見出し画像

【研修報告】『「質問」で相手の主体性を引き出すコミュニケーション・プロセス』

✅講習にについて

🔷講習

「質問」で相手の主体性を引き出すコミュニケーション・プロセス ~コーチングスキルを使って~
2024年2月10日(土)
刈谷市総合文化センター内 生涯学習センター
TGK(高浜教育研究会)主催


🔷講習の概要

今後、管理職になっていく立場の先生方が集まった自主研究会(TGK)での講習。
参加の方々のように中間管理職といってもよい立場になると、まわりは部下や後輩ばかり。「指導ではなくアドバイスとして伝えたつもりが、なかなか伝わらない」など、若い方とのコミュニケーションに悩む方が多い。
そこで、コーチングスキルを使うことで「相手の想いを引き出し」、「自発的な行動へと導く」よりよい関わり方、コミュニケーション・プロセスをワークを通して身につけよう、という趣旨の講習です。

🔷参加者 感想

「クライアント役のとき、コーチの質問によって想いが自分の中からどんどん出されていき、自分の想いにも気づくことができました。これまで経験したことのない感覚でした。今度は、現場で若い先生に同じように味わってもらえるよう頑張ってみたいです。(小学校教諭)」

「今日学んだことは、普段、無意識的にやっているのだろうなぁと気づきました。それを理論づけて、意識的にやることが大切なのだと思います。そうすることで、相手が主体的に行動できるように、若い先生方と関わっていきたいです。(小学校教諭)」

「ワークを通して、グループ内で語られることを聞きながら、どの学校、どの立場になっても、悩みは尽きないなぁと感じました。だからこそ、プラスの気持ちや思いを大切にすることが必要だなぁと思いました。そのためにも、使えるスキルを手に入れた気がします。(中学校教諭)」

✅内容について

🔷講習の実際

今回TGKでは、初めてコーチングを取り扱うことから、簡単ではありますが「コーチングとは」というお話しからスタートしました。


🔷説明

『コーチングとは』
・コーチングとは
・リーダーが使う4つのコミュニケーションスキル
 (ティーチング、コーチング、カウンセリング、リーディング)
・共創コーチング 5つのコーチングスキル
 (聞く、質問、承認、フィードバック、提案)
『コーチングにおける「質問」の意味』
『質問の4つの方向性』
 ①思い(考え)を広げる質問
 ②思い(考え)を整理する質問
 ③思い(考え)を深める質問
 ④新しい行動が生まれる質問


🔷ワーク「4つの質問を投げかける」

目的‥ 4つの方向性を意識して質問をつくり、質問してみる

『ワークの進め方』
 ①Aさんは「自分自身の課題」について話します
 ②他の方は、Aさんの課題が解決されるように「4つの質問」を投げかけます
 ③最後にAさんは質問を受けて気づいたことを話します
 ④他の方は、Aさんにアドバイスを伝え、皆で相談する


🔷デモワーク(全員でのデモワーク)

Aさん役の方に、皆さんの前で①「自分自身の課題」についてお話ししていただくところから始めました。
そして、皆さんにAさんに向けて②「4つの質問」どんどん投げかけていただきます。
私は、出された質問を「4つの質問」をホワイトボードに分類して書き表していきます。結果、皆さん意識して「4つ」が均等になるように質問を出してくださいました。
Aさんが話されたテーマがリアルな課題(悩み)であったので、③「質問を受けて気づいたこと」、皆さんからの④「アドバイス」では、大変盛り上がりました。

≪もう一つの狙い≫
このワークのよいところは、「一人の課題(悩み)が参加者皆さん(グループの仲間)に共有されていくこと」です。
参加者は、学校は違えども同じような役職の方々なので、よく似た課題(悩み)を皆さん抱えています。
互いに共感し、一緒に考える時間になります。「一人じゃないことを実感できる時間」となります。
実は、この「仲間がいることを実感してもらう」「一人じゃないことに気づいてもらう」ことが、隠れた狙いでもあります!
加えて「質問」を使ったコミュニケーションスキルも手に入るという、ちょっとお得な講習としています。


🔷グループワーク(3・4人のグループワーク)

デモワークを通して、ワークの流れを皆さんに理解してただいたところで、今度は3(4)人グループになって皆さんに体験していただきます。
Aさん‥相談者(クライアント)、BさんとCさん‥質問者(コーチ)にわかれてワークをします。
そして、ローテーションすることで、全員に体験していただきました。
一人一人の課題(悩み)を取り扱うことで、より「仲間を実感してもらう」「一人じゃないことに気づいてもらう」時間になりました。
もちろん、コミュニケーションスキルのトレーニングにもなっています。

ここまでくると、会場はとても賑やかになります。
そのため、私はバーチャイムを片手に時間管理を進めていたりもします。
「チーン‥ 時間です!」

コーチング講習なのか、お悩み相談なのか分からないような雰囲気ですが、職場では得難い、素敵な時間になりました。(そう見えました。)


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?