見出し画像

魂を磨き、誰かのために、何かのために生きる。「心」の書

わたしの職場では昨年「読書部」が発足しました。

全員で同じ一冊の本を読み、感想を共有。

そして明日のファーストアクションを考える部活です。

今月の一冊は、

稲盛和夫『心』。

現・京セラやKDDIを設立した経営者、稲盛氏の書籍。

ミリオンセラー『生き方』の続編です。


●印象に残った一文

「足るを知る」生き方は自然界が教えてくれる

百獣の王ライオンは一度満腹になると、しばらくは狩りをしません。
欲望のままに狩りをすれば、やがて自分が自分の食糧事情を危うくするということを本能的に知っているからです。
この一文を目にしたときに、仏教用語の「少欲知足」という言葉を思い浮かべました。
仏教での「欲」を考えると、欲そのものを「無くす」ことをイメージしませんか?
しかし実際のところ仏教が伝えたいのは、欲の「コントロール」です。
欲に振り回されずに生きる。
多くを求めず、満足することを知る。
心が満たされることは、心の安定につながります。

また同書の中で、稲盛氏は「リーダーに最も大切な資質は”心”である」と言っています。
丁度最近、コントユニット・ラーメンズのコントで「上下関係」という作品を観ました。
コントなのですが、最後のオチで「どんな人がリーダーとしてふさわしいか?」をふと考えさせられます。
世の中には、立場が変わると悪い方向に性格が変わってしまう人もいます。
もともとそういう人だったのか、はたまた立場がそうさせてしまうのか?
いずれにせよ、どんな立場になっても「謙虚さ」がある人こそ、リーダーにふさわしいと思います。
合わせて「謙虚さは良い人生を歩むためのお守り」という話も面白い内容でした。

すべては”心”に始まり、”心”に終わる。
最後は、この一言に尽きる。

経営者の書籍を読むと、仏教用語や哲学の話が出てくるので興味深いです。

「生き方」はその人の「哲学」ともいえますし、周囲に流されずに生きる「軸」を持つためにも、こうした書籍をきちんと咀嚼して心に落とし込んでいきたいですね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?