よみがえった私のピアノ

自宅のピアノを調律してもらった。

ヤマハのアップライトピアノ。私が6歳のときに買ってもらったから、かれこれ半世紀近く（⁉）お付き合いしているマイ・ピアノ。

ピアノは毎年最低1回は調律が必要と言われている。でも、ずぼらな私は、調律を長年せず、ほったらかし状態だった。（ピアノよ、ごめん）だから弾いていても、音がぼわーっとしていて、締まりがない感じ。さすがに焦った私は、以前調律を頼んだところに連絡し、今日になったのだった。

調律師として来られたのは、20代と思われる女性のGさん。笑顔が素敵で、気さくな方だ。Gさんは、ピアノの内部を丁寧に見て、調律の他に部品などの交換と修理を提案された。少なくない額だったけど、もうすぐ自分の誕生日だし、自分へのプレゼントとしてやってもらうことに決定。

ピアノの中身、今日初めて細かい部分まで見た！

鍵盤の部分を取り外したところ。一瞬、ピアノ以外のものに見えるのは私だけ？

フレンジコート（洗濯ばさみみたいに見えるもの）を交換し、鍵盤をもとの場所に入れてもらった。

聞けばこのピアノ、年数が経過しているわりには、ピッチのずれは少なく、状態はいいとのこと。そして、今アップライトピアノに主に使われている木材とは違う木材が、使われているらしい。だから、非常に丈夫なつくりをしていて、調律もしやすいピアノだそうだ。ほ～、全く知らなかった。

フレンジコートを交換後、鍵盤の動きを滑らかにするための調整なども、無事終了。6時間近くの長丁場だった。「どうぞ弾いてみてください」とのGさんの言葉で、恐る恐るピアノを弾いてみる。

えっ？これ私のピアノ？全然違う音色！

雲いっぱいで全然風景が見えなかったのに、突然、雲の切れ目から風景が現れ出るような感じ。音がクリアながら、ソフトさもある。とにかく今まで聞いたことがない音なのだ。わあ、これはすごい！ちょっと感動。

よみがえった私のピアノ。まさに、新しい命が吹き込まれた。

後は、この新生ピアノに負けないで、少しでもうまくなるように練習あるのみ！だな。日々の楽しみが一つ増えて嬉しい。

これから、よろしくね。私の「新生・ピアノ様！」

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