見出し画像

清水寺はテーマパーク3(清水の舞台・地主神社・奥の院)

修学旅行ガイドで巡る清水寺の紹介をしているのですが、中身が濃くて、楽しすぎ、なかなか終わらず、3回目となりました。

今回は、清水の舞台から、奥の院までを書かせていただきます。


清水の舞台

「清水の舞台から飛び降りる」という言葉は聞いたことがあると思います。

思い切った挑戦をするときに使う言葉なのですが、清水の舞台から下までは何メートルあるかご存知でしょうか?

数字はからきし弱くて、ビルで言うと4階くらいの高さになるのですが、時々理系男子が、何メートルとか聞いてくるので、予習をして12mというのを忘れないようにしています。

まあまあの高さで、現代の都会のビルで、この高さから飛び降りると、命の保証はないですが、実はこれまでに飛び降りた人の生存率は85%とか。

不謹慎ながらも、結構大丈夫なんだと、思ってしまいます。

これは、昔は、木が生い茂っていたり、柔らかい土だったりしたからで、現代のコンクリートでは本当に危ないので、飛び降りることはやめてくださいね。


また、清水の舞台、と言う通り、この、本堂から張り出している舞台は、能や歌舞伎などを奉納するための舞台となっています。

現代では、モダンなダンスなども奉納されたりしています。


また、こちらからは、京都市内が一望でき、とても景色が良いのです。

トップの写真が、舞台から見た時の景色となります。


真下には、後程向かう音羽の滝が、

画像1


遠くには、子安の塔(三重塔)が見えます。

画像2

緑も多くて、本当に気持ちの良い眺めで、ずっと見ていたい気分になりますが、修学旅行生にはそんな時間はなく、写真を撮ったらすぐに移動となります。


清水寺の本堂

清水寺の本堂は、舞台の前にありますが、靴を脱いで上がります。

ものすごく沢山の方が来られていて、靴を脱いで上がるのですが、こちらでは靴を下足場に置いたまま、拝観することになります。

これでよく、靴が無くなる事件が起こらないものだと思うのですが、仏様の前なので、悪いことをする人はいないのでしょうかね?


清水寺の御本尊様は、十一面千手観世音立像で秘仏となっており、33年に一度しか御開帳されません。

前回の御開帳が2000年だったので、次は2033年となります。


代わりに普段は、御前立てとして、同じ姿の仏像が厨子の前に安置されています。

清水寺の千手観音は、独特の姿をしていて、清水型と言われているのです。

千手観音は名前の通り、沢山の手がある仏像ですが、その左右1本ずつの手が頭の上で合わさっているのです。

仏像に興味のある中学生は殆どいないのですが、珍しい千手観音なんだということだけでも、分かってもらえると良いかなと思います。


さて、本堂の参拝が終わりますと、入ってきたのとは反対から出て行きます。

実は清水寺は、拝観料が必要となるのが、この、本堂と舞台のみで、ここから先の地主神社や音羽の滝は、無料で入ることが出来るのです。

なので、時々反対から、本堂に入ろうとする人がいるのですが。。。さすがに出口にも受付があり、そちらで止められますので、ご注意を。


地主神社

縁結びの神様として有名な地主神社は、清水寺の本堂の裏手にあります。

また、女の子たちが、是非行きたいと思う神社の1つです。


中学生の女子は、もう、恋するお年頃。

お守りを買ったり、おみくじを引いたりするのを、何よりも楽しみにしています。


画像3

(何故か閉まっている時の写真しかなかった。。。)


地主神社で一番有名なのは、恋占いの石。

境内の中に、大きな石が離れて二つあります。片方の石からもう片方の石まで目をつぶったままたどり着くことが出来たら、恋の願いが叶うとされています。

また、人に助けてもらいながらたどり着いたら、人の助けを借りて、恋が成就すると言われています。

ということで、沢山の人が来て、この願掛けにチャレンジされるので、境内はいつも大変な人混みとなってしまうのです。


世界中から来ている若者が、チャレンジされている姿は、まさに、テーマパークの様。


因みに、この恋の石、どうやら、縄文時代の遺物であることが確認されたそうで、地主神社の創建も、神代とか。(神様の時代ですよ)

清水寺よりも昔からある神社です。

恋占いの神事も、目をつぶって歩くことで占う神事は、昔はよくあったそうなのです。昔といっても鎌倉時代とかそれくらいの前なのですが、現代にはほぼ伝わっておらず、スイカ割にその姿がかろうじて残っているとか。。。(本当?って突っ込みたくなりますが、これは神社の公式ページに書いてありました。。。)

恋占いも、古い時代を残す、貴重な風習だったのですね。


その他、地主神社では、良縁巡りとして、様々な神様がおられます。

・撫で大国(なでだいこく)

願いを込めて大黒様をなでると、ご利益が頂けます。

小槌は良縁・開運・厄除け、福袋は金運・商売繁盛、頭は受験必勝・成績向上、手は勝運・芸事上達、お腹は安産・子宝、足は旅行安全・交通安全、たわらは出世・土地守護・家内安全・夫婦円満と、それぞれの願いにより撫でる場所が変ります。

・良縁大黒(りょうえんだいこく)

契り糸を大黒様に結び付けて縁結びを祈願します。

絆を強くしたいカップルは男性白、女性は赤の糸のついた紙に名前を書いて二つを結び大黒様に結びます。これから良縁を得たい場合は、女性は糸のついた赤い紙に自分の名、白い紙に願い事を書いて結びつけます。男性の場合は色が逆になります。

・祓戸大神(はらえどのおおかみ)

払い串を左・右・左に振ることで、お祓いをすることが出来ます。

・おかげ明神(おかげみょうじん)

どんな願い事も一つだけ叶えてくれるという一願成就の神様。

後の杉の木は、「いのり杉」「のろい杉」とも言われ、丑の刻参りにつかわれ、今も五寸釘の後が残っている。

・水かけ地蔵(みずかけじぞう)

水をかけて祈願すると願いが叶うと言われている。

・幸福祈願所(こうふくきがんしょ)

銅鑼を3回鳴らしながら祈願すると願いが叶うと言われている。


祈願するところがこんなにもあるのかという感じですが、昔から、人々の願いを叶えたい気持ちがいかに強かったのかが良く分かりますね。


奥の院

地主神社を後にして、道なりに進むと、奥の院にたどり着きます。

奥の院は、清水寺よりも前の創建となります。

清水寺を創建した行叡居士と開山の延鎮上人が草庵として使用していた場所が起源とか。

修学旅行生には、その辺りは興味を持つ子はいないのですが、この奥の院から、清水の舞台を見た景色が、いつでもどこでも使われる、あの有名な清水寺の姿となっております。

画像4

私が持っている写真は修復中の幕の姿でしたが。。。

画像5

本来はこちらの姿となります。(Wikipediaよりお借りしました)


そして、この写真を撮りたいがために、人が詰まる場所になっているのですが、三脚禁止となりますので、お越しの際にはお気を付けくださいね。



ということで、早、2000文字を越えてしまいましたので、続きは「清水寺はテーマパーク4」に続きます。多分、次で最終回を迎えられるはず。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?