見出し画像

『駐夫流 子育て』~シンガポール駐夫の新しい日常~

『駐夫流 子育て』なんて書いてみたものの、横田流必殺技なるものはなく、主に失敗談を書きなぐっていく今回です。

男性・そして海外での子育ての失敗というより、子育て共通のことかと思います。多くの方に共感をいただけるのではと思っています。

また今何か子育に悩みや不安がある方は、ヒントになるのではないかと思います。是非ご覧ください。

早速ですが、すすめていきます。

我が家には小学2年生と年長の男の子2人がいます。
僕はコロナ以降、フルフレックス・フル在宅という働き方をしていたので、日本でも子供たちとはずっと一緒にいました。

日本では妻も在宅がメインだったので、過去に男3人で3泊の旅行いった以外は僕1人で子供たちを見るという初めての経験でした。

とは言え、かなりの時間を一緒にいたし、子供たちの中で妻しかダメということ(寝かしつけなど)は全くなく、男3人での旅行も余裕だったし、問題ないでしょって思ってました。

残念ながら、赴任前の約1ヶ月の日本でのワンオペ、赴任後の約5ヶ月、計6ヶ月を振り返ると、まあ沢山の失敗をしてきました

沢山の失敗から学んだこと、そして主夫6ヶ月目で何を考えているのか、そんなことを今回は書いていきます。

過去に自己紹介も書いてますので是非読んでください。

駐夫記事の他にも元転職エージェントとしての知見を記事にしていますので
こちらも是非ご覧ください。


〇子育てで大事にしていること

前提として結構厳しく育てているとは思っています。
マナーやモラルなどに欠けること、他人に配慮が足りないこと、そして約束を守らなかった時などは、厳しく叱っています。

だけど、誰かが決めた物差しで子供をはからない、他人との比較はしないことは決めています。

○○歳だから、○○年生だから、○○君はここまでやってるのに、お兄ちゃんだから、男の子だから、、、そういった前提のもと
「こうでなきゃいけない」
「こうあるべき」

のような気持ちは一切捨てすよう意識をしています。
(意識をしないとついつい流されてしまいます。)

こうやって決めた背景は
妻も僕も海外での生活を経験して見てきたもの、
僕が転職エージェントを通じて様々な方の人生を見てきて、

正解は1つではないし、
正解と言われているものは時代が変われば変わるし、
他人からは正解と見えるものも、当事者としては正解でないと感じていたり、とても複雑だと感じています。

こんな答えのない正解に子供たちを振り回すのは、ナンセンス。

子供の中にある
「やりたいこと・なりたいこと」「できること」をベースにおいて、
そこから一緒に目標を決めて、
目標達成のための「やるべきこと」を一緒に考える、
そして達成できるように伴走する

こんな考え方をしています。

もちろん子供たちに「やりたいこと・なりたいこと」を聞くと、子供たちが知っている狭い世界の中での判断になるので、同時に子供たちの知見が広がるような体験はたくさん提供しないといけないなって思っています。

つらつらと偉そうなことを書いてきましたが、果たして出来ているのか、、、大きな失敗も経験しました。

〇英語の勉強を押し付けた大失態

先ほどまで子供の「やりたいこと」「できること」をベースに目標を組み立てると偉そうに言ってましたが、結果的に見事に「やるべきこと」から目標を設定し、子供に負荷をかけていました。

僕が主夫/駐夫になりたての3ヶ月目までに社会との繋がりがなく「自分の存在価値」を見失った時期がありました。

・自分の存在価値って何だっけ?
・そうだ家族・子供への貢献だ!
・子供の貢献って何だっけ?
・苦手な英語学習だ。
・よし!英語の進捗度合いを測ってみよう!

完全に子供の気持ちは置いてきぼりでした。

〇環境によって子供たちの適正は変わるという気づき

この気づきは主夫になったから気づきではなく、海外での生活をしてみての気づきかもしれませんが、大事な気づきだったので書いていきます。

日本いる時は、長男はお調子者だけど、比較的優等生タイプで周囲と調和するタイプでした。比較的、気は弱く親としてはもっとガツガツいってほしいと思っていました。
一方で次男はいわいる問題児で、好きなものは集中するけど、嫌いなものは一切しない。嫌いな友達や先生には手をあげてしまう、いわいる暴れん坊です。成長も多少凸凹があると言われているような子でした。

そんな次男のことを考慮してシンガポールではインターナショナルスクールに入学をしました。正直長男には負担をかけるだろう、そしてケアは必要になるだろうと思っていました。

ただ蓋をあけると、長男は全く平気でナーバスなのは次男の方でした。長男は責任感もあったのかもしれませんが、次男を引っ張る形で学校に通ってくれて、結果としては二人とも直ぐに馴染んでくれました。

環境が変われば、適正は変わるし、親であっても見えていない強み・弱みはあるんだなと気づかされました。

〇失敗を経て気をつけていること

上記に「子育てで大事にしていること」を書きました。これは一貫して昔から今も変わっていないのですが、大事だとわかっていも実行できない弱い僕がいることに気づきました。だから、実行できるよう、もう少し注意点を増やしました。

①誰都合・誰得なのかということ

・これを言うことは誰都合・誰得なのか
・これをするということは誰都合・誰得なのか
・これをしないというのは誰都合・誰得なのか

親の都合で振り回すことが多い海外生活。
日常を過ごすだけでも負荷をかけているとよく思います。

親目線・親都合で先回りして、子供の気持ちを無視することは避けるために、誰都合・誰得なのかは誰なのかを常々考えるようにしています。

②親の先入観は捨てる、無限の可能性を親が信じ切る

僕自身もシンガポールに来て本当に感じることですが、環境で「強み・弱み」も「見え方・見られ方」もまるで変わるということです。

親であっても全く見えていない、むしろ近すぎることで見えないこともあると感じています。親の先入観なんて何もあてにならない。

だから、子供の好きが見つかるまで、何でも体験してみる、同じ体験でもタイミングがフィットしないだけもあるはずなので、複数回体験してみるとを考えています。

その際に「させてあげている」スタンスではなく、親も一緒に楽しんでいます。

「子供は親の想像上には育たない」と専門家が仰っていたことを聞いたことがあります。(誰かは忘れてなのですがすいません、、)

真偽は不明ですが、僕自身凄く響いた言葉です。

親の先入観は子供の成長を阻害することはその通りだと思っています。
だから、無限の可能性を信じ切る、だけど期待はしない。

こんなスタンスを大事にしています。

③親が心身ともに健康でいること

僕の場合、慣れない海外生活で体調が、そして慣れない主夫で心が不健康でした。そうすると、当然ですが余裕はなくなり、冷静な判断はまるで出来ませんでした。

適度な運動(ランニングと軽い筋トレ)と今行っている発信作業、そしてパートタイムを通じての社会接点、そしてよく寝る、こららが習慣化してくると心身ともに健康で歯車が回っています。

駐夫をしてみて、自分と向き合う時間が増えて、特に心面はどうなれば不健康になるかは分かってきました。(健康な条件が揃っていても妻のサポートがないと、すぐに不健康になるのですが)

当たり前の話ですが、健康でいることは何よりも大事だと思っています。

最後に駐夫から一言

僕自身も失敗を多くしてきましたので、偉そうなことは言えません。
ただ子育てに悩みや疲れがある方の根底と私の失敗は立場は違えど、根っこでは同じではないかと感じています。

もし疲れ、悩みがある方は一度振り返ってみてください。

・あなたが元気ですか?
・子供に期待しすぎてませんか?
・親の価値観押し付けていませんか?

もし該当している箇所があれば、解決のヒントになってくれれば非常に嬉しいです。

ではまた。


この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?