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全体を見渡すと、解決策が見つかる

私は人間全体に焦点を当てて、健康を人生全体と捉え、本来持っている治癒力や回復力を引き出していくというポジティヴヘルスを広める活動をしています。これは、人間という存在を目に見える部分だけでなく、目に見えない部分も含めて人間全体と考えていくことや健康を人生全体と広くみると、免疫力を高めること、病気を治すこと、健康に生きること、人生をもっと豊かにすることの方法が実にたくさんあることに気付かされます。ですから、物事の全体を捉え、広く高い視点で見渡すことはとても大切だとしみじみ感じていたのですが、娘がお世話になっている発達の専門家の先生が発達障害に関しての素晴らしい記事を書いていて、改めて人間や発達ということを広く捉えていくことの大切さを実感したので、下記にシェアしたいと思います。

詳しいことは直接記事を読んでいただくといいのですが、一般的な発達障害に対する考え方は、「脳の機能や神経の障害が疑われ、それらは一生治らない、生まれつきだから良くならない」というように考えられています。脳や神経になんらかの障害があるようだけれども、はっきりとした原因は現代医学ではまだ解明されていません。私自身も、娘の言葉や社会性の遅れがだんだん目立つようになり、いろいろ調べているうちに「発達障害」という言葉に出会い、「脳の機能障害」「生まれつき」などという説明を見たとき、これは一生治らないものなのかと絶望的になりました。そして、娘に起こっていることをもっとよく理解したいとさまざまな発達障害に関する本や記事を読み、発達ステップアップの長尾まさ子先生に辿り着きました。

発達ステップアップは、赤ちゃんの時からの発達を振り返り、どこにつまずきがあるのか丁寧に見ていくことで、発達を改善していくというものです。通常、発達障害がある時、例えば言葉の遅れなら言語療法を、社会性に遅れがあるのであればソーシャルスキルを促す療法を、算数の苦手があれば、算数の勉強を強化するなど目の前にある問題に注目して、それに対処する療法を行うというのが一般的です。
それが、この発達ステップアップでの考え方は異なります。目の前にある問題の背後にある発達のつまずきを見つけて、そこを改善していくことを行います。それは、今目の前に現れている問題は表面的なものであり、実はそれよりもっと前の段階で発達のつまづきがあるから、そこから改善していく必要があるという考え方になります。
発達というものを脳や神経といった部分のみに注目するのではなく、人間の発達全体、それは赤ちゃんから今に至までの発達の過程であり、体全体の発達というように「発達」というものを広く「全体」として捉えていくことで、目の前で起こっている発達のつまずきの本当の原因が見えてくるというものです。そして根っこの部分の発達のつまずきがわかれば、自ずと解決策は見えてきます。これが、発達ステップアップレッスンの概要です。

これは、まさに私がやっているポジティヴヘルスの考え方と同じだなと思いました。体や病気だけに注目しているとき、治療法として薬や手術、食事療法などが浮かびますね。それらで良くなればいいのですが、そうはいかずに行き詰まってしまうことも多々あります。そんなとき、健康を広く人生全体と捉えることで、今やっていること以外の方法で免疫力を高めることや治癒を促すこと、健康を増進させることの方法がたくさん見つかります。

「発達障害」に対する考え方も同じように捉えると解決策が見つかるのだと知ってとても希望が持てました。私たち人間には、まだまだ科学でも解明できていないような無限の可能性があります。問題を目の前のことだけに狭めてしまうと、その可能性に気づくことはできません。ですから、もっと「人間の発達の全体」に注目することで、子供たちの発達の可能性を引き出すことができるというのはとても勇気づけられる考え方だと思います。

さまざまな物事に対して
「本当にそれはそうかな?一旦視点を広げて、全体を見渡してみよう!」
という姿勢は常に持っておくといいですね。

素晴らしい記事ですので、ぜひ読んでみてください。
必要とされている方に、届きますように。



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