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短歌〜鏡心の短歌25「あしたの気配」(50首)まとめ

あやふやな もやのなかを すすみゆく おもいがけない あしたの気配

《鏡心の短歌=ココロそのまんまの短歌》です。

日々の暮らしの中の絶望…孤独…かすかな光…ええぃぜんぶまとめて「愛」&
「幸せ」だ!!…を詠んでいる《祈りと叫びの短歌》です🌱

作品の根幹は『人生、いろいろあるけど、私、元気を出して!!』の《じぶん応援歌》です📣

生きるよろこびが、生きるかなしみにのみこまれないように…🌸

Keep going with joy(and a sigh)!!!

ため息つきつつ、楽しくいこう!!!

そんな《鏡心の短歌の風》が結果的にいつか誰かへの応援歌…《あなたへのエール》にもなれたら良いなぁ…と思っております⭐️

こちらの記事は今まで 25- #ほぼ毎日短歌 として日々upしてきた私の #鏡心の短歌 を25章「あしたの気配」としてまとめた #鏡心の短歌まとめ です📒

まとめ形式ならではの、ぶわぁぁぁとしたインパクトを書籍感覚でお届けできたらなぁ🌟🌟🌟

(#鏡心の短歌まとめ は全て無料記事&突然非公開とすることもあり…となりました🙋🏻‍♀️)

🍀🍀🍀🍀🍀

〜あしたの気配〜

新月夜 奥から聞こえる かすかな声 許されたいと 震える老女


曇り空 指折り数える 冬の午後 失くしたものと 手薄い装備


ねぇジョーカー 切り札なんだと信じてた 期待してたよ これからの時間


おいてけぼり 何を恨もう 罵ろう 放り投げた 片方の靴


走り出す 逃げ出すように やみくもに 助けて助けて ねじれた影は


つめこんで 突っ走って ためらって 爪を噛みつつ 傷痕なぞる


足りないよ これじゃないよ 繰り返す 見過ごし 見落とす 秒針進む


水たまり 歩み続けた 霧の中 ぬかるむ足元  響く耳鳴り


たちくらみ 価値も理由も 見出せず 呼吸と鼓動 ゆらめく地面


これ以上 頑張るなんて きついなぁ 歪んだ輪郭 いつはち切れる


休ませて 許可を求める 閉じた声 重ねる引目 吐息の行方


避難先 悔いと憎しみ 絶望感 薬もらえど うずく傷口


この痛み わかってもらえぬ ふてくされ 言葉と数字 静かな窒息


夜光虫 漂いながら 抗って 遠くに見える 月は滲みて


問いかけど 答えつかめぬ 夜の海 波はとぎれず ささやき続く


流される たどり着けない 向こう岸 見えていたのに 正しい道行き


現在地 ちゃんとできない 目をそらす けれども自由も 本当はこわい


嗅ぎ回る 手に入れたいよ 成し遂げたい 焦り苛立つ 砂地の時間


渇く喉 どこにも泉は 見当たらない ふらつきさまよう ここはどこだ


知らん顔 浮いて沈んで 縮こまる 新しい水筒 ずれてる眼鏡


かき集め つなぎあわせて ごまかして 低く広がる 鈍色の空


先細り どうしたらいい 下り坂 空虚な手のひら 夢見る逆転


ブレーキ音 エラー音に 囲まれて 同じところを ぐるぐるまわる


警音器 思い切りここで 鳴らしたい 強くなったと 錯覚したい


冬の夜 凍てついた道 長い時間 残らぬ足跡 ただただ歩く


優しい声 あの温もりも もうないよ 平気なふりのふり やり過ごしゆく


不平不満 聞かれぬように 口ごもる 駄々をこねる 度胸はないさ


正当化 周りを見下し 強がって 並べる言い訳 すこし泣きそう


ほつれ糸 届きやしない 立ちすくむ それでも叫ぶ それでも祈る


これ以上 望むことは 欲張りと 知ってはいるよ 見上げた朝焼け


舟を漕ぐ すねてこじらせ こわがって 唇噛み締め 漕ぎ続けゆく


うずくまり 痛みこらえて くいしばる 負けてたまるか 何度も誓う


雨が刺す かすむ視界 旗握る 疑いながらも信じるしかなく


ハズレくじ とりつくろって 虚勢張る 消えない約束 目をこらし立つ


めげないで しがみついて 踏ん張って 削り削られ 摩擦熱は今


古タイヤ ダイナモ自転車 こすれゆく ひりつく咽喉 ゆるめてみたギア


混乱中 過剰反応 自己否定 げんきだせよと 11時11分の表示


八つ当たり だってかなしかったんだ 迎えに来たよ 待たせてごめん


帰り道 見えているもの いないもの 全部あるんだ 三日月の夜


昇る陽も 照らす月も 傍にある 私だけのものではないけど


応急処置 破れかかった 免罪符 吸って吐いて おやすみおはよう


みぎひだり どちら選べど 悔やむだろう 揺れる天秤 カフェラテの膜


もっと良い道があったかもしれないが わからなかったんだ あの頃も今も


春あらし 震えるまぶた やせた首 仕方なかった スミレ、きれい


朝の陽は なんでいっつも 強いんだ ぼやきながらも ひとまず起きる


暴かれる 弱さも狡さも 醜さも 笑い飛ばして 何か食べよう


大騒ぎ 泣いて笑って 過ごしゆく あぶなっかしい 足どり重ねて


万華鏡 こんなはずじゃなかったよ それでもいいか 口笛を吹く


ひずむ磁場 長き洞穴 酸素不足 ちゃんと終わるよ 安心してね


あやふやな もやのなかを すすみゆく おもいがけない あしたの気配


鏡心の短歌25章: 「あしたの気配」(50首)まとめ


読んでいただけてうれしいです!!
本当にありがとうございました!!

(今までの鏡心の短歌まとめ&Kindle本のご案内はこちらです⬇️)

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