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男女共同参画ってなに?「もっと身近に!~”京”do参画~」パーソナリティの森田さん インタビュー

もっと身近に!~”京”do参画~の番組紹介

京都三条ラジオカフェにて2020年から毎月第2・第4月曜日(18:00~18:12)放送中の「もっと身近に!~”京”do参画〜」は京都府男女共同参画課が番組オーナーさんの番組。地域で活躍する方々をゲストに来ていただき紹介する番組です!

今回は、京都府男女共同参画課の森田さんに取材のご協力をいただき番組作りのお話を伺いました。

ーまず聞きたいところが、男女共同参画っていう言葉を昨今よく耳にするんですけれども、どのようなことなのか詳しく教えてもらってもいいですかー

森田:男女共同参画とは、 地域や家庭、職場などあらゆる分野で、性別に関係なく誰もが自分の希望を実現できることだと思っています。

ー男女共同参画課では、森田さんの普段のお仕事とか、(男女共参画課の)組織として何をされているんですかー

森田:私は、「女性活躍応援塾事業」や「男女共同参画の視点からの防災事業」などを担当しています。「女性活躍応援塾事業」は、地域で何か活動したいけど、ノウハウもないし、仲間集めもこれからという女性を対象とした事業で、仲間集めや資金調達などのノウハウを専門家から学びながら、実際に地域活動に取り組んでいただくものになります。女性の地域活動を応援し、その方たちがリーダーとして地域で活躍していただくことを目指しています。また、「男女共同参画の視点からの防災事業」は、子ども、高齢者、障がい者などいろいろな視点で防災について考え、災害に備えようという取り組みになります。 府内の男女共同参画センター等が協力して作成した、防災カードを使ったワークショップを行ったり、実際に、避難所用プライベートテントや簡易トイレを見てもらうなど、避難所の設営について体験していただく講座も実施しています。

ーなるほど、災害の多い国ならではですし、様々な視点から考えないと支援も一辺倒になってしまいますよねー
森田:他にも男女共同参画課では、男性育休事業取り組んでいて、男性の育休業取得や家事・育児参画の促進をテーマとしたセミナーを実施しています。セミナーを通じて、男性育休に関する疑問を解消していただきたいと思ってます。あとはDV対策として、DV被害者自身や周囲の方たちがDVに気づいていただくための普及啓発活動等にも取り組んでいます。DV防止啓発冊子の配布はもちろん、DV防止啓発講座を実施したり、被害者支援の一環としてDV加害者を対象とした更生のためのプログラムを実施しています。また、府内の中小企業等における働きやすい職場環境づくりを支援し、女性活躍やワーク・ライフ・バランス推進に取り組んでいます。さらに女性の起業・経営支援として、何かアイデアを持った女性の社会参画を促し、女性起業家の裾野を拡げるため、アイデアのブラッシュアップから顕彰、事業化までを支援しています。
ー地域、家庭と企業という大きく分けて二つの側面から同時に事業を進めているのですねー
森田:地域だけとか職場だけとかではなくて、あらゆる分野で、女性活躍やワーク・ライフ・バランス推進などの男女共同参画に関する事業に取り組んでいます。

ーラジオ番組を始めたきっかけというか、行政組織で、新しい企画をするのって大変そうなイメージがあるんですけど、どのように始まったんですかー

森田:不特定多数の人に男女共同参画に関する情報を届けられますし、地域で活躍する方々を新たに見つけ出すことを目指して始まりました。地域で活躍する女性の方をはじめ、多様な方々の活動をご本人自らの言葉で語っていただくことで、地域における女性の活躍や男女共同参画に対する思いなどを発信し、身近な地域の新たな魅力を発見してもらいたいと思っています。また、この番組は、「女性活躍応援塾事業」へつながる個人や団体の掘り起こしもきっかけのひとつでした。
ー女性応援塾事業はやっぱりまだまだ知名度というか、 事業としても、地域の人たちにはまだ知られてないなってところがあって始めたところもあるのですねー
森田:既に地域活動に取り組まれている方に活動を始めたきっかけや思いをお話しいただき、地域のために何かしたいという方の第一歩を後押しできるようにしたいと思っています。

ーさきほど府民の方をゲストとして呼ばれているといっていましたが、毎回ばらつきというか、様々な業種の方がいるなと思ったんですけど、どういう風に声掛けをさしているんですかー

森田:番組のゲストは、地域課題の解決や住民同士のネットワークづくりなどの活動に取り組まれている個人や団体にご出演いただいてます。出演者さんからゲスト候補を紹介してもらうことも多いですね。また、「女性活躍応援塾事業」の採択事業者さんにもご出演いただいています。

ー行政の方が作られてる番組ですし、センシティブな内容もあるので、言葉とか、結構気を使わないといけない部分があると思うんですけど、その中で大事にしてることとか、気をつけてることはありますかー

森田:この番組は、ゲストの方の活動内容をできる限り分かりやすい言葉や表現を用いてお話しいただけるように収録原稿を作成しています。収録原稿はゲストの方に作成していただき、適切な表現であるか、伝わるかどうかというところはこちらで確認しています。これから何か地域のために活動を始めたいと思っている方の第一歩を後押しできるように、ゲストの方には、活動を始められたきっかけや経緯、活動に対する思いをお話しいただくことを大事にしています。
森田:他にも、パーソナリティーとして、府立大学の学生さんにご出演いただいているため、ゲストの方との掛け合いのなかで学生の視点からの意見であったり感想をお話しいただくこともあり、番組作りに協力していただいています。また、収録前に原稿の読み合わせやゲストの方の活動の近況を伺うなど、お話しをする時間を設けています。初めての方でも楽しく収録に臨んでいただけるように心がけています。

ー先程、大学生の方をパーソナリティーに呼んでいるという話があったのですが、大学生の中で、なかなか男女共同参画課に出向く機会ってないかなって思います。女性問題と言っても、大学を出てから自分の身に降りかかることが多いかなと思うので、大学のうちから知っておけたらなって私は思うんですけど、そういう意味でも、大学生と制作しているところもあるのですかー


森田:もちろん、大学生の方に男女共同参画に関する京都府の取り組みに興味を持っていただきたいと思っています。この番組を通じて、地域で活躍されている方たちのお話しを聞き、何か学びや気づきを得ていただければ嬉しいですね。

ー質問は以上になります。今回の取材で、行政という堅いイメージから離れて地域の人や学生の目線になって地域社会から男女共同参画を目指していることがわかりました。私も京都で何かを始めたいときは「女性活躍応援塾」を活用しようと思いました。取材協力ありがとうございました!ー


今回インタビューさせていただいた番組情報
番組名:「もっと身近に!~”京”do参画~」
放送時間:毎月第2・第4月曜日(18:00~18:12)
パーソナリティ:男女共参画課・府民
番組趣旨:京都府内で、地域活動で活躍する方々を紹介していきたいというものです。行政の番組というと、堅苦しい・難しいといったあまり良いイメージをお持ちでない方も多いかと思われます。ただ、この番組を通して伝えたいのは、地域活動は、難しく捉えるものではなく、男性も女性も誰もが生きやすい社会を作っていこう!くらいの親しみやすく、明るく、楽しいものだということです。この社会には、色んな人がいて、色んな生き方があって、どれも違っていて、どれも素敵でいいじゃない!ということで、まずはあなたの身近なところから新しい発見を見つけてみませんか?


記事を書いた人

瑠智亜 LUCIA
京都芸術大学アートプロデュース学科 三回生
京都三条ラジオカフェでインターンをさせてもらいます。

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