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人生は自分を知る旅である

15秒で分かる今日のポイント
●この1年半の育児休業中に必要に迫られて行った「自分探し」
●「自分を探さなくてはいけない」のは、「こうあるべき」が「こう思う」に勝ってしまった結果である
●自分探しを色々な方法で行って自分の価値観に気づいたら、いろいろな謎が解け、生きるのが楽になった
●「自分探し」なんてしなくていいように、子供や夫に「好きなものを好きと言える環境」を作っていきたい


この1年半、2回目の育児休業期間を過ごしました。

つい先月復職して、以前と同じように忙しい毎日を過ごしながらも、なんだか毎日どこかすっきり、リラックスできている気がします。

なぜかというと、私、アラフォーもそこそこの中年なんですが、この1年半、恥を忍んで今更ながらの「自分を知る」ということに結構な時間を費やしました。

その結果、自分がどんな人間なのか、何が好きで何が嫌いなのかという特性がわりと分かるようになり、なんだかとても楽になったのです。



改めて今更ですが、

結局人生は「自分自身を知る旅」以外の何物でもないんじゃないか

と今は深く納得しています。今日はそんな話です。



■なんで自分を知りたいと思ったのか

これは私だけなのかわからないのですが、異常に反応してしまうけど、その理由がよくわからないこともの・ことってありませんか。

私について言えば、以前、会社の上司に...

「お母さんだからねぇ、自分のために使う時間やお金を我慢して、子供には最高の教育を、と思うでしょう?いい塾に行かせていい大学に入れたいよね!」

と言われて、すごい不快感を感じました。

同じ上司に、当時たびたび同じようなことを言われ、その度に凄い不快感を覚えていたのですが、

その不快感の理由がよく分からなくて、相手に嫌な気持ちを抱いてしまう自分のほうがどこか意地悪で嫌な人間なのじゃないかと考えてもやもやしていました。


同じくらいの時期に、「なんでどうしてブーム」に入った5歳児の娘から、やたらと「なんで?どうしてママはそう思うの?」と理由を問われることが多くなり、それにうまく答えられない自分がいたりして、

この子とちゃんと向き合うためにも、育休中は「自分を知る」ことに一定の時間とお金を投資しようと決めたのでした。



■そもそもなんで自分のことなのによくわからないのか

なぜ自分のことがよくわからない(私のような)人がいるのでしょうか。それに対する私なりの結論は以下です。

「こうあるべき」を人一倍意識してきたから

例えば、私は長女で下に2人の妹がいるのですが「お姉ちゃんでしょ!お姉ちゃんらしく振舞いなさい!」と日常的に言われてきましたし、

超学歴主義だった親に幼いころから「いい大学に入るには」を切々と説かれ、そのためにはどんな振る舞いがふさわしいかを教育され、

「どういう考えが評価されるか」>「自分がどう感じ、考えるか」

が、いつの間にか当たり前になってしまいました。


だから、「自分自身が本当はどう感じているか」に常に蓋をして生きてきたのだろうと思います。



■自分探しの手法の色々

そんな「じぶん迷子」の私が自分自身の本質を解き明かすためにこの一年半してきたことは、ざっとこんなことたち。

<人の手を借りたもの>
●ストレングスファインダーのセミナーを受ける
●「ひとりごとセラピー」を受ける
●ヒトイキ(私の所属するコミュニティ)で「自分の棚卸し(自分の人生における出来事を語る)」をする
<自分で意識して行ったもの>
●心からリラックスできる家族や友達「だけ」と過ごす
●自分の弱みを隠さない・素直になる・強がらない

とりあえずこれらを徹底して意識した1年半。



段々とあぶりだされてきた私の唯一絶対的な価値観、それは…

「先進的」なことに価値を感じる
=「(時代に合わない)古いモノ・コト」が嫌い

は?って感じかと思いますが…結局はすべてここ、でした。


別に私はすごいトレンディな人でも見るからに「最先端!!」みたいなキラキラ感は全くないんですが(笑)、

特に「考え方」の古さに対して強い嫌悪感を抱き、先進的なものや時代に合った変化・進化に強く惹かれるということがよくわかりました。



例えば、以下の上司の発言に感じた不快感…

「お母さんだからねぇ、自分のために使う時間やお金を我慢して、子供には最高の教育を、と思うでしょう?いい塾に行かせていい大学に入れたいよね!」

ここにあるのは、
〇古い価値観(子供には最高の教育、いい塾、いい大学)
〇典型的な昔ながらの母親像(自分は我慢して子供優先)
〇「母親」はみんな同じという昔の思い込み(お母さんだからねぇ、という超ざっくりな切り分け)

ですよね?


私にとって、「偏差値教育」も、「耐え忍ぶ母親」も「古臭い昭和の遺物」でしかなく、その古臭い考え方を自分にあてはめられたことによる強い不快感だったことがよくわかりました。



■「先進的なモノ・コト」が好きという特性に気づいたら、謎が解け、色々と楽になった!

この自分の特性に気づいてから、自分のこれまでの行動や言動の謎がどんどん解けるようになりました。

私の特徴的な行動や反応と言えば…

〇モノの処分に躊躇がなく、古臭いものや時代に合わないものはどんなに思い出のあるものでも捨てる
〇古風なものや頑なに伝統にこだわっているものにあまり惹かれない(但し、進化し続けている伝統的なものは好き)
〇先進的な仕事をしていたいし、している友人が多い
〇「日本人の美徳」とか「慣習」とかいう言葉が嫌い


こんな感じなんですが、これを夫に話したときにすごく面白い反応がありました。

夫「そんなこととっくに知ってたし!きょんは昔から新しい考え方とか生活様式が好きなんだよ。だから、俺みたいな全く稼ぎがなかった奴を結婚相手に選べたんだと思うよ」


「ん?この人は何を言っているのかな?」と思ったのですが、彼の言い分はとっても理に適ったものでした。


出会った当時、サラリーマンのお堅い友達ばかりと一緒にいた私にとっては、「起業」したばかりで友達10人ほどと山の上のシェアハウスで暮らす彼はとても目新しい存在でした。

起業も、シェアハウスも、ほとんどがフリーランスの彼のシェアハウス仲間も、彼の仕事内容も、すべてが先進的で面白かったのです。


「男は経済力」なんていう古い価値観は持ち合わせていなかった私は、彼の稼ぎなんて全く気になったことはなく、とにかく彼の持つ「新しい価値観」や「進化し続ける姿勢」、「新しい働き方に果敢に挑戦する姿」に強く惹かれたのでした。

(当時の会社の同僚には、「えー!自分より稼ぎが悪い人(悪いどころかほぼゼロ!笑)とわざわざ結婚するなんて信じられない!」とずいぶん言われました)


夫「だから俺は結婚してからずっと、進化し続けないと、きょんに捨てられるっていう危機感もってがんばってるんだ(笑)」

自分が1年半かけて気づいた自分の特性に夫は結婚当初から気づいていたなんて...

意外と答えは近いところにあるのかもしれないですね。
「青い鳥」の話を思い出しました。


これに気づいてから、私はほんとーに楽になりました。物を買う時も、プロジェクトへのかかわり方も、友達からのお誘いに乗るかどうかも、この1つの指標に従っていけばいいんだ、と。



■「好きなこと」を「好き」と言える環境を子供に

私がここから得た教訓はただ1つ。

「好きだと思うこと」「自分がこうしたい・こう感じる」という子供の素直な感覚をやっぱり大事にしたい。

「こうあるべき」という大人の感覚や、価値観を押し付けたくない。

自分が好きなことをずっと自覚して育つ子は、私のようにいい年になってから「自分探し」なんてしなくていい。

きっと自分で自分の「好き」をどんどん開拓していき、その中でさらに「これまで知らなかった新しい自分」を発見していくことができるのだろう。

好きなことをどんどん深めていくこと、その道を進んでいくことが、子供をどこまで連れて行ってくれるだろう。

結局「自分を知る」ことが人生の醍醐味であるなら、親ができることはその子の「好き」を応援すること!


まずは私の身近なところから。

これからもっともっと夫や子供たちと「好き」をたくさん話そう!
そう思ったのでした。

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