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地方に住んでる普通の大学生が #九州スポーツビジネスサミット についてまとめてみたよ

皆さん、こんにちは。

始めましての方も多いとは思いますが、今回の記事では

◎地方に住んでる
◎普通の大学生が
◎#九州スポーツビジネスサミット についてまとめてみる

という記事でございます。

ただ、普通の大学生とはいえど、多少は僕にも個性というものがございます。まずは、記事を読むにあたって、どういった属性の奴が書き手を務めているかということを少しだけでも知っていただけたら嬉しいです。

僕の属性は

・小学5年生の時から、現在の大学2年生までの約10年間、地元のJリーグクラブの「アビスパ福岡」を応援し続けている
・長崎県の国公立大学に通っている
・その長崎からホームの試合の度に福岡までサッカーの試合を観に行く
・「アビスパ福岡」がより大きなクラブになることを夢見て、自分のできることはなんでもやろうと行動をしている(ex)サッカーの記事を書く、若いサポーターを集めてラジオを毎週やっている等

こんな人間だったりします。

そして、今回は素晴らしいご縁もあり第1回目のスポーツビジネスサミットに引き続き、第2回目でも運営スタッフとしてお手伝いをさせて頂きました。

(ちなみに第1回目のダサいタイトルの記事はこちらです)

そこで得たものや感じたものをここにアウトプット、つまりは読んでいる皆さんに共有していきたいと思います。大学生という視点、サッカーファンという視点、そして地方の大学に通っている大学生という視点を持ちながら、このビジネスサミットをまとめてみたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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まずは、このイベントの詳細について少しだけ説明をさせていただきます。

このイベントは日本の成長戦略の一つにもあるスポーツという産業をより発展させていくために、スポーツビジネスの最先端を行く方々をゲストに招いてお話をお聞きするイベントとなっています。

今回のテーマは「スポーツチームの広告価値とコンテンツ」となっており、今回の登壇者としてお招きした方は

・岡部恭英 様ーTEAMマーケティング
・徳重剛 様ー鹿児島ユナイテッドFC代表
・佐々木紀彦 様ーNewsPicks CCO
・北野達也 様ーTwitter Japan

こちらの方々となっており、今回もとても豪華なゲストの方々にお集まりをいただきました。

そして、今回の会場は今年の12月中のオープンしたばかりという天神のアクロス福岡にある「fabbit」という施設で行われました。

(僕の渾身のギャグは誰にも受けませんでした)

この九州スポーツビジネスサミットは、こんな素晴らしいゲストと会場の中で行われました。


■「スポーツの広告価値とは?」徳重剛 代表

最初のセッションは、今シーズンJ2リーグに昇格を果たした鹿児島ユナイテッドFCの代表である徳重剛代表にお話を伺いました。

鹿児島ユナイテッドFC(以下、KUFC)がJ2に昇格した際のお話はもちろん、KUFCがどのようにして出来たのかという苦労話。そして、まずは鹿児島という地域がどういった条件の中にあるのかを明確にしていきます。

(この中では鹿児島の人口問題にも言及)

それから、徳重社長はもともと会計士だったという経緯がよく伝わるようなリアルマネーの話であったり、客観的な視点で見たときのKUFCの立ち位置などを図や表を用いて分かりやすくリスナーの皆様に伝えてくださいました。

(自分たちのクラブの現状を隠すことなく赤裸々に公開)

こういったリアルな自分たちの状況であったり、現状を客観的に評価してあげることで、「過剰な期待をさせない」ということを心がけているのだという事を徳重代表は考えているそうです。

これというのは、例えばKUFCの予算規模と浦和レッズの予算規模の間には10倍程度の差があります。人件費と順位には相関関係にあると言われていますので、KUFCが10倍の予算を持っている浦和レッズに勝利できる確率は、かなり低いということが予測できます。

こういった客観的な数値を持ち出すことで、自分たちの予算に応じて、このあたりの順位にいることが望ましいというゴールを導き出すことができると同時に、より少ない予算の中で高い順位に行くことができれば成功だというように、自分たちのおかれている状況を理解しようという狙いが見えます。

フロントのやるべきこと(資金調達)、そして現場のやるべきこと(現状の資産でより高い順位を目指す)が明確になっていることこそが、KUFCは比較的、短い間でJ2に昇格するまでに至ったのではないかと思います。

こちらのツイートにもあるように、徳重社長はフロントとしての目線にたっている為に、現在の予算規模は5.5億円をどこまで引き延ばせばよいのかというゴールまでしっかりと設定されているとのことです。

また、

現状はチケット収入が少ないということを課題として挙げており、そのためにスタジアムの屋根の状況などの観戦環境などのリアルな目線に立っての物事も考えており、そういったハード面の施策についてもアイデアを練っているそうです。

さらに細かい話もたくさんされていたのですが、まずは客観的なデータによる目指すべき場所や現状の理解。それによって、ゴールを定めていくという凄く合理的な経営判断が目立ちました。やるべきことを理解し、それを実行してくという姿勢は、見習って行くべきものがあると個人的に思いました。


■「スポーツの広告価値とは?」北野達也 代表

また、次のセッションではTwitterJapanの北野達也さんにお話を伺いしたのですが、SNS上へのアップロードは自粛させていただくことになっていますので、こちらについては凄く面白い統計データがあったのですが、割愛させていただきます。


■「これからの広告価値とは?」参加者全4名の登壇


そして、続いてのセッションでは、このスポーツビジネスサミットにおいて本題とも言えるセッション「これからの広告価値とは?」に移っていきます。

今回のゲストの全4名様が登壇されてのセッションとなりますが、今回のテーマである広告価値に関してのスペシャリスト、サッカー界で最も高い広告価値を誇るUEFAチャンピオンズリーグの放映権を扱うTEAMマーケティングの岡部恭英さん。そして、NewsPicksのCCOであり、「WEEKLY OCHIAI」などでも進行を務める佐々木紀彦さんの初登壇。

登壇者の意見などを佐々木さんがホワイトボードにまとめていく形で進行をしていきましたが、まず最初に「広告形態の変化」について岡部さんがお話くださいました。

実はJリーグとプレミアリーグ(イギリスのサッカーリーグ)は、始まった時期もほとんど似ていて、それぞれの価値というのも今のように大差はないと言われていたそうです。

しかし、現状では2つのリーグには途方もないほどの差があります。その要因としては、3つ目の「有料テレビ」という波が関係していると言われています。日本は地上波のテレビの質が高く、有料テレビを契約しなくとも楽しめたという背景があり、逆にイギリスでは娯楽自体が少なく、フットボールに対してお金を使うという文化があったことで、有料テレビという波が起きたときに大きな差が生まれてしまったといいます。

そんな中で日本サッカーの価値を高めていくためには、どうすれば良いのかという議論に移っていきますが、ここで出てきたのは「日本」と「アジア」、そして「世界」との比較でした。

まずは日本が現状の中で価値を高めていくためには、収縮していくであろうマーケットだけではなく、まずは成長著しく日本の数十倍のマーケットを持つアジアを目標にしてけば良いのではないかという話がでてきます。

そして、その目標を実現するためには「勝つ」ことと「アジアの選手を引き込んでいこう」という2つの軸が必要であるという考えがありました。「勝つ」ことはマーケット拡大に必要な要素であることはもちろんなのですが、注目は後者の「アジアの選手を引き込んでいこう」という施策。

これは、中国などの育成世代の課題に対して目をつけた話でありまして、中国は資金力の割りに指導者不足などの原因、また一人っ子政策の影響によりサッカーのようなタフなスポーツをやらせることによる抵抗などによって起きていると岡弁さんは分析しており、そういった所のユース世代を日本に連れてきて、育成をして国に返すといったことでアジアのマーケットの注目を引き付けていけばようのではないかというお話がありました。

これに対して徳重代表が、自チームでもアジア枠の選手を獲得したものの、ホームシックや環境適応の問題などが激しく、なかなかチームの戦力としては考えにくとの課題もあげられていました。

そして、話はさらに進んでいきます。

岡部さんが語る「スポーツビジネスの循環」に話が移り変わっていきますが、その循環とは

図にするとこういった形になりますね。

こういったサイクルの中にチームをいかにして入れることができるかということこそがスポーツビジネスだそうです。

個人的な話になりますが、こういった好循環にチームを乗せていくためには、必要になってくるのが「長期的な経営判断」なのではないかと思います。投資をするにしても、それが結果に反映される可能性はとても低いでしょう。もし投資をしてすぐに結果が出てしまえば、どのチームも優勝争いをしているでしょうからね。

なので、サッカーチームを応援している人は長期的なクラブのプランを信頼することが重要でしょうし、クラブとしてはファンに信頼してもらうためにKUFCのように具体的で客観的な視点からのデータを用いたりといった手段を使って、自分たちのビジョンをしっかりと提示してあげる必要があるはずです。こういったサミットから、サッカーファンがより幸せになるためには、実は我慢強さというものが必要だったりするのかもしれませんね。

サッカーの監督だったり、社長という立場の人は、自分たちの立ち位置の確保の為に保守的な選択を選んでしまいがちになるのは無理はありません。生活が懸かっている訳ですからね。なので、サポーターは監督や社長を結果だけで判断するのではなく、過程をしっかりと評価してあげる必要があります。目先の結果だけを追っていては、実は数年後のより大きな幸せはないかもしれません。僕自身サポーターという立場で10年間を過ごしてきましたが、数年後を見据えた応援の仕方というものがあるのだという勉強をさせていただきました。

日本はこれから人口減少だったり、少子高齢化がさらに進んでいく可能性が高くなっています。移民を受け入れて経済を維持しようという動きもありますが、スポーツが持つ価値というものは性別だけではなく、国や、障がい、大人や子供、様々なものを繋ぐ役割を持っていると感じています。

(※写真はそれぞれタップ・クリックで掲載元のサイトにアクセスすることが可能となっています)

このようなプラットフォームはどこを探してもそう簡単には見つけることは難しいのではないでしょうか。この素晴らしいプラットフォームを用いて、今後の日本を元気にするための手段としてどうにかプロスポーツクラブをそれぞれの地元の誇りとして残していくべきなのではないと私は思います。

その思いは多くの人々の間にもあるからこそ、このようにスポーツビジネスサミットといイベントが起こり、そして注目を集めているのではないかと思います。

(スポーツビジネスサミットのハッシュタグでTwitterのトレンドで1位を獲得)


さて、この記事においては自分の意見なんて意味を持ちませんので、この九州スポーツビジネスサミットについての続きのまとめをしてきたいと思います。

■『鹿児島ユナイテッドFCの予算規模を10億円に近づけるための施策アイデアを考える』


なんとこういったイベントの中では珍しく実践的なワークに参加者全員で取り組みました。

それぞれのテーブルの5人組程度のグループを作り、その中でKUFCの予算規模を目標地点である10億円に近づけるためにはどうすればよいのかという施策を考え、そして実際に会場にいらっしゃる徳重代表にいくつかのグループがプレゼンをして良い施策だったら採用というセッションに移っていきます。

考案中にはそれぞれのグループに登壇者が周りながらアイデアを深めていきます。実践的なワークによって、本日の学びが深く刻まれ、そして厚みをましていったのではないかと思います。

残念ながら、自分はそのプレゼンの際には運営側のお手伝いがあったので参加はできていませんが、皆様とても充実した内容だったと聞いています。

このように実際の社長が提案した企画に対してコメントを残していったそうで、新しく企画を考える際の深みに繋がったのではないでしょうか。


これを持ちまして参加者全員で記念撮影をしてサミットが終了となります。

非常に素晴らしいイベントでした。

次の第3回をやった時にさらなる参加者の方がご来場いただき、たくさんの方と交流し、そしてスポーツビジネスについて考えていきたいです。


■最後に


今回のイベントにご招待してくださった平田さんを始め、このイベントに招待してくださるきっかけをくださった谷脇さん、その他会場内で様々な方にお世話になりました。この場を借りてお礼を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

いつか自分も登壇者としてどこかに呼ばれるのが夢です。

そして、この運営をしている方々の姿を目の当たりにしてきたので、そういった人たちの働きをしっかり学び、いつか自分がイベントの企画者となり運営者となってみたいという事も感じました。まだまだしょうもない地方大学に通う大学生でしかありませんが、僕にしかできないこもあるのかもしれません。もっともっと人生を楽しく、そして素晴らしいものに彩りを持たせるために、精進していきたいと思います。


長い記事と私情が詰まったnoteになってしまいましたが、もう少し上手くアウトプットできるようになりたいです(笑)


■本当の最後に

エスカレーターにケツが挟まる!?

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