【詩】言葉

「がんばって」

あるとき

その言葉を聞いて

「うるさい」って思った

もう　いっぱいがんばってるのに

「がんばって」

あるとき

その言葉を聞いて

「よし、がんばるぞ」って思った

ちょうど　気合いを入れてほしかったから

「がんばって」

あるとき

そう言ったら

不安そうな顔をされた

もしかして

「きっと　大丈夫だよ」って言ってほしかったのかな

「がんばって」

あるとき

そう言ったら

「任せといて」という言葉が返ってきた

そう言えば　

彼は　頼られるのが好きだった

「がんばって」

その言葉に

プラスの意味をつけるのは

わたし達だ

マイナスの意味をつけるのも

わたし達だ

言葉は変化する

生きているわたし達の

伝えかた

受け取りかたによって。

「言葉」という情報を

どう解釈するか

それは

わたし達の自由なのだ

何気なく発する言葉

それは

武器にもなれば

凶器にもなる

今日　

わたしは

何を伝える？

何を受け取る？

わたしが発する言葉が

どうか

あの人の心を温めてくれますように

わたしが発する言葉が

どうか

あの人の笑顔につながりますように

そして

どうか

この世界に

素敵な言葉が

満ちあふれますように

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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