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【実は元祖】三文判が成立する理由

こんにちは。
『ちゃんと作る京都のはんこ屋さん』
京都光林堂です。

ハンコにまつわる粋な情報をあなたに。
この記事を読めば、あなたもハンコ通。
プロから一目置かれるお客様。

今回のテーマは【三文判】です。

三文判ではダメなのか

百円均一やスーパーなどでタワー型ケースで販売されている三文判。当然工業製品なので、世の中には同じ製品(印鑑)が存在することになります。印鑑は「同一のものがないのが原則」なのにおかしいですよね。

実は当社、タワー型ケース販売の先駆けです。三文判を売って成長してきたルーツがあります。だから「手彫りでないとダメ」と言うつもりは全然ないです。

認印として使うなら三文判でもOKだと考えます。たくさんの会社が三文判を作っている中で、同じものを探し出すことは困難です。手軽さと独自性のバランスがとれているのが三文判。同じものは存在するけれども、たくさんある既製品の中から同じものを探し出すにはかなりのコスト(手間)がかかるので、ハンコとして成り立っているということです。

三文判は同じようなデザインの商品が多いので、ハンコを複数持った時にどのハンコがどの用途で使ったものか分からなくなりがちです。耐久性が低いのでたくさん使えばすり減ります。そのため同じ印影をキープすることは期待できません。その特性を踏まえたうえで使用することをオススメします。

三文判は役所で登録はしてもらうことができないので、実印としてはつかえません。銀行印などに使っている人も多いと思いますが、本来は1本、ちゃんとしたものを持っておいてそれを登録するほうが良いです。孫の口座を新しく作るとか、結婚した時に新しい姓のハンコを作るときなどは、是非、ちゃんとしたハンコを作りましょう。

まとめ
・世に同じ製品が存在する三文判
・同じものを探し出すのが困難なので成立している
・登録印として使うことは想定されていない



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