京都移民日記【6】お茶するだけのnote
四条烏丸の&COFFEEというカフェに来ている。メゾンカイザーのカフェ業態ということだ。メゾンカイザーは有名なパン屋さんだ。
私は新宿駅のバスタから深夜高速バスに乗ることがたびたびあって、高島屋で到着後の朝ごはんとしてメゾンカイザーのパンを買っていた思い出がある。
名前がいい。なんかカイザーって勢いがある。と思ってネットで調べたら「皇帝」という意味があるそうだ。それくらい言葉に勢いがある。口から出して気持ちがいい。
という、どうでもいいことを考えながら飲むホットのレモネード。甘さと酸っぱさが疲れた大人の身体に沁みわたる。
何かをするためにカフェに来るのではなく、ぼんやりするためにカフェに来た。
というのは嘘だ。noteを書くためにWi-Fiがあるカフェを「京都 カフェ Wi-Fi おしゃれ」などで調べてきた。全然おしゃれじゃない、ダサダサだ。その日の気分でどのカフェに行こう、なんて思いつくまで、私はまだこの街に馴染んでいない。
美容院の担当になった女性と「京都はいいとこですね」と話をして、あっちに行った、こっちに行ったと話してたら
と言われた。そういえば毎週出歩いている(めまいがして動けなかったときを除く。クソまずい薬を飲んだら良くなりました!)。
彼女の言い方からすると「びっくり」だったのだが、私は「そういえば」くらいだった。もともとおかしいくらい旅行が好き、ということもあるが、今の私の仕事が完全在宅だからだと思う(完全在宅の仕事については少しだけこちらに書いた)。
ずっと家で仕事をしていて一人暮らしだと、全然人と話をしないまま1日が終わったりする。ちなみに同僚とのやりとりはチャットだ。話をできないと寂しい、というより息苦しくなってくる。
週末の京都散策は息継ぎだ。
美容師の女性の言葉で気づいた。外を歩いて、観光客や地元の人、人が生きている姿を見て、なんとはなしに街の音(河原町ではDA PUMPのUSAのインスト?が流れていた)や街を歩く人の声を聞いて、市長選の宣伝カーなんかも見て、そしてやっとこの街に生きている実感が持てる。
まだまだ「おのぼりさん」「ちょっと長めに滞在してる人」という感じだけど、東京から来た人をいつか案内できるくらいになりたい。なれるだろうか。
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