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ひとりより、ふたり。

浅葉なつ『神様の御用人10』、読了。

日本各地で頻発する地震。荒脛巾神(あらはばきのかみ)が起こそうとしている「大建て替え」を、良彦と神々は防ぐことが出来るのか?そして荒脛巾神に食われ、ひとつに融けていく黄金を救うことが出来るのか?シリーズ第10弾にして《黄金編》、完結!

●印象に残った一文

ひとつだけでは、気付けぬこともあるのだという話じゃよ。

自分の視点だけでは気が付かないことが、山ほどある。
誰かと比べたり、異なる意見を言われて初めて気付くこともある。
思考が行き詰まった時、その解消のタネはふとした誰かの一言だったりする。
時としてぶつかる事も、ひとりでは決して出来ない事。
何かに気付くきっかけは、己の外にある。
ひとりよりも、ふたりのほうが、世界は広がるのだ。

第1巻の帯に書かれていた「神様にだって願いはある!」というコピーに惹かれて読み始めた本書。

この本をきっかけに、京都の貴船神社(高龗神)、島根の出雲大社(大国主神)、三重の伊勢神宮(天照大御神)へ旅行にも行きました。

作者とコピーを考えた人に、感謝。
自由に旅を出来る日が待ち遠しいです。

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