自己啓発本

良い自己啓発本の選び方

おはようございます、バーチャルアナウンサーの京野聖也です。
noteは「Vtuber業界に関して思うことを書く場所」として利用させてもらっていますが、今回はテイストを変えて自己啓発について書こうと思います。

なぜ今回このようなnoteを書いたのかというと、次回のnoteで「【島田紳助】から学ぶVtuberに必要な【自己プロデュース力】」というタイトルで、最近ふぇありすさんやケリンさんといった有名Vtuberが実写方向に乗り出していることについて自分の考えを書こうと思っていたのですが、動画の制作で今形にしたいものがとても多く、noteにあまり時間をさけていないので、言い方は悪いですがちょっとしたつなぎです……

皆さんは自己啓発本を日頃読んでいますか?
私は最近ちょこちょこ読んでいるのですが、もともとは自己啓発という単語すら毛嫌いしているような人間でした(偏見ですけれど、自己啓発について語る人間ってだいたい胡散臭いじゃないですか……)

本を読むのが嫌いというわけではないのですが、私には本を読むという習慣がなく数えてみれば三年ほど一切本を読んでいなかったなあと思い、Vtuber活動を始めた去年の11月ぐらいから同時になかば危機感のようなものを持ちながら自己啓発本を手に取ったのが本を読み始めたきっかけです。

『君たちはどう生きるか』のような少し前に流行った本や、『サードドア 精神的資産のふやし方』のような今流行っているようなものなど、私は本は紙派で必ず書店で(書店になければAmazonで)購入しているのですが、書店に入って一番目立つ棚にある本はそこそこの冊数読みました。

いろいろ自己啓発本を読んできたなかで私が思ったことや、個人的に良著だと思った本の共通点などを書いていこうと思います。


①いろいろな自己啓発本を読んで思ったこと

いろいろな自己啓発本を読んだなかで思ったこと、それは……





「どの本を読んでも書いてあることって似たり寄ったりじゃん……」


自己啓発本に書いてあることって「人間の能力向上や成功のための手段」であり、結局のところ成功者の思考って似ているんですよ、似ているからこそ成功できている、成功者には共通点があるんです。

だいたい「失敗を恐れちゃいけないよ、成功は踏み出したものにしか訪れないんだ」的なことが書いてあります。長々と作者のこれまでの経験を語って最後にその一言で締めくくるといったクソみたいな自己啓発本にも出会ったことがあります。

同じ人間なんて世の中にはいませんから、全部の本が似たり寄ったりだとはもちろん言いませんけれど、「あ!進研ゼミでやったところだ!」みたいな感じでこの本と同じようなことが書いてあるなと思ったことは何十回もありました。そこで思ったのが……





「自己啓発本っていい本を一冊読めばそれで充分なのでは?」


一冊でいいは過言ですが、少なくとも何冊も読む必要はないなと思いました。何冊も自己啓発本を読むぐらいなら他のジャンルの本を読んだほうがいいと思います。

私はいろいろ自己啓発本を読んだなかで「これだ!」と思える良著に出会えたので、それ以降自己啓発本はほとんど読んでいません。


②良い自己啓発本の共通点

自己啓発本の中身は似たり寄ったりなのですが、そのなかでも「この本からは学ぶことが多いな」や「この考え方は大切だな」と思える良著に出会えることがあります。

個人的に良著だと思えた本に共通点を見つけたのでそれをお伝えしたいと思います。その共通点とは……





「その考えを持っている人が既に亡くなっている」


どういうことかというと「私たちのリーダーは素晴らしい人間だったが、生きているときに本を書くことはなかった。彼のことがこのまま忘れ去られてしまうのはあまりにもったいない。その素晴らしい考えやリーダーシップがどのようなものだったか、近い存在であった我々が彼が何たるかを本にしようじゃないか」といった内容の本です、伝わりましたかね?

現役でバリバリ働いているときにその成功を本にしているリーダーのもとで働きたいと思いますか?私はちょっと嫌ですね、なんだか自分の成功をひけらかしているような感じがしますし、本当に優秀な人間なら本という誰でも手に取れるような媒体で自分の成功法を言わないような気がします。言うとしても会社の側近を集めた少人数の飲み会とか、このあたりは私にとっての理想のリーダー像が大きく加味していますが(成功者にとって本を書くことは一種のアウトプットなのかもしれません)。

この記事を読んだ私の友人がこの系統の自己啓発本に良著が多い理由を言語化してくれたのでそのまま載せます、サンキュー友人。
「本人が書いたわけではないということは、あらゆるフィルターが入っているから客観性がある程度担保されている。著者の自慢ばかりで終わるってことがない」
客観的に自分を観ることは大切です、友人の指摘で自分の言語化能力のなさに気づかされました(これもいろんな自己啓発本に書いてあります、就活の時期になると自己分析とか他己分析とかよくやりますよね)。


③肌に合う自己啓発本の見つけ方

とはいってもそのような傾向の本の全てが良著というわけではありません。

自己啓発本って当たり外れというか、肌に合う合わないが結構でてくるんですよね。過去に読んだ本のなかで「自分に起きていることは全部自分に原因があると考えよう」とありました。会話のなかで相手に伝わっていないと感じたらこちらの伝え方に悪いんじゃないかなと疑うことは大切ですが、なにからなにまで自分に原因があると考えていたら精神すり減ってしまいますよ…

よく意識高い人が「自己啓発本を読んだら実行に移すことが大切だ」といいます。確かにその通りで実践して初めて見につくものだと思いますが、私はそれ以上に「その考えが自分に合っているのか見極める」という作業が一番大切であると思います。

なにからなにまで盲目的に信じてしまい、自分に合っていないものを実践することはそもそも読書が身になっていませんから。読書あっての自己啓発です。

じゃあ「自分に合っているのかどうかってどう見極めるのさ」という話になりますよね。

これも私の経験則なのですが、自己啓発本を読んでいるとたまに「この人のいうこれって、この本を読む前から実践していたな…」という瞬間に出会えることがあります。その著者と自分の考えが似ているんですね。

最初から最後までずーーーっと新しい発見がある自己啓発本より、自分のこれまでと重なるところがあり、そのなかに学びがあるというタイプのほうが結果的に自分の身になる可能性が高く自分に合った本であると思います。逆に言うと「いやいや、この考え方はどうなのよ」とツッコミどころが多かったり、一から十まで新しいことずくめのことが書いてある本は自分に合った自己啓発本ではない可能性が高いです。

自己啓発って全く新しいものを発見するものではなく、自分の延長線上になにか新しいものを見つける作業だと思うんです、個人的に。

④終わりに(個人的な良著まとめ)

というわけで以上が私が発見した良著の自己啓発本の出会い方です。

これで「では皆さん良著の見つけ方は教えたのであとは自分で探してくださいね~」で終わってしまうのは味気ないので、その傾向に当てはまり、私の肌に合った個人的に良著だと思った本を二冊紹介して今回のnoteを締めくくりたいと思います。

一冊目 『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた』(ほぼ日刊イトイ新聞)

元任天堂社長としてゲーム人口の拡大に努め、世界中の任天堂ファンから愛されながらも2015年にこの世を去った岩田聡さんについて書かれた本です。

岩田さんは自身を主役にしてメディアで語ることをほとんどしなかったため、糸井重里さんをはじめとした方々が複数の記事から「岩田さんのことば」をすくいとって一冊にまとめたという内容。

任天堂の同族経営に終止符を打ち42歳という若さで社長に就任した経営者岩田聡はとても偉大ですが、もともと岩田さんは生粋のプログラマー。私が特に参考になったと思った箇所は、任天堂はどのような考えでエンターテインメントと向き合っているか、岩田聡が考えるクリエイティブとは、という箇所。クリエイターが陥りやすい考え方をバサッと切り、「だから任天堂のゲームは世界中から愛されるんだ」ということがよくわかったのと同時に、この考え方はエンターテインメント業界に限らず、製品を生み出すクリエイティブな行為をする全ての人間にとって重要であると思いました。先程述べた「これだ!」と思える良著はこれです。


この本のなかで個人的に特によかったと思った言葉を動画としてまとめておりますので是非ご覧ください、その内容がよければ本も購入してください。


二冊目 『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの教え』(ダイヤモンド社)

Google、Amazon、appleをはじめとするアメリカの企業にコーチとして勤め、経営陣のレベルを大きく引き上げこれらの企業を世界に名だたる企業へと成長させた名コーチ、ビル・キャンベルについて書かれた本です。

ビルはコーチとして黒子に徹したため、彼の死後Googleの元幹部三名によりビルの教えについて内容がまとめられ、彼がシリコンバレーにもたらした数字から(だいぶ盛っていますが)1兆ドルコーチというタイトルがつけられました。

この本で一貫して伝えようとしていることは「チームで働くということ」。チームとはそもそもなんなのか。チームとして最大限の成果をあげるにはどうすればいいか。チームのなかで様々意見が出たときに何を基準として対応すればよいのか。などなど。

働き方が多様になってきている現代ですが、やはり主流は会社に通いチームの一員(もしくはリーダー)として仕事をこなすというスタイルだと思います。「ビルがどういう場面でどのような行動をとったのか」が書いてあり、読みやすく頭に入ってきます。いかにもアメリカっぽいなという箇所が多々あり、それが日本企業にそのまま通じるかといえばそうも思えないですが、マネジメントの考えとしてとても大切だと思いました。組織を束ねる立場にある人は必読です。

二冊個人的良著を紹介したところで、今回のnoteを締めたいと思います。

それでは次回のnoteでもお会いできれば幸いです。

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