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行ってみたいアメリカ初のテーマパーク

Holiday World & Splashin' Safari:
75 Years of America's First Theme Park

「ホリデーワールドとスプラッシン・サファリ:アメリカ初のテーマパーク75年史」
by Jim Futrell, Ron Gustafson, Dave Hahner, Nell Hedge and Leah Koch
May 2022 (Indiana University Press)

外国を旅するのは楽しいが、もっとあこがれていたのは外国に住むこと。
短期間でもいいから、「住んで」みたい。生活をしてみたい。安いフラットでも借りて、地元のスーパーに行って買い物をして、自炊をし、休みの日は公園を散歩したり、映画館で映画を見たり、ショッピングを楽しみたい。

今でこそ、観光客がいくようなところではなく、地元民が行くような店を紹介する旅番組などが出てきたが、昔は「ザ・定番」「ザ・王道」みたいな観光地をめぐるツアーが主流だった。

いつだったか、海外旅行に行く同僚に「おみやげ何がいい?」と聞かれたので、スーパーのエコバッグをお願いした。海外のスーパーのエコバッグはおしゃれなのに安価だったりするので、おみやげとして頼みやすかった。
ところが、同僚が買ってきてくれたのは、高級デパートの高そうなエコバッグ。そうだ、この人、モノにけっこうこだわるオシャレさんだったっけ。もちろんカワイイしとても気に入ったけど、私としては地元のおばちゃんが使うような普段使いのエコバッグでよかったんだけどなー。

カスタムメイドの旅行を楽しむ人が増えはじめたころだったか、『スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編』という本が出た。海外スーパーの雑貨を、豊富な写真で紹介した本だ。これは見てるだけで楽しくて、それぞれのスーパーのプライベートブランドなど、いつか行ったら買いたいリストにしっかり記憶したりしたものだ。

というわけで、今回紹介する本の解説を読んだとき、「あ~行ってみたい!」と興味をそそられた。

失礼ながらアメリカの遊園地というかテーマパークというと、カリフォルニアのディズニーランドとフロリダのディズニーワールドしか知らなかった。

でも、あんなに広いアメリカで、テーマパークが2つしかないなんてことはないわけで、海外の人にはあんまり知られてないけど、アメリカ人には、というか地元の人にはこよなく愛されているテーマパークぐらいいくらでもあるだろう。

そのなかでも、この本で紹介されている「ホリデー・ワールド & スプラッシン・サファリ・ウォーター・パーク」は、アメリカ初のテーマパークなんだそうだ。

いろいろ調べていくうちに、「ホリデー・ワールド」は、地元民にだけ愛されるこじんまりしたテーマ・パークではなく、もっともすぐれた世界のアミューズメント施設におくられる「ゴールデンチケット賞」を何度も受賞している、けっこう有名なテーマ・パークらしいことがわかる。

でもなぁ。。。「ホリデー・ワールド」のホームページを見てみたんだけど、野球帽をかぶったバセットハウンドっぽい犬のマスコットが、なんかローカル感満載なんだけど。。。

本書の解説を読むと、「ホリデー・ワールド」は、コッホ・ファミリーという家族が所有・運営している独立系のテーマ・パークなのだそうだ。
なんでも最初は、「サンタ・クロース・ランド」というテーマ・パークから始めたらしい。この本について詳しく知ろうと、「ホリデー・ワールド」の場所をグーグルマップでさがしたとき、すごく近くに「サンタ・クロース」って名前の町があるのに気づいて、あれ?って思った。めずらしい名前の町だし、クリスマスのサンタクロースとどういう関係があるんだろうとふしぎだった。どうやらこの本には、その町の由来や、サンタ・クロース・ランドの始まりについても書かれているようだ。

それと、レイモンド・ジョセフ・イェリグ、またの名をサンタ・”ジム”・イェリグという男性も登場する。この男性は、サンタ・クロース・ランドに住んで、「リアル」サンタを50年以上やった、そうだ。どういうこと??と疑問に思った人は、ぜひ本書をどうぞ。

「ホリデー・ワールド」には、トップレベルのジェットコースターをはじめとした様々なアトラクションがあり、同じ敷地内に「スプラッシン・サファリ」というウォーターワールドもあってそちらも広大だ。1日では遊びきれなさそう。そしておどろくことに、園内はフリードリンク、日焼け止め無料、駐車場代タダ。スバラシイ。

ただし! 「ホリデー・ワールド」の営業期間は、5月から10月まで。2023年の営業カレンダーをみてみると、毎日営業しているのは6,7月の2か月だけ。8,9,10月は土日しか営業していない。これは、例年そうなのか、コロナ禍で今だけそういう営業スタイルなのか、ちょっと不明。だいたいこんなビジネススタイルでやっていけるの?なんかちょっと不安。。

私としてはもうちょっと規模が小さくて、ローカルな感じのテーマ・パークがよかったけど、でも、それじゃあ創立75周年で本なんか出ないか。

あでも、アメリカの人気テーマパークランキングで上位を見たけど、「ホリデー・ワールド」は出てこなかった。これは、さいしょににらんだとおり、いい感じにローカルなのかも? それだったらやっぱり行ってみたい。

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