教採対策で重要な「令和の日本型学校教育」まずここだけは押さえよう‼
令和の日本型学校教育答申は、教員採用試験の頻出とわかっていても、本文がとても長いので、読むのにひるんでしまいますよね。
詳細に説明されているので、仕方がないのですが、受験対策として、これを全部読むのは得策とはいえません。
今回は、重要文を読む前に、ここだけは理解しておくといいよというところについてお話したいと思います。
はじめに
まずは、この記事については、以下の点を先にお知らせしますね。
①水色枠の中は、すべて「令和の日本型学校教育の構築を目指して ~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと, 協働的な学びの実現~(答申) 令和3年1月26日 中央教育審議会」より引用し、一部を抜粋したもの
②この答申名を以下「令和3年答申」と書かせていただくこと
③令和3年答申をもとに記しますが、抜粋して語尾等を変えているものもあります。
令和3年答申を攻略するポイント
教員採用試験では、重要文を引用した問題が多くみられるので、令和3年答申では、どこが重要なのかを知ることがとても大切。
そして、その重要文を読んでいても、チンプンカンプンにならないよう、あらかじめある程度「令和3年答申」について知っておくことも大事です。
今回は、「重要文を読むうえで、ここは理解しておきたい令和3年答申」という話をしていこうと思います。
まずはこの抜粋文を読んでみよう
さっそくこの抜粋文を読んでみてください。次のことを意識しながら読んでみるのがおすすめです。
①「令和の日本型学校教育」一言でいうと
②「令和の日本型学校教育」背景にあることは何か
学習指導要領の着実な実施
学習指導要領は、2020年から小学校が全面実施、中学校は2021年から全面実施、2022年からは高等学校が年次進行で実施となりました。
学習指導要領の改訂は、おおむね10年ごとに改正されます。
令和3年答申が出されたのが2021年。
つまり現行の学習指導要領の時期が、令和の日本型学校教育の構築を目指す時期に当たるということになります。
学習指導要領では、小学校、中学校、高等学校等ごとに、それぞれの教科等の目標や大まかな教育内容が定められています。令和の日本型学校教育を目指すには、学習指導要領の着実な実施が重要であるということから、カリキュラム・マネジメントの重要性も理解できます。
ICTの活用と少人数によるきめ細かな指導体制の整備
令和の日本型学校教育では、「個別最適な学び」と「協働的な学び」についても示されていています。
以下3つの文章を読んでみてください。
まず1つ目の抜粋文からは、ICTの活用と少人数によるきめ細かな指導体制の整備は、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を目指すためのものだということがわかります。
2つ目はこちら。
一人一台端末とICT環境の整備が「個に応じた指導」の充実につながることがわかります。
3つ目は、一人一台端末とICT環境の整備が、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につながることが記されています。
令和3年答申をものすごくかいつまんだ図
この記事のまとめ
この答申は何が書いてあるの?ということを超短文でまとめるなら、
「学習指導要領を着実に実施し、ツールとしてICTを基盤として、学習者視点から整理した概念である「個別最適な学び」と、これまでの「日本型学校教育」を発展させた「協働的な学び」とを一体的に充実すること、
について書かれている。
でしょうか。
令和3年答申は、重要文を見極めて読むことで対策ができます。
もし、ご興味をもっていただけましたら、有料ですが、こちらの記事も読んでみてください。
ダウンロード版と記事版の両方があります。
教育法規のテキストもあります
こちらはダウンロードしてご利用いただけます。
*サポート*とてもうれしいです。 いただいたサポートは過去問等資料用書籍代 として使わせていただきます。