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威風堂々な姿が今も残る東寺

新幹線から見えているのが東寺の五重塔になります。

この姿を見ると、京都だなと感じる、シンボルタワーになっています。


東寺は、京都駅からも近く、徒歩15分。

近鉄に「東寺駅」がありますが、そこからだと10分。

(京都駅から出発するなら、近鉄に乗り換えている間に歩けてしまう感じです)

もしくはバスで、「東寺東門前」下車。こちらが一番拝観受付から近くなりますが、「東寺南門前」で降りて、南大門をから入り、境内を回ってから拝観するのも良いと思います。


東寺は、平安京が出来た時に作られたお寺で、1200年の歴史があります。

出来た当時は、東寺と西寺が、羅生門を挟んで東西に配置されていましたが、今では、西寺と羅城門は跡地があるだけになっていて、東寺だけが現代に残っているのです。


そんな東寺は、弘法大師に運営が任されて、真言密教のお寺として発展していきます。


今でも、弘法大師の命日にあたる21日に、毎月、弘法市が東寺の境内で開かれているのです。(見に行くと、ガラクタ?みたいなものまで売っててかなり面白いです)



東寺の拝観は、東大門から入って行くと、食堂とお土産屋さんの前に出ます。

そちらに拝観受付があり、講堂・金堂の拝観が出来るようになっています。

(残念ながら五重塔は特別公開の時にしか拝観が出来ないのです。。。)

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入り口から入ると、最初の建物が講堂になります。

東寺の境内のちょうど真ん中に位置していて、密教の中心的な建物となっていて、中には、立体曼荼羅が配置されています。

曼荼羅とは密教の教えを分かりやすく表現したもので、一般的には絵に描かれています。

その絵を立体に表した姿が、この東寺の講堂で見ることが出来ます。

中央に大日如来を安置し、周りに二十尊の仏様が配置されています。

かなり壮観なのですが。。。時々、修理などに出されて、おられない仏様もおられます。。。


講堂の南にあるのが金堂で本堂となります。

御本尊は、薬師如来と日光菩薩、月光菩薩です。

病気に苦しむ人々を助ける薬師如来像が本尊ということは、平安時代、病に苦しむ人が多かったことを想像させられますね。

令和の時代も、薬師如来像のご加護があることを願ってしまいます。

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(金堂の写真がなくWikipediaさんからお借りしました)

因みに、こちらの金堂では、音楽やパフォーマンスなどの様々なイベントも開催されたりしているのですよ。


また、拝観受付の前にある食堂(じきどう)でも、よく展示会が開催されたりしています。(食堂は無料で入れます)

こちらでは、御朱印や写経なども行えるようになっています。



食堂から入口の東大門の間には、大きな柳の木があります。

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「小野道風ゆかりの柳」とありますが、実は花札に出てくる柳なのですよ。

平安貴族の小野道風は、書道の神様とあがめられるほどの人なのですが、自分自身に書道の才能がないと落ち込んでいた時があり、その時に、蛙が柳の葉につかまろうと何度も挑戦し、最後には見事に飛びつくことに成功した姿を見て”諦めずに努力をすれば必ず道は開ける。自分はまだその努力をしていない”と思い、書道に一層励むことを決意して、やがて書道の達人となったそうです。

史実かどうか分からない話だそうですが。。。現代の我々にも、教訓を与えてくれる話となっています。






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