〝第1希望じゃない会社の面接で、「第1希望です!」と言えるか″問題 について
就活に対する私の思い
わが家の長男は、現在、就活真っ最中。
(世間的に言うと、かなり出遅れているらしい・・・(^^; )
私は、ふたりの息子たちに対して、
一流企業に入ってほしいとか、
有名企業に入ってほしいとか、
そういった願望は、全くない。
(そもそも、何が一流か、なんてわからんし。)
まあ、確かに、客観的に見て、
大企業であれば、待遇や福利厚生の面で、
平均して当たり前レベルが高い、というのは
あるとは、思う。
ただ、
だからといって、その状況がこの先ず~っと続くのか、とか、
条件面が良いからといって、好ましい会社なのか、
というのは、全く別の話である。
だから、
強いて言うならば、
社員ひとりひとりが、しあわせな会社
(社員のしあわせを大切にしている会社)であったり、
「ここで仕事したら、成長できそう」と思える会社に、
巡り合えたらいいだろうな、とは
思っている。
第1希望(本命)か、どうか。
それにしても、
最近のシューカツ とやらは、
何だかとても大変そうだ。
いちばん
悩ましい(と思われる)問題のひとつが、
面接で
「ウチの会社が、第1希望ですか?」
って聞かれること(^^; 。
何社か掛け持ちしてエントリーしていると、
第1希望の会社を除けば、
当然、そのほかの会社は、
全て、 第1希望ではない会社、
ということになるわけで・・・、
「ウチの会社が第1希望ですか?」っていう質問は、
学生さんたちにとっては、
とっても酷な質問だと思う。
これを読んでくれているあなたは、どう考えるだろうか?
本音と建て前
大学の就活指導の先生をはじめ、世間一般的には、
やはり、
「御社が第1希望です!」
と、答えるのが 〇(正解)
という考え方が、主流なのではないか、と、思う。
すなわち、
本音と建て前を使い分けろ、っていうことだ。
そうじゃないと、
馬鹿正直に「いいえ、第1希望ではありません。」なんて
答えた日にゃ、内定なんか取れやしないから。
・・・だよね・・・。
・・・そりゃ、ごもっともだ。
けど、
あ~た!(=アナタ!)
それで、果たして、いいのだろうか?
つまり、それは
自分に対しても、相手に対しても、
ウソをつくことを容認している
ってことなんだ。
そんなこと、学生さんに、子どもたちに、言えるか?
あなたが学生さんだとしたら、
自分に、そんなウソ、つけるのか?
ってことだ。
・・・キツイだろう、それは。
じゃあどうするの?!
わたしは、
正々堂々と、
「実は、他の会社が第1希望です」
と、言えばいいじゃないかと思う。
その上で、
「御社は、第1希望ではないけれど、〇〇・・・という理由で、
応募させていただきました。
もし、入社させていただくことになったら、〇〇・・・という姿勢で、
一生懸命仕事させていただきます。」
と、いうふうに、
ありのままを答えればいいんじゃないだろうか。
・・・もちろん、
上↑ の 「〇〇・・・」の部分は、
志望理由なり、入社後の目標なりを真剣に考えて、
それを反映したものでなければならないのは、
言わずもがな、
である。
「そんなのきれいごとだ!
内定取れない学生の身にも、なってみろ!」と、
もしかしたら、
お叱りを受けてしまうかもしれない・・・。
「第1希望です」と言えば、有利なのか?
そもそも、
「第1希望です」と答えないと、落とされる!
という確たる根拠も、ない。
だいたい、
「ウチの会社が第1希望ですか?」と質問して、
「第1希望です」と答えないからといって、
そのことのみで、落っことすような会社なんて、
〝本当のいい会社” とは、
言えないんじゃないの?
「第1希望、として面接を受けに来る学生の方が、
第2希望、として面接を受けに来る学生よりも、
多分、
モチベーションが高い=
やる気がある=
いい学生だ、
と、会社に判断されるだろう」
という思い込みが、一般的に
あるんだと思う。
一方で、
「面接を受けに来て、第1希望でなくても、〝第1希望です″と、
答えるのは、礼儀じゃないの?
そんなこともできない学生は、要りませ~ん!」
・・・という考え方も、あるとは思うが。
オトナの責任
会社も、学生も、お互いの立場はわかっているんだから、
キツネとタヌキの化かし合い (^^;
みたいなの、
いい加減、もう、やめたらどうだろうか。
会社と学生と、どっちが変わらなきゃいけないかと言ったら、
やっぱり、この社会を作ってきたオトナが、
責任をもって
変えていかなきゃならないと、思う。
(何としてでも人を確保したい会社にとっては、
本当に辛いところだとは思うが・・・。)
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