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「CM出演」は子どもの社会勉強。

こんにちは!長崎県で子ども向けに「演劇」の講師をしています渡邉です。

これまでの記事は、演劇の基本的なことである「演技」についてまったく触れておりませんでした(笑)。なので今回は、なんといっても「子ども劇団」ですから、劇団の醍醐味である、演じる 活動の1つ「映像作品」への出演について書きたいと思います。

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映像作品への出演。

これまで、数えられないほどの映像作品に劇団の子どもたちが出演してきました。(このブログ最後にこれまでの出演作品へのリンクを貼っておりますので、興味があればご覧いただきたいと思います)

私達は長崎県の子ども劇団ですが、長崎にいてもCMなど映像作品への出演依頼はけっこうあります。勿論、ほとんどが長崎県の企業CMではありますが、年々その頻度も上がっています。世の中がインターネットありきで動いていますので、企業CMもTVCMの15秒~30秒という時間制限もなくなり、Youtubeなどでの動画やショートフィルムという形も当たり前になってきました。ですからレベルの高いディレクターさんがどんどん増えてきて、地方CMと言ってもそのクオリティの高さはあなどれません。そしてそういうディレクターさん達は、出演者に対してもかなりこだわりがあり、演技力、表現力を求めます。メインのタレントだけでなくエキストラだとしても勿論です。そうなってくると、やはり普段から演技の練習をしている子どもと、そうでない子では、かなりの差がありますし、ただ演技するわけではなく、カメラを向けられての演技ですので、演技に慣れていないと正直かなり厳しいわけです。このような理由から、年々、出演依頼が増えているのだと現場を見ていて感じます。勿論、これらの出演はボランティアではありません。ちゃんとギャラが発生する仕事としてですから、なおさらです。

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撮影の現場は職場体験。

演技、表現力を求められるのは勿論ですが、実は、撮影現場ではその他にも大切なことが求められます。それは「主体性」です。撮影現場には様々な専門のスタッフが集まります。ディレクター、カメラマン、音声、メイク、役者、その他もろもろ…。これら沢山のスタッフのスケジュールを調整し、撮影日が決まるのです。ですから、いくらこだわりがあっても、絶対にその日のうちに撮影を終わらせなければならないわけです。時間との戦いです。ここでは、子どもといえどその一員なのですから、やるべきことを自分で判断できるかどうかは効率を大きく左右します。もちろん、誰だって最初からそんなことが出来るわけではありませんが、体験することで徐々に身につけていくわけです。撮影はお仕事なのですが、子どもたちにとってこれ以上にない学びの場でもあるのです。こういう学びこそが社会に出てからとても役に立つ教育なのではないでしょうか。受験勉強がメインの教育ではこのようなことは絶対に学べません。

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俳優やタレント!という夢。

こういう経験はなかなか出来ないと思います。ですから、子どもたちにとって、いろんな意味でとてもいい学びの場となるでしょう。CM出演という言葉だけ見ると、なんだか、俳優、女優、とか華やかなイメージを持つかもしれませんが、俳優、女優になりたいという夢は、現実的にはかなり厳しい夢ですので、なりたいという全ての子ども達に薦めたいとは正直言って私は思いません。ですが、こういう経験を経て、そして本気で考えてみて、俳優、女優になりたいということが、現実的に目標として見れる夢なのであれば、全力で応援したいと思います。

いつかこの劇団からも、世の中に貢献できる素敵な「俳優」が誕生することは、私の夢でもあります。

劇団員がこれまでに出演した作品。

主演・監督 役所広司 長崎バス運転者募集CM 「南越のふたり」篇 【KTN】長崎引力 #008 WELCOME TO NAGASAKI 島原手延べそうめん 消防団員PR動画「FORWARD」 craft works CM2018 2020岩崎本舗CM 弟の恋編 など…

子ども劇団ホーリーゴースト

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