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転職活動『転職に有利な季節がある?』ウソ・ホント

いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を今日も伝えていきたいと思います。
今日のテーマは「転職に有利な季節がある?」ウソ・ホント。

こちらはDMで質問いただきました内容です。
転職エージェント時代でもよく聞かれた内容でした。

結論から先に言うと、データで見ると僅かだが「有利な季節はある」、だからホントにはなります。

だけど、個人単位で見ると気にする差ではない。

だから、頭には入れておくのはいいが、過剰に期待をしたり、落胆す必要は全くないです

その根拠について以下「3つの状況」を深ぼっていきます。是非最後まで読んでください。

<3つの状況>
・需給のバランス
・内定率
・オファー年収

自己紹介

約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。

①需給のバランス

1.新規求人数

古いデータではありますが、10月、1月が新規求人のピークであり、5月、12月が求人の底になるようです。

採用はお金がかかるものなので、各社採用費用は予算化をします。つまり期の変わり目は新規求人は多くなる傾向になります。
10月は、3月末決算の会社であれば下期のスタートにあたります。
1月は、12月末決算の会社であれば上期のスタートにあたります。

それ故に新規求人が発生しやすくなります。

一方で
5月が新規求人が減る傾向としては、新卒採用時期と重なることが要因として大きいです。採用担当者が新卒採用に注力することにより中途採用まで手が回らないことが大きいです。
ただ中途採用の重要性は年々増加傾向であり、大手企業を中心に新卒採用と中途採用の担当者を分ける企業も増えてきており、新卒採用要因の新規求人数減少は是正傾向にあります。

12月は年末ということで、あらゆる業務が集中することが多いです。
採用業務だけ切り出すと、新規求人よりも今残っている選考を終わらす方を優先する傾向にあります。

2.新規求職申込件数(新規求職者数)

こちらも古いデータではありますが、新規求職申込件数(新規求職者数)に関しては大きなトレンドの変化はありません。

4月が登録者のピークで、12月が底となります。

元転職エージェントとしては1月から4月にかけて徐々に増えて、11月12月は比較的落ち着いていくのが感覚値です。

4月がピークになる要因は、異動や役割など変わる変化が大きい時期であり転職も1つの選択肢として検討される方が増えることが理由と考えられます。

12月が落ち着くタイミングとしては、こちらは年末にむけて業務量が増えて転職活動する余裕がないことが考えられます。

またスポット的に新規求職者が増えるのは、連休明けにになりあす。
特に夏季休暇明け、正月休暇明けは新規登録者数は非常に多いです。
賞与をもらった後というタイミング、帰省などで普段と会わない方とお話をし、影響をうけるなどの理由も考えられます。

②内定率

こちらはデータはなく、あくまで転職エージェント歴10年の感覚値です。
極々僅かで外資系企業に限って、年度末は内定率が増加する傾向はあります。

外資系企業は採用計画数に対して採用実績数が不足していたとしても、来期に再度予算化しないといけず、場合によっては来期の予算化できないケースがあることが理由です。
つまり採用できないと来期は適正な人数より少ない人数で対応しないといけない可能性があり、採用基準を落としてでも採用をするという企業が僅かですがあります。

外資は12月末決算であることが多いので10月-12月に関しては僅かですが、見られる現象です。

一方日系企業に関しては採用計画数に対しての不足分は来期にまわることが一般的なため採用の基準が時期によって変動することはありません。

③オファー年収

内定の時期によって提示される年収が変動されるということはありません。
日系企業であれば、年収はこれまでの経験と社内のバランスで決定されることが一般的です。外資系企業であれば、これまでの経験から今後任せたい業務の難易度にあわせて設定されことが理由です。

④総合すると

10月に求人が増加傾向
12月に向けて新規求職者(転職希望者)は減少傾向
12月に向けて内定率(外資系の)僅かではあるが上がる

転職には準備が必要なのでお盆明けから履歴書・職務経歴書作成、8、9月に転職エージェントに登録をして10月に求人が増えるのを見越して準備をするというのが、僅かですが転職に有利なデータは出ています。

最後に

転職エージェントとしては、「登録してほしい」「応募してほしい」
ということで、僅かな差や、特定の事柄を強調して説明することは非常に多いです。
(転職エージェントだけでなく、世の中の多くはそうかとは思いますが)

キャッチーな発言に踊らされることなく、裏付けとなるデータや数値も時には確認しながら判断をされることをお奨めします。

また元転職エージェントとしての今回の問いの回答(個人の感想)は

「総合的なデータでは有利な季節はあるが、個人差の方がはめちゃくちゃ大きい」

ということです。

1年間で数百件と求人の紹介があるような方であれば、求人のシーズナリティは感じることはあるのではと思います。

ただマネジメント層の方やニッチなご経験をされきた方で、紹介求人数がそこまで多くないような方であれば、このシーズナリティは感じづらいと思います。

そして、紹介求人数と興味ある求人は別物と考えると、シーズナリティに囚われることはおすすめしません。

ましてや、気になる求人の紹介をいただいたが、来月から紹介求人数が増えそうだから応募は待つみたいな考えはとても危険です。

転職活動は、あくまで求人を絶対評価できるだけの、ご自身の判断軸を明確にして、機械的に判断をしていくスタンスがとても重要です。

見えない未来に過剰に期待することも、悲観することもありません。

もし見えない未来に期待や悲観をしてしまう方は、自身の在りたい姿が
鮮明に描けていないかもしれません。

そういった方は先ずは自身の在りたい姿を描いてみてください。

在りたい姿に関しては、なかなか自身だけでは見えてこないこともあるので、コーチの視点・キャリアコンサルタントの視点・元転職エージェントの視点・そしてファイナンシャルプランナーの視点で一緒に紐解いていくサポートもしています。

コーチングセッション/カウンセリングに興味ある方は是非以下問い合わせ先からご連絡ください。

ではまた。

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