが含まれていると感じる人もいるんじゃないかなと思うわけです。まぁ、わたしなんですけど。

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