見出し画像

vol.25『教室現場に価値がある』

学校教育の一丁目一番地はどこでしょうか?
職員室や校長室ではありません。
ましてや、学校外の講演会場や著書でもありません。
そう、教室です。
教室現場に価値がある。

先日のある日。地元行政の広報と新聞社が取材に来られた。
過去何度かマスコミの取材を受けてきたが、今回ほど最幸な瞬間はありませんでした♪

指導者ではなく子ども達が注目された幸せ

今まで何度かマスコミから取材を受けたり、講演などをしてきた中で、今回は全く異なる形での取材になりました。

何が違うと思いますか?

実は…
私には一切取材が無かったことです。
そうなんです。取材先は全て子ども達だったのです。

こんな幸せなことはありませんでした。
私はただただマスコミの方に、子ども達の頑張りや可能性、化学反応のプロセスや才能を伝えるだけでした。

教室現場は作られるのか?創るのか?

教室現場は2種類の方法でつくることができます。
「作られる」教室と『創る』教室です。

作られる教室は、いわばトップダウン式の指示命令型のチームづくりです。
創る教室は、トップダウン型とボトムアップ型が融合したteaming式のチームビルディングです。

作られた教室には、どんなものを作ったのかが注目されます。
結果と産物が評価され、指導者に注目がいくでしょう。
しかしながら、創られた教室では、どんなプロセスがあったのか注目されます。
結果と産物に対して、どんな道のりがあったのかストーリーに注目がいくので、必然的に子ども達に注目がいくのです。

子ども達と創る「共創」

マスコミ対応が終わり、満面の笑みで子ども達の1年を終えることができました。
そして、職員室に帰った時に、さらに学ばされることがあったのです。

職員室にいる先生方が、指導者である私ではなく、主役である子ども達だけを褒めてくれていたこと、コメントして下さったこと。
この上ない幸せでした。

指示命令で動かすトップダウン型ではなく、
全て現場任せのボトムアップ型でもない。
教師の個と子ども達の個が創り出す『共創(co-creation)』が生み出した素晴らしい瞬間でした。

学校教育の一丁目一番地は教室
教育現場に価値がある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?