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教育時事の重要トピック生徒指導の重層的支援構造を理解しておこうという話

教員採用試験の一次試験対策として
力を入れておきたい教職教養
教職教養は
適切に的をしぼることができれば
かなりの確率で得点することができる
と感じています

今回は
教育時事でも特に注目しておきたいトピック
「生徒指導提要(改訂版)」
(令和4年12月文部科学省)
から、ここはしっかり理解して
覚えておくのがよいと
私が思っている
「重層的支援構造」について
この部分だけを詳しく
お話してみようかなと思います


生徒指導の重層的支援構造とは

生徒指導の重層的支援構造は
生徒指導を
4層にわけて
支援を構造化したもので

全ての児童生徒を対象とした
「発達支持的生徒指導」が第1層
「課題予防的生徒指導:課題未然防止教育」が第2層
一部の児童生徒を対象とした第3層の
「課題予防的生徒指導:課題早期発見対応」
特定の生徒を対象とした
「困難課題対応的生徒指導」が第4層
となったもののことです
このようになっています


(ねこのーと「生徒指導の重層的支援構造の図」)

課題予防的生徒指導の課題早期発見対応

「いじめ」の対応というと
まず思い浮かぶのが
この部分かなというのが
課題予防的生徒指導の課題早期発見対応
です

いじめは
早期発見、早期対応
が大切とされていることからも
いじめ
と聞くと
まずはこれを思い浮かべるかもしれません

「課題予防的生徒指導の課題早期発見対応」
と書くと
なんだかとても難しく感じますが
要するに
早期発見、早期対応
と理解できる部分です

困難課題対応的生徒指導

いじめを発見したら
迅速な対応をするわけですが
基本的には
いじめをしてしまった児童生徒
に対して指導をすることになりますよね
特定の生徒を対象として指導します
これが
困難課題対応的生徒指導
です。
ここまでは
わりとわかりやすいのではないかなと思います

発達支持的生徒指導とは

発達支持的生徒指導は
特定の課題を意識することなく
全ての児童生徒を対象にしています
学校の教育目標の実現に向けて
全ての教育活動における
生徒指導の基盤になります

発達支持的というのは
児童生徒が自発的・主体的に
自らを発達させていくことが尊重されるということで
その発達の過程を学校や教職員がいかに支えていくか
という視点に立っているということです

発達支持的生徒指導は
日頃の授業はもちろん
児童生徒へのあいさつや声かけなど
個や集団への働きかけの中にある
ということですね

課題予防的生徒指導:課題未然防止教育とは


課題予防的生徒指導:課題未然防止教育も
全ての児童生徒が対象となります
いじめ防止教育や情報モラル教育など
年間指導計画に位置づけて実践することが重要
とされています

この記事のまとめ

今回は
生徒指導の重層的支援構造
について
くわしく説明してみました

生徒指導提要(改訂版)には
生徒指導に関するありとあらゆることが
記されていますが
この生徒指導を構造化した部分は

「生徒指導提要(改訂版)」
といえばここ

というところではないかと
私は感じているので
今回、詳しくお話しさせていただきました。

こんな風に
難しく書かれているけれど
じつは
当たり前のことのように
先生方が日常的にやっていることです

でもね

どんなに児童生徒に
向き合っても
寄り添っても
うまくいかないことだってあると思います

それは
人はみな
それぞれ性格も考え方も
そして
今の
これまでの
おかれている環境が違っているから

だからこそ
ひとりではなく
より多くの人といっしょに
考えていくことを大切にしたい

そう思います



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