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ココって誰?東京面接からの妊娠発覚

おはようございます♫↑のトップのイラストは、可愛すぎる天才クリエイターはかなシさんの作品です。彼女の作品は、全部大好き。こんなに可愛く描いて頂いて、感激すぎますぅぅぅう(*≧∀≦*)

さて、前回の続き。というか実は、プロデビューの面接に行く道中で、実は既に色々すったもんだがありまして、今日は、そのお話です。


京都から東京への夜行バス。直前の仕事が押して、間に合うか合わないかギリギリの時間で。当時流行りが残っていた厚底ブーツで、大急ぎで走り込んでいたら、京都駅の伊勢丹の前で、わたし思いっきり転んだんです。転び方が悪かったのか、なんかものすごい激痛で、動けなくなってしまいました。
予約していた夜行バスは、あと数分で出発してしまいます。痛いし、動けないし、でもいかなくちゃ、どうしよう!!!
泣き出した私を見兼ねた、優しそうなサラリーマンの方が
「大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」と声をかけてくれました。

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「夜行バスに、絶対に乗らないといけないんです。」
そう言ってフラフラと立ち上がり歩き出した私を、その方は、突如抱え上げて、おんぶしてくださり
京都駅正面側の伊勢丹から、八条口まで、私をおんぶしたまま、猛ダッシュしてくださったんです…!!

バスの前で、ハラハラしながら私を待っていたバンドメンバー達も、見知らぬサラリーマンさんにおんぶされて登場する私を見てびっくり。私を引き渡し、無事に夜行バスに間に合わせてくれた後、お礼のために連絡先の交換を伝えるも、やんわり拒否られ、すぐバスが出発。
なんと良い人!!かっこ良すぎる!!見ず知らずの私のために、あそこまでしてくださって、本当にありがとうございました…!

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そこからは、夜通しバスで東京に向かうわけですが、まぁめちゃくちゃ足が痛いのなんの。パンパンに腫れ上がっている足から、ブーツをなんとか引き剥がしたら、もうどんどん足が膨らんで、ズッキズッキと痛みます。骨折なのか、捻挫なのか、打撲なのか分からないけど、とにかく痛い。熱い、変な汗も出る。

バスは早朝に着いてしまうので、事務所での面接までも少し時間があるけど、とても動ける状態じゃないので、せっかくの東京ですが、ただただ何時間も喫茶店で過ごすという…
腫れ上がった足に、ブーツはもう履けない(足が入らない)ので、靴屋さんでツッカケのようなものを買い、都会のど真ん中をツッカケで歩く私。

やっと面接の時間になり、ツッカケ履いてオフィスに入り、早々に活動拠点を東京に移動することや、レコーディング、CDデビュー、その他プロモーションについての打ち合わせを済ませてから

その時期に東京の大学に行ってた従姉妹に会う予定になっていて、実際会ったのですが
もう私の痛みが会話が成り立つレベルを超えていて、ぜんぜん覚えてない…何食べたっけ…早々に退散。ごめんね、従姉妹ねーちゃん達…

そんなこんなで、夜行バスで京都駅に着き、その足で西陣病院に駆け込みました。

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なにこれ!すぐ手術です!!
みたいな感じで驚かれ、要は靭帯が切れていたらしく、「こんな状態で放置していたのか!」みたいな怒られ方をして、今から足を切開して靭帯を縫い合わせる、ような説明をされました。

血圧などの簡単な検査を済まし、手術台に寝かされました。手術台のライトがピカッとまぶしく光り、激痛と、2日ほど全く眠れていない疲労困憊な体で、意識が遠くなったり、近くなったり、朦朧としてきました。

突然手術室に、「バン!!」と激しく扉を開けて、走り込んできた看護師さんの言葉に、私の目が完全に覚めました。

「手術できません!!その方、妊娠されてます!」

お医者さんやそこにいた全員で、声をそろえて、「え!?」って言いました笑
1番びっくりしたのは私です。マジですか??

妊娠初期は、麻酔とかできないんですね。手術もできない。
やむを得ず、繋がるか繋がらないか分からないけど、ギブス的なものをはめてもらい、車椅子で産婦人科に連れて行かれました。


激しい痛みも、とんでもない疲れや眠気も、
そんなことぶっ飛ぶぐらいの驚きです。

その時は既に、子どもの父親とは、別れていました。
プロデビューは、つい昨日決まったところです。自分は大学3回生。
どうしよう…思考が、全然ついていかない。

生まれて初めて、産婦人科に来ました。
ギブスをつけたパンパンの足を、なんとかアノ台にのせあげて、なんかすごいものを入れられて、モニターで初めて、お腹の中の我が子の姿を見ました。

その瞬間、雷が落ちました。電撃のような強烈な、甘すぎる萌えです。きゅーーーーーーーーん。
かわいい。かわいすぎる。なにこのいきもの?めっちゃくちゃ可愛いし。

出産予定日は、6月3日と言われました。私の誕生日。ってことは、うちの母も、この時期に妊娠発覚したんやなぁ、なんてボーッと考えました。

現実問題として、音楽の仕事でお世話になった人達に申し訳ない。1人で生み育てるのには、ハードルがありすぎる。何より生活。お金集めが最優先だ。音楽はしばらく休まないといけないだろう。目の前の大きなチャンスは、一旦見送ることになるだろう。

けど、生みたい。
どんな手を使ってでも、この可愛い子を一生大切にしてあげたい。私のかわいい家族と、幸せな家庭をつくりたい!!

それまでの私は、「子どもなんて絶対いらない」
「結婚なんて一生しない」「歌だけに生きる」
とみんなに豪語していた私ですが…白黒のモニターに映る、かわいすぎる我が子の存在が、それまでの価値観、優先順位を、自分でもびっくりするくらいに、大きくひっくり返してしまいました。


しばらくは、落ち着くまで、誰にも秘密にして生活していましたが、徐々に、バンドメンバーや事務所に謝罪をして、親や信頼できる人から順番に話しました。
出産に関しては、私のまわりのほとんどの人に、大反対されました。
もうめちゃくちゃ、みんな反対ですよ…笑

たしかに大人から冷静に見たら、色んな意味で厳しすぎる選択だと思います。でも、これは今も、ほかの若い子を見てて思うことですが、別に若くして生んだってええんちゃうの。なんとかなるって。


少なくとも、私はこの可愛い家族をめちゃくちゃ大切にするし、この子を守れるのは、自分だけなんだと思うと、しっかりしないとあかんと思うし、また同時に、

自分の音楽への夢も、一生諦めたらあかん、と思いました。

「夢の実現か、出産か」どちらを選ぶのか!?
そんな議論もたくさん言われました。でもね、両方叶えられるはず。仮に今、一時的に子育てや生活にかかりきりになったとしても、人生80年あるやん。

時間はかかるかもしれないけど、将来的には絶対、私は社会に大きな影響を与えるプロミュージシャンになる。
世のため人のために歌う人になる。デビューは若くないと無理かもしれない。でも年齢の壁くらいなら、なんとかして超えてやる!生まれてくるこの子のためにも、がんばる。だから、見てて。


私を心から心配する人たちに、一生懸命そんな説明をしました。

しばらくしたら、1人で生むつもりだった私の前に、既に別れていた元彼が現れます。
年上だった彼は、私を見兼ねて、結婚してくれました。これ結婚式。妊娠5ヶ月。

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パパのおかげさまで、妊娠・出産後も専業主婦として、母子共に安心して過ごすことができました。その何年か後に離婚はしましたが、娘も私も、今もパパをとても尊敬しています。

また、バンドメンバーは、そのまま東京でデビューして、精力的に音楽活動を頑張りました。

ここまでが、「東京面接からの妊娠発覚」です。

この後、離婚してシングルマザーデビュー٩( ᐛ )و
そんなドタバタ劇はまた

☆☆次回に続きます☆☆

長々と読んで頂き、ありがとうございました。

京都シティポップ
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