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伊勢市クリエイターズ・ワーケーション~鬼滅の刃編~

今日マチ子の漫画『cocoon』舞台版の主演俳優、青柳いづみさんと一緒に、noteにて日記と、それを元にした漫画をかいていくことにしました(共著の単行本『いづみさん』も以前出版しました)

noteで書いた「いづみさん2020」はこちらで読めます
第1話
第2話
第3話

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2020年11月上旬、伊勢市クリエイターズ・ワーケーションに参加してきました。
「チームいづみさん」として、青柳いづみさんと漫画『cocoon』の担当編集だった金城小百合さんと今日マチ子、3人での滞在です。
正式な滞在記と「いづみさん2020」はまた追って作りますが、ワーケーションの一方で、この1週間で完全に「鬼滅の刃」に沈められたので、その記録です。

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初日
青柳さんが、私も知っている現在中学2年生のKちゃんと鬼滅の話で盛り上がっていると教えてくれる。私は聞きかじり程度しか知らず、とりあえず猪の中身が美少年だということを知る。

2日目
伊勢神宮外宮・内宮の参拝。古市エリアの撮影。青柳さんの激推しにより、ホテルで隙間時間に「鬼滅の刃」のアニメを見始める。美しい絵で好きなタイプのアニメだと思い始める。

3日目
外宮・河崎、商店街などを1日かけて資料のための撮影。足が棒のようになる。朝ご飯前、出発前と数分前まで「鬼滅の刃」のアニメを見まくっている。猪突猛進する伊之助を応援し始める。

4日目
二見エリアの取材。賓日館が鬼滅っぽい!お館様の家ぽい!!と盛り上がる。アニメを全話見終わる。「鬼滅の刃」のLINEスタンプを買う。

5日目
河崎を歩いた後、戦跡取材。夕方、30分歩いて郷土資料を読みに図書館に行くが閉館していた。暗闇を撮影しながら戻ってくる。
どうにかして『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観たくなり、近所の映画館を検索するが伊勢市からだとイオン津ショッピングセンターしかない。日中の撮影を終えてからだと行けないので断念。アニメを1話から再度観賞。

6日目
1日かけて朝熊山を歩く。辛すぎて持ってきた竹の杖を日輪刀だと思うことにした。Kindleでコミックスも読み始める。1巻ずつ買うはずが気づいたら全巻ダウンロードしている。

7日目
最終日。外宮へお礼の参拝。「チームいづみさん」で無限列車を観に行く約束をする。帰りの新幹線で必死でコミックスを読む。22巻目まで読破し最終巻を予約する。

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終日撮影のために歩き回っていて、宿に戻ったときにはもう何もする気が起きなかったのですが、そこにするりと「鬼滅の刃」が入り込んだ感じです。ネームを描くためのiPadProで「鬼滅の刃」をみていました。

制作に関係ないことも書いておこうと思ったのは、そういうことさえもひっくるめて制作だからです。

作品をつくる、というのは単純なことではなく、その作家が生きてきた時間すべての引き出しから生まれるものです。今すぐこの目の前の景色から何かをつくる!ではなく、この景色がきっかけになって新しい引き出しができたり、しまい込んでいた景色が引っ張り出されたり、突然爆発して新しいものが生まれたり。そんな作ることの豊かさを、伊勢市クリエイターズ・ワーケーション事務局が理解してくれていたのが何より嬉しかったです。

机に向かい、集中してキリキリ作るのも好きなのですが(普段はほとんどそう)、こういう風に、自分のことはほっといて、新しい世界にぽーんと心を開く時間も大切だなあと思いました。

定期的に作品にはまるのはしょっちゅうですが、鬼滅のようにみんなと盛り上がれることはなかなかないので、とても楽しい体験です。

鬼になった青柳いづみさんを書いてみました。

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今日マチ子 kyo machiko (漫画家)
Twitter:https://twitter.com/machikomemo
単行本:https://twitter.com/machikomemo/likes
単行本「いづみさん」:https://smarturl.it/izumi-san
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