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弱者に届け!事業会社における管理会計所属の立ち回り

皆さま、こんにちは。キョンくんです。
さて、早速ですが、先日こんなツイートをしました。

本日は、10年以上携わってきた管理会計について、上記ツイートに絡めて語っていこうと思います。今日は気軽に読めるキャッチーな内容ですので、楽しく読んでいってください。


私の管理会計歴

まず私の経歴ですが、原価企画、原価低減、損益分析、投資判断などの管理会計分野をこれまでずっと行ってきました(今は転職して経理やってます)。よって、あらかた管理会計分野については知っているつもりです。ただ、原価計算や棚卸などの工場経理は触っていないので、ここについては語れない点、ご留意ください。以下、管理会計と書く場合は原価企画や投資判断などを指して言っている点、ご承知おき願います。

今回書くことにした経緯は、上のツイートをそこそこの方に見ていただけたので、これはより深く書いた方が良いだろうと思ったためです。

読む前に知っておいてほしいこと

この記事は気軽に読めると書きましたが、最低限管理会計を理解しないと、ここから先が読みにくいと思います。よって以下の通り、管理会計のポイントを簡単に書かせていただきます。今回の記事を読むのに知っておきたい管理会計の仕事像です。

管理会計(特に事業企画)とは、
①製品やサービスといった事業の利益責任を持つ。
②管理会計のやり方に唯一絶対の正解は無く、その時々で変遷する。
③製造業であれば、設計、製造(生産/技術)、品保、開発、試作、生管、等のメンバーを取りまとめる。
④上記メンバーを取りまとめて、新製品の原価企画を行ったり、既存品の原価低減を進めることで、事業利益最大化を目指す。
⑤文理関係なく、事業利益を上げる案を出していく力が求められる。
⑥顧客の対面となる営業に売価の妥当性を納得させ、顧客に説明してもらうのに必要十分な情報や戦略を提供する。
⑦新規ライン設置等を判断するためのFS作成を担う。

だいたい、上記を理解しておけば、本記事を読むには十分だと思います。
(上記詳細は別記事で説明しようと思います。営業とのネゴり方とか)

つまり、管理会計(事業企画)とは、事業をお金という側面から統括する部隊となります。会社運営において、お金は切っても切れないので、事業そのものを統括する部隊といっても過言ではありません。

管理会計の仕事をするうえで重要なこと

さて、ここまで読んでみて、もうほとんどの方は気づいたかと思いますが、唯一絶対の正解がなく、かつ頭脳労働的側面が強く、そして各部がお金の面で相談に来る。

コミュ力やロジカルさが有ってもキツい仕事です。(無いと死ぬ)

とある製品Aが立ち上がろうとする中、赤字になりそうだ、どうする?って言うような問題に毎日向き合う必要が有ります。事業企画が原価を直接下げられるわけではありません。設計さんに形状変えた図面を作ってもらうのか、製造側で安い設備を探してもらうのか。うまく行きそうかなと思ったら、仕入先はこの形状ではコスト高くなりますよと陳情に来る。そうこうしているうちに、別の仕入先がつぶれそうなのだが、何か仕事を渡せないかと調達が聞きに来る。また営業からは客が明日までにざっくり見積を回答してほしいんだけどと相談に来る。

これが平常運転です。

ここで改めて、私が冒頭に付けたツイートを振り返ってみましょう。

つまり、管理会計(事業企画)には、最終的に上記のような人間が残っていくんです。ちなみに、上の人たち、一人でいくつも長所を持ってますからね。陽キャイケメンロジカル男とか、普通にぞろぞろ出てきますよ。

つまりこういうことです(画像参照)

管理会計で成果を出す難しさの根幹

上記の通りなので、社内異動の場合を例に話しますが、コーポレート系から事業企画に来た人は面食らいます。コーポレート(人事や経理、法務など)の人たちは、自身が持つ専門性(人材育成、投資判断指数熟知)も活用しながら事業企画での活躍をしようと思い、やってきます。やっぱり利益を上げる事業部に居るのが一番だって考える人は一定数居るんです。前職でもコーポレートから来る人は結構多かったんですよ。ビジネス理解をするうえでも、事業部に居ることは今後のキャリアに好影響だという考え方です。

ただ、その人たちの一定数は最初に必ず苦労します。というのも、事業企画の仕事で一番必要なスキルを磨ききれてない事が往々にしてあるからです。何かというと、

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