麗らかに♯5 自分をぎゅーっとしてあげよう
病気になり、片胸を失った私は
以前の私とは違ってしまったのだろうか。
私はあの日から
『かわいそうな』『気の毒な』
ゆりっぺ と思われているのだろうか。
いや、きっとそんなふうに思っているのは
自分自身なのだね、きっと…。
『どんな私でも、私は私でいいんだ』と
思えていないのは私なのだ。
平らになった片胸を見て
放射線の照射のために体に書かれた
無数の線や点を見て
こんなになってしまった私は
もう 女性 ではないと感じ
オシャレすることも
友達と出かけることも
スポ