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清水寺はテーマパーク2(清水坂から清水の舞台)

「清水寺はテーマパーク1」では、修学旅行で必ずと言っていいほど選ばれる清水寺への、私の好きな行き方、清水道のバス停から、八坂の塔、三年坂を通って、清水坂にたどり着くまでを書かせていただきました。

ここからは、清水坂からいよいよ清水寺の本堂に入ったところまでを書かせていただきます。


清水坂

清水坂は、三年坂、五条坂、が交わるところから、清水寺までの参道となります。

各方道から登ってきた人が、すべてこちらに集まりますので、その混雑ぶりは、ラッシュアワーのようになっております。

さらに、両側には、数々のお土産屋さんが並び、掛け声も響いて、かなりの活気となります。


一番多いのは、京都のお土産の代表格、八つ橋のお店。

試食をさせてくれるお店も多くて、誘惑が一杯です。

(なんと試食の際にはお茶もサービスしてくれたりします)

(コロナ禍以降はそんなサービスもなくなってしまうかもしれませんね。。。)


ただ、参拝の前にお土産を買ってしまうと、荷物をずっと持って回らないといけないので、ここは我慢してもらった方が良いのです。

(けど、我慢できずに時々買っている子も現れてしまうのですが。。。)


仁王門

清水坂の参道を抜けると、現れるのが、赤い仁王門。

この前は、少し広くなっているので、多くの方が、記念撮影をされています。

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その仁王門の前に、左右にあるのが、狛犬なのですが、よく見ると、左右とも口を開けています。

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写真が分かりにくいかもしれませんが、狛犬と言えば、阿吽の口が開いているものと閉じているものでワンセットになるのが一般的なのですが、清水寺の場合は、何故か両方とも口が開いているのです。

因みに、こちら、犬ではなく獅子の像であり、清水寺の中にある、地主神社のものだとか。

元々は、銅像だったものが戦時中に、軍に徴集されてしまい、のちに石像が寄贈されたもので、昭和時代にできた、まだ新しいものとなります。


仁王門の方は創建時期が正確には分からないようなのですが、鎌倉時代と言われています。ただ、現在の仁王門は焼失したものを室町時代に再建したものとなります。


仁王門は、真ん中から門をくぐることも出来ますし、左右から、門の後ろに回ることも出来るようになっています。


随求堂

仁王門を抜けて、歩いていくと、随求堂の前に出ます。

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こちらは、清水寺の塔頭の1つ、慈心院の本堂なのですが、こちらでは、胎内めぐりが出来るようになっています。

随求堂本尊の大随求菩薩のお腹の中をイメージした胎内めぐりとなります。
願いを叶えてもらうために、暗闇の中を歩き、生まれ変わりを経験します。

拝観料は100円と、お安くなっております。

こちらでは、お寺の方の説明もあるのですが、真っ暗闇の中を数珠だけを頼りに進んで行くことになりますので、時々怖くて参加できない子も。。。

こういう場合、女子は強くて、みんな、喜んでいくのですが、男子は怖くて行けない子もちらほら。

所要時間は5分程度なので、行けなかった子はガイドと一緒に外で待つことになります。

色々話しかけてみるも、修学旅行生の中3の男の子は、丁度恥ずかしいお年頃の様で、愛想のない子が多いのですwww



三重塔から清水の舞台へ

随求堂を出て、左手には、赤い三重塔があります。

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そこから、京都市内の景色が一望出来るようになっています。

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京都駅前にある京都タワーが、遠くに見えるので、どれだけ登ってきたのかが良く分かります。


さらに、左に折れて道なりに進むと、いよいよ清水寺の本堂と、清水の舞台へと続きます。


清水寺は、来年2021年3月まで、平成の大修理の最中で、2017年〜は本堂の屋根の修理をしていて、その姿はすっぽりと幕に覆われていました。

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今現在は、この覆いは外されているようなのですが、清水寺の屋根の葺き替えは50年に1回、実施されており、次にこの姿が見れるのは、50年後の2070年頃となります。

なので、修理中に訪れた人は、ある意味貴重な状態を見ることが出来ていたのです。

特に私がすごいと思っていたのは、修理のための足場。

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修理中でも、拝観は行われていたので、このような足場を間近で見ることが出来ました。

現在の足場なら、金属のパネルで出来ていますが、こちらは木を縛っただけで組まれています。

この足場も、伝統的に伝わる手法で組まれているそうなのですが。。。

2018年9月に近畿地方を襲った台風21号のことは、まだ記憶に新しいと思うのですが、大阪のビルの足場が木の葉のように砕け散るという、被害があり、京都も多くの木が倒れたり、京都駅の屋根のガラスが割れたりと、甚大な被害がありました。

ところが、この、清水寺の、一見簡単そうに見える足場は、ビクともしなかったそうなのです。

やっぱり、昔の人は、どういう風に作ると丈夫なのか、ちゃんとわかっているのですね。何でも新しいものは良いという考えは改めないといけないなと思ったのです。

今はもう、この足場を見てもらえないのが残念です。

次に見れるのは50年後となりますので、恐らく私は見ることが出来ないかなと思っております。。。

因みに、こちらをめぐっている時に、とある男の子が、

「実は建設現場でアルバイトをしているけど、この足場は無理やわ・・・」

って言ってました。

(中3でバイト?!)

と思ったのですが、

よくよく話を聞くと、親御さんの会社が建設会社で、時々そのお手伝いをして、お小遣いをもらっているとのこと。

中3って、女の子は、もうほぼ大人の女性の感じになっているのですが、男の子は、本当に成長の途中なのが分かる感じで、もう大人みたいな子もいれば、まだまだ子供な子もいて、そのアンバランスさが、なんともかわいいお年頃。

その建設現場のお手伝いの子は、体格も良くて、ぱっと見は大人で、学校の中でも、やんちゃな部類に入る子のようで、ともすると、禁止されている、コンビニに行きたがったり、ゲーセンに行きたがったりするのです。

東京の学校から来られていたので、日常的に良く行ってるのでしょうね。

「京都に来てまでそんなところ行かなくても良いやん」

「学校から禁止されているところに行ったら、私が怒られるし、勘弁して」

というようなことを言っていたら、案外素直に聞いてもらえて一安心。

みんな、ちょっと、大人ぶりたいのだけど、本当は心根の素直な子たちなんだな、このまま、素直にすくすく大人になって欲しいなーなんて、思っています。


さて、ここから清水の舞台へと進むのですが、またまた長くなってしまったので、続きは、清水寺は「テーマパーク3」へ続きます。

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