改めて知った「白がゆ」のおいしさ

大学生の息子が体調を崩したため、かかりつけの医院に行った。いつもなら付き添いもしないのだが、今回は下痢と頭痛がひどいため、付き添うことに。

近所のかかりつけ医は、女性医師のK先生。いつも、患者の訴えを親身に聞いてくださり、診察は懇切丁寧。こちらが納得するまで病状を説明してくださり、我が家では信頼しきっているお医者さんだ。

詳しい診察の結果、食あたりの強力な感じということだった。本人は学食などでも、特に気になるものは食べてないらしい。でも、この暑さ。アイスやコーラなどの冷たいものや、から揚げやハンバーガーなども好きな息子。日々の献立も、それなりにバランスを考えているつもりだが、やはり自分の好きなものを無自覚に多く、食べていたのかもしれない。

K先生「とにかく、腸を休ませることが大切です。それには、油分や糖分、アルコールなどは取らないでください。それに下痢が多かった分、かなり、脱水症状が進んでいます。20分に１回くらいは水分を取ってください。」

私「・・・で先生、何を食べたらいいんでしょう？」

K先生「白がゆです。はじめは、何も入っていないもの。塩だけパパっと振りかけて食べてください。これを３日ほど続けましょう。薬を処方しますから、必ず飲んでくださいね」

ということで、息子は今日から、３日間は白がゆだけを食べることになった。

帰宅後、早速つくる。お米からやるのがいいかもしれないが、急いでいたので、なべにご飯と多めの水を入れて、コトコト煮る。

今日は医院での待ち時間が長引いて、昼食をとるのが遅くなったため、私もボリュームある晩ご飯は全く口にしたくなかった。だから、おかゆを食べてみることに。

できたての白がゆをお茶碗によそい、塩を一振り。（お漬物なども、消化に悪いので食べてはいけない）そろっと口に運ぶ。

・・・おいしい！おかずもなし。調味料も塩だけ。でも、とてもおいしい！

シンプルなおいしさに心動かされた。考えてもみれば、おかゆを食べるのも久しぶり。（基本的に私はおかゆが大好きだ。）そう考えるといかに毎日、様々なものを食していることか。あまりに当然のようにいろいろ食べているので、味覚が鈍くなっているのかもしれない。

「禍を転じて福と為す」とはちょっと違うけど、改めて知った「白がゆ」のおいしさ。たまには、この超シンプルなメニューを元気なときに取り入れるのも、心と体のデトックスになっていいかも・・・と思った私だ。

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