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2024年5月-第4部

  前回の記事で、『「2024年5月-第3部」が転換点となり得る』という旨の文章を少しばかり書きました。その宣言通り、今回の議論はその転換点から3人で出発し、新たに建築を始めるイメージです。その3人の集合場所となったのが「量子力学的であること」。自分たちの探究をより具体的に表現する際の足掛かりとして、前回までにも頻繁に話題に挙がる「量子力学」に注目しています。この共通の足場から3人それぞれの興味をベースに探究を進め、互いの考えをぶつけ合い研究を進めている状況です。ただし、量子力学を単になぞって学習している訳ではなく、あくまで自分たちの研究を軸に置き、量子力学との類似点を自分たちの研究に応用してやろうと意気込んでいる訳です。そういう意味で「量子力学的であること」と述べた次第です。 ということで、「量子力学的であること」が鍵となるなら、当然「量子力学」そのものを知っておくべきです。「量子力学」そのものを現在詳しく学んでいるのが森です。守屋は、その量子力学が理論的・実験的に示す世界像の意味的解釈に哲学的アプローチで取り組んでいます。そして、そうした量子力学の理論や解釈と、3人の探究内容との接続点を模索しているのが篠藤です。本編でそれぞれ見ていきます。


本編

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