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大丸さんよ〜、どうしたのだ。

私は京都の街中で生まれ育ちました。いわゆる四条烏丸という京都の中でもビジネス街であって大丸も徒歩数分といった感じのところ。小さな頃の思い出はデパートの屋上での遊園地や特に大丸の地下にからくり人形というかショーケースの中でキラキラと動く人形たちがあって、それを見ながら母親の買い物を待っていたことなどなど。言えば、生まれてこのかた大丸をずっと見てきたのである。そう、物心つくかつかないかの歳から45、6年くらいなのかなぁ。屋上の遊具が一つ一つなくなっていくことや、8階の食堂が小さい頃は楽しみでいつもお子様ランチを食べていて、でもどんどんとデパートの、いや、大丸の8階の食堂フロアがすたれていっているのを、なんだかなぁ…と見てきたのである。

京都では大丸派と高島屋派に昔から分かれるところがある。大丸は歩いていける距離で祖母によく連れていってもらったことから我が家は大丸派。大丸は比較的京都のご近所さんが買い物に行くイメージで、昔から烏丸の銀行が立ち並んだりしていたことや室町筋の呉服屋が並んでいたことから、比較的OLさんが買い物に行くイメージ。(今は、また違うのでそれは後ほど)高島屋はハイブランドのラインナップが揃っているのと、駐車場が入りやすいことから京都の北の方や南の方で住宅街に住む方々などが、休みの日に車でわざわざ買い物をしようというイメージ。

となると、並ぶ商品のラインナップって異なりますよね。きっと、客単価が大丸と高島屋とでは違うと思うのですが。で、何が言いたいかというと、最近の大丸さんがね、一体誰に向かって商品を売ろうとしているのかが全然わからないラインナップなんです。ただいま、わたくし48歳。20代の頃、ワールド系のアパレルで本当にたくさん服を買っていました。40代になった今も、どちからというと30代が買うだろうメーカーさんで買ってしまいますが、あれ?このメーカーがこっちに移動?えっ?!なんだかおばさんっぽいメーカーが入ったなぁ…、アラフィフのイメージってもしかして雑誌のSTORYとかエクラとかじゃないでしょうね…と思ってしまう今日この頃。(せめてOggi、なんならIn RedやLeeあたりでもよいんじゃないの、アラサー向けだけれど)

大丸以外ではZARAで服を買ったりしますが、ファストファッションばかりでは全然ときめかない時があるので、大丸にいって、あ〜やっぱり色味が違うなぁ〜、特に冬服になってくるとコートの色味やストールの色み、ニットの色味がやっぱり綺麗な色が多いんですよね、デパートの方が。あと、ネットでは色味が違ったり、素材がペラペラで失敗したりとするので私は店に足を運びたい派です。

でも、でもですよ、今の大丸に行っても色味の綺麗な、ファストファッションとは違うラインナップの服がない!し「ときめかない」のです。

今後、女性の約半数が50代以上になるのに、どうしてアラフォー、アラフィフ向けの商品配置になっていないのかなぁ、と。いや、もしかして狙っていてこれなのかなぁ…。大丸は、仕事帰りに寄りたい大丸で、高島屋はわざわざ行く高島屋なんですよね。最近大丸に京都でおしゃれな雑貨屋さんアンジェさんが入ったのだけれど、あ〜、それは大丸じゃなくて伊勢丹か高島屋に入る感じなのにな〜〜〜と勝手に思う。それだったらafternoon teaリビングの面積を増やしてくれい!と思うのです。ちなみにアンジェさんは好きで河原町のお店の方によく行きますが。あと、大丸はアンジェじゃなくイノブンって感じが大丸なのに…なんて。(イノブンは、京都の女子なら一度は訪れる雑貨屋さんで、友達の誕生日にはまずイノブンへ見にいくのである)大丸のイメージって、雑誌HERSのイメージじゃないのになぁ。

大阪北で以前伊勢丹があったのですが撤退したんですよね。向かい側のルクアにはお客さんがたくさんなのに、伊勢丹はがら〜〜ん。というのも、見た目すごく綺麗にディスプレイ。なんだけれど、一つ一つのお店が入りにく〜い!し、単価が高いんですよね。そう、きっと東京ではこれが普通なんでしょう。大阪でその単価は買わないだろうなぁと。だって向かいのルクアで買えるのだから。その後、ルクアイーレに変わりお客さんすっごく増えましたよね。私も買い物に行きますもん。買いやすいお店が増えました。ルクアとルクアイーレで住み分けも出来ているし。

京都大丸、、東京風にしてもダメなんだけどなぁ。なんかね、代官山や自由が丘的になったらがら〜〜んとなるだろうなぁ…。

今、デパート業界が低迷だと思うのですが、コロナの影響だけじゃないんですよ、きっと。入るお店のラインナップや配置、あと、食べるところ!!あ、ここだけは、afternoon teaやゆとりの空間、フラッグスカフェなんかはいつも賑わってますよね。ただ8階が…。洋食屋の東洋亭やとんかつのかつくら、お肉のお店、三嶋亭まで単価が高くなくてよいので、弘でも入らないかしらと。うどんとお蕎麦、和定食って、高齢者に向け8階へ、じゃなく、いや、うちの高齢者も洋食やお肉が好きだしなぁ…。京都のランチへいっているお店を入れて欲しいですよね〜。前田珈琲とか入らないかしら。

ずっとぼやいてますが、とにかく入って欲しいお店が入っていないというのと、小さい頃から大丸に行くとワクワクしていたのが、今では全然ワクワクしないのが残念で仕方がない。地元の女性を集めて、デパート談義をしたいものです。

あ、一つ大事なことをいうのを忘れていた。大丸のね、ゆとりカフェやafternoon teaルームが賑わっているのですが、一体どんな人で賑わっているかというと、アラフォー、アラフィフさんとその親という「母娘」が多いのですよね。京都人って女性は意外にも府外に出ないことが多く、母娘がつるむことが多いと思うのです。昼間自分の親と一緒にランチをして買い物してお茶してデパ地下寄っておかず買って帰る、ってパターンが本当に多いと思うのです。となると、高齢ではありますが母親が娘にちょと買ってあげる、や娘が母親に買ってあげるって多いと思うのです。だからこそ、洋服であるならときめく色味の良い、それでもって2万円切れるくらいで買える服のラインナップがあると購買欲が上がると思うのだけれどなぁ〜

京都大丸さんはアラフォー、アラフィフさんとその親の「母娘」を狙ってみてはいかがでしょう。決してファミリー向けにしないでください。そして京都の女性は、親から見てOKな服を着ることが多く、グレーやモノトーンといったシンプルな服をつい着てしまいがちですが、さし色やファストファッションにはない綺麗な色目の洋服や手袋やストールにしろ小物も置いて欲しいと思うのです。今宵は京女炸裂です。ちなみに、和菓子にも言いたいことがいっぱい。それはまた日を改めて…。とにかく、やっぱり大丸さんには頑張ってもらいたい!

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