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キルギスのとある村の家でご飯をご馳走になった話(旅7日目続)

こんばんは!
最近忙しさにかまけて全然更新してなく、前回の記事から早二ヶ月。。

今日は私がキルギスという国を惚れ込むきっかけになったエピソードの紹介!

首都ビシュケクからブラナの塔という世界遺産まで日帰りで訪れた時に
とある村にお邪魔させてもらうことになった話です!

前回までの出来事はぜひこちらをご覧ください↓


前回のあらすじ

トクマクについてからブラナの塔行きのバスになかなか出会えず
長い道のりを歩きながら向かっていたときに出会った現地の高校生のアズィレタリー君

「自分の村までならバスがたくさんあるからそこから車で送っていくよ!」

そんな彼の親切な一言がきっかけでキルギスのとある村にお邪魔させてもらうことになりました!

村に行くまで

バスを待っている間にもキルギスナンというキルギスの名物のパンを近くの売店で買ってきてくれ「これ一緒に食べようよ!」と半分に分けてくれました。優しすぎる。。

別日撮影キルギスナン

そしてあまりに私が美味しそうに食べたからか
よっぽどお腹が空いてるように見えたのか(笑)
「よかったら、家にご飯があるからそれ食べていきなよ!」と

こんなに親切にしてもらいながら、さらにご飯までというのは図々しすぎるかな?と考えてしましましたが

これも何かの縁

こんな機会もなかなかないし、この親切のバトンをこの後の旅で誰かに繋げようと心に決めお邪魔させてもらうことに!

バスを降りてから彼の村までは歩いて5分ぐらい
その間にどうしてキルギスに興味をもったのかとか
キルギスに来てどうだったかなどいろんな話をし

たまたま大学で歴史学を勉強していたことを話したら
キルギスの歴史についても簡単に説明してくれました!

キルギス人の起源は南シベリアの遊牧民族だったらしく
そこから時代とともに徐々に南下


そんな会話のなかで
「日本人や朝鮮人とキルギスやカザフ族は顔が似ているよね!」って

ほんとそう思います!
(何回か現地人に間違われました)

日本人の起源は正確には分かっていないらしいですがもしかしたら同じ地方の起源なのかも。なんて考えたり

かつて日本人とキルギス人は兄弟で、魚好きが日本へ、肉好きがキルギスへ来た」

そんな逸話もなんだかこの地に来ると納得できます。

アズィ君曰く
キルギスはシルクロード上にあったから外から来た人をもてなすのが慣習になっているんだとか

これはカザフスタンやウズベキスタンでもとても感じました。
中央アジアのとてつもない魅力です

メネトケチュ村

メネトケチュのメイン通り

アズィ君が住んでいるのはトクマクから約10km離れたところに位置する
"メネトケチュ"という名前の村

10〜15軒ほどの家が並ぶ小さな村です

もちろんコンビニも売店もありませんし道も舗装されていませんが、
どこからでも雪を被った天山山脈が見え
どこまでも続く畑や牧草地がとっっても綺麗でした

アズィ君はここからトクマクの中心地にある高校へと通っています!

アズィ君ファミリーとの挨拶

メネトケチュ村

村を歩くこと少々
まずアズィ君家の畑が見えてきました!
すると家族を紹介&挨拶させてくれるらしく

まず家の長老的ポジションのアズィ君のおじいちゃん!
なんと御歳84歳!!
元気に畑作業をしていてとても元気で
立派な髭と貫禄でしたが、柔らかく暖かな歓迎の挨拶をしてくれました

次にアズィ君のおじさん!
庭にあるりんご畑の作業をしているところでしたが、こちらも暖かくそして陽気な挨拶。すっかり和みました

アズィ君家の生活

アズィ君の愛馬

家族の紹介のあとはアズィ君が家の紹介をしてくれます!

まずはさすがキルギス!
飼っている愛馬の紹介!

名前は難しすぎて聞きとれなかったんですが
「撫でても大丈夫だよー!」って触らせてもらいました!人懐こくてめっちゃかわいい!!

今4歳で平均的な馬の寿命が15歳らしく(初知り)まだまだ若いんだとか!

あとはやたくさんの、離れの牧場にはも飼っていました

出荷する前のトウモロコシ

アズィ君家は農家さんで主に育てているのはリンゴラズベリートウモロコシ

ラズベリー、いちごはキルギスの名物らしい!

お父さんはちょうど離れのラズベリー畑で作業をしているとのこと

アズィ君のお母さんは実はかなりの国際派
若い頃にイタリアで働いていた経験があって
今はアメリカで旅行会社の特派員として働いているらしく
家族のために仕送りをしているのだとか!

ご飯をご馳走に

「お腹すいたでしょ?そろそろご飯食べよう!」
いよいよお宅にお邪魔させてもらいます!

家はとっても綺麗で広い!(感想小学生)

いやでも本当にめっちゃ綺麗で二階建てで大広間もあって
「なんでも好きに写真撮っていいよ!」って言われたので
少し家の中も撮らせてもらいました

ブレブレすぎる。

そしてご馳走になったのはアズィ君が作ってくれたトマト風のパスタ
キルギスでは畑作業だったり両親共働きが当たり前で
子どもは小さい頃から料理を覚えるんだとか

なんだか自分の小さい頃を振り返って反省します。笑

一緒にご飯を食べチャイを囲みながら団欒

そしてアズィ君が英語ペラペラな理由もこのときわかりました
数年前に母の働いているアメリカ・ボストンに交換留学に行っていたらしく
本当に高校生とは思えないほど英語ペラペラ!

きっと必死に頑張って勉強したんだろうな〜。。

今はアメリカの大学を目指していて
ただ、キルギスとアメリカの経済状況の違いから、行くとしたらフルスカラシップ(全奨学金)でないといけないため難易度が高いのだとか。

アズィ君が無事に望む大学に行けることを心から願っています。本当に!!

ブラナの塔へ

ご飯を食べ終わり、いよいよブラナの塔までも送ってもらいます。

最初、おじさんが連れて行ってくれるものだと思っていたのですが
なんとアズィ君の運転!!!笑

キルギスの運転が何歳からとか知りません!!
少なくともめっちゃ運転慣れてます。笑

ブラナの塔までの道中では
綺麗な紅葉並木を紹介してくれたり

もうすぐ始まる冬には雪がたくさん積もって大変なんだ〜とか
そんな話をしながらのドライブ

濃くて楽しい幸せな時間でした

ありがとうアズィ君

そんなこんなであっと言う間にブラナの塔に到着
トクマクまでの帰り方もしっかり教えてくれて

本当に貴重な経験をさせてもらいました。
ブラナの塔に行くことが目的だったはずなのに
それよりも何倍も濃い思い出をアズィ君のおかげでもらいました。

そしていつかこの恩を誰かにバトンとして自分が繋げたい。

日本に来てくれた外国の友達でも、日本に興味を持ってくれた観光客でも

そして願わくばキルギスという国にも何かしらの形でこの日もらった親切を返したいです。

そんなことを感じたキルギスでのとある一日でした!!


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